第五エピソード:邂逅ブルーサンダー:
店の前で行倒れてた妖精の話しによると彼女は
解決屋ブルーサンダーの元で働いてる小精霊の一族
の一人らしいブルーサンダーという人物は
少し前に異世界から転移して来た人で他に数人いたが
仲間割れし離散し彼だけがこの街で人助けを生業に
して暮らしてるらしい異世界人か…こちらの素性が
バレないといいが、あまり迷惑かけないようにしよう
「そのブルーサンダーさんも探してるんじゃないか?
メシが終わったら休憩がてら送って店の宣伝でも
するよ、大事な商売仲間だからな困ってるハズだ」
俺がそう言うと小精霊の少女は名乗る
「あたしシルフィードいいます砂風の小精霊です
ブルーサンダーのダンナはんが、わざわざ
んな事考えるかは分かりませんがありがとう
ございます、男前のエスコート助かりますわ」
なんだかむず痒いがブルーサンダー達の住処に
送り届けよう、本当に探しているかもしれないからな
、確かブルーサンダーの働いてるのは二階建ての建物
の2階だな他に聞き逃しは無いか?教会のすぐそばの
青い屋根と壁で屋根に発電板が設置されてる所だな、
数分歩きたどり着くと何か黄色い光が複数飛んでいる
「アレは電気の小精霊のライデン達ですね
リーダーがライデンいうて他は1とか2とか数字で
呼ばれてましてあの子達のおかげで貧乏では
無いんですが旦那はんなんていうか、一つ食いする
人でここ最近サンドイッチしか食べてなくて、
それで喧嘩して出て来たら行倒れてこの有様です…」
何というか厄介な主人を持って大変な事だ
「まぁまた喫茶に食べに来ると良いんじゃないか?」
シルフィードは少し考えパタパタと宙を泳ぎ言う
「あまり他所様に頼るのもアレやけど、また食べに
行きますね、あと旦那はんも連れて行きます
のでよろしくお願いします、ほな数日ぶりやけど
はや帰って謝らなあきませんから、お達者で!」
そう言い帰ろうとするとスーツに派手なベルトを
付けた眼鏡の男が歩いて来るまさかコイツが
ブルーサンダーか?髪も若干青が混じっている
「初めましてシルフィードがお世話になりました
おそらく怒りに任せ出て行きその後行倒れて
貴方に拾われた、ですよね?助かります大事な助手で
まぁ僕は優秀なので他の小精霊のサポートで
何とか出来ましたが、反省はしたんですよ?
ただ君達の分も作るとなるとパンか麺類に偏って
しまって大量に食事が用意できれば良いんですが
そんな料理無いじゃないですか、だから諦めて
いただくしかないのですよ!すみません」
口出しすべきじゃ無いが言っておくか
「俺は喫茶店の従業員だもしかしたら喫茶ジンロなら
安く提供できるかもしれない、だから食費の必要な
小精霊と来ればいいと思う、知り合いに栄養や
空腹で倒れられたら俺達の沽券に関わる
だから今日からでも来てくれよ、
代金は店長と相談すれば良い」
言いたいことは言った後はコイツらに任せよう
「喫茶か…盲点でしたね、すぐそこにあったのに
一度も行ったことが無かったなまたお邪魔します」
こうして家出問題は何とかなり俺は店に帰った
この後ブルーサンダー達は店に入り浸るようになり
怪人とヒーローらしきものがいる奇妙な空間が
できたのだった、まぁ客がいるのは有難いことだ




