表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/125

第百十四回

「早いこと食べてもて、はよ捜さな、あかんな…」

「そうやな…」

 二人は握り飯を口へ詰め込む。二時間の遅れを取り戻さねばならないから、直助は気が急いた。

 墓石の数は大雑把ざっぱに見て七、八十はある。むろん、忘れ去られた無縁墓石というものを含めてだが、まだ半分ばかり調べる必要があった。ともかく懸命にこなしてはみたが、残りの半分に早智子の手掛かりがあるとは限らない。時は刻々と巡り、経過していく。

 食べ終えて長閑にくつろぐ時も惜しむかのように、二人はまた調べ始めた。午前中と同じで、正反対に別れて虱潰しらみつぶしに当たる。幸い、天候の崩れはなさそうだし、日射しで墓石の文字も容易に判別できた。だが、それから小一時間が過ぎても、それらしき手掛かりは発見されなかった。直助は半ば諦めて、次第に気力が萎えてきていた。そのときであった。

「直さ~ん!」

 離れた位置から勢一つぁんの呼び声がした。直助は声のする方向へ目線を向けた。

「ちょっと来てえなあ~!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ