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第百一回

━ 一度、お祓いでもしてもらおか… ━

 心のほんの片隅に、そんな非科学的な発想も浮かんでいた。

 八百勢へ戻るという勢一つぁんを送ったあと、客も来ないだろう…と思える店を一応、開ける。殺風景この上ない。そうは思うが、直助にはどうしようもなかった。客が来ないのは今、起きている怪事件? とも似た陰気な現象だった。

 いつもの定位置へドッカと座り、来ない客を待つ。そして筆を握り、書き溜めた原稿を整理しながら今日も書き続ける。変わり映えしない長閑で平和な日常の風景だが、直助の胸中は動揺していた。それを隠そうと、ひたすら筆を進めた。だから文章事態に覇気がなく、脈絡すら危うくなっていた。そうこうして二十分ほどしたとき、ふと直助は閃いた。

━ そうだ…溝上さんに返事を書いて寝る前に枕元へ置いておけばどうだろう…。相手も知らないうちに来たのだから、同じところへ置いておけば読んでくれる可能性は十分にある。いや、それ以外に連絡するすべはないぞ… ━

 この閃きは突然で、直助は自分ながら、いいアイデアだと思った。

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