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第百八回

ただひとつあるとすれば、昨日やった寝る前に書き置く方法だ。それ以外でコンタクトをとれる可能性は0%だった。

 勢一つぁんが起きだして、直助が今起こったことを話すと、二度目なのか、余り彼は驚かなかった。それどころか、根掘り葉掘り訊く。仕方なく、今後の取り組み方などの思惑を細かく直助は話した。確かに怖い話の展開なのだが、人間の馴れとは大したものだ。話す直助も、それを聞く勢一つぁんも至極当然の成り行きのように話し手と聞き手を演じている。そういえば、ここ一ヶ月、いや一週間にも満たない間に、随分といろいろなことがあった。直助の今までの生活感覚なら一年、いや数年にも及ぶであろう出来事が、この一週間足らずで起きた勘定になる。それもこの早智子を巡る怪奇現象に付随した出来事なのだ。それゆえか、直助もすでに怖さには免疫が出来ていたのかも知れない。勢一つぁんも直助ほどではないにしろ、もう免疫が出来つつあった。

 勢一つぁんが直助の家で朝飯がわりのインスタントラーメンを食べるのは、もはや日常である。二日前と同じパターンでインスタントラーメンが出て、それを当り前のように食べて八百勢へ戻っていく。そして夕方にはふたたび直助の店へ現れ、適当な肴で酒を飲み、やがては寝る。直助と勢一つぁんのこの繰り返しは、しばらく続いた。

 事態が動いたのは、その六日後である。毎夜、枕元に紙を置いて寝ていた直助だったが、早智子からの書かれたメモ内容は具体性を欠き、まったく要領を得なかった。

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