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Sinners//  作者: 柳仁楓音
二章:外へ向けるケイカイシン

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17/17

テレビの設置

 俺は今日も午前から勉強をした。

まだまだ俺は覚えられそうだったけど、黒住が「今日はもう終わりだ」って言いだしたから、仕方なく自分の部屋に戻る途中の出来事だった。


 「おおっ!すげぇ!テレビだ、テレビっ!!」

広場が騒がしかったから覗いてみたら、

ついさきほど、広場の片隅に設置されたようなピカピカのテレビに、俺より少しばかり小さな男子二人が興奮した様子で指を指しあっている。


 テレビ…。よく真治と一緒に電気屋さんで見てたっけな。

俺は少し目を細める。


「僕がねっ!要望書ってやつにテレビって書いたんだっ!」

「いいなっ!お手柄だぜ!」


イエーイとハイタッチするあいつらは、相当仲がいいみたいだ。

もともとの友達だったりするんじゃないか?


「なぁなぁ、名前、なんていうんだ?」

「僕はよしきだよ!」


俺は頭の中でずっこけた。初対面かよっ!



「…何?アンタもテレビ一緒に見たいのか?」


気が強そうな方の男子が俺に話しかけてきた。


「あ、ああっ!俺もテレビ大好きだからなっ!早く見たいぜ~!!」


ちょっと気まずくなる空気。

不自然だったか?…いや、どこから見てもいい兄さんだよな?


「…まぁ、いいけど。」

「テレビは僕たちのものではないからね。」


2人は明らかに嫌な顔をして手招きをしてきた。

なっ、なんだよその顔っ!


俺は一番はじの椅子に座った。

好きなの見ていいよ、と黒い棒みたいなのを手渡してきたが、俺は使い方がわからなかったから「こういうのは年下からだぜ」と優しく譲ってあげた。


2人は恐る恐るというような感じで一番上の赤いボタンをおす。

すると、先ほどまで真っ黒だった画面がぱっと明るくなった。


「「ついたぁぁぁ!!!」」


2人はテンションマックスだ。

久しぶりだよお、アニメやってるかな、とか言いあいながら、ぽちぽちとボタンを押していく二人。


『げきとうっ!アクセルセイバー!!』

『はじまりました。冷蔵庫のこりものでA級グルメのコーナーです。』

『先日、秀栄高等学校、生徒暴行事件の、犯行当時16歳の少年が釈放されたことについて抗議する団体の一部が傷害の容疑で逮捕されました。』


「まった。」

いろいろと切り替わる番組の中に聞こえた、なぜか気になるニュースの番組のところで、俺は2人からリモコンを取り上げた。

なんてやつだ!、まだ全チャンネル見てないのにっ、と訴えてくる2人に耳も傾けないで、俺はニュースに全集中した。


『4年前にクラスメートであった5人を金属バットなどで殴ったほか、1人に全治2年の重傷を負わせて逮捕された、現在20歳の小鳥遊昇平さんは、今年11月14日に少年刑務所から釈放されました。』


女の人の声と共に、小鳥遊の姿がテレビに映し出される。

これって…、小鳥遊のニュースか?

テレビの場面が切り替わり、どこにでもありそうな一軒家の前でたくさんの人が集まってる映像が映った。みんな怒ったような顔で、手に持ってる看板みたいなやつには、えっと…子、供を、ゆるすな。と書いてあった。


『これに対して、被害者の保護者や近隣住民などが団体をつくり、小鳥遊氏の自宅に向けて抗議を続けていました。そして先日、自宅を出ようとした小鳥遊さんへ、バットを投げるなどしてけがを負わせたとして、29歳、自称フリーターの佐久間一典容疑者とそのほか3名を逮捕しました。容疑者は、痛い目を見ればいいと思ったなどと、容疑を認めているということです。続いては…』


俺は思わず違うボタンを押した。


『お、おい。アレックス。それは、違うだろう?』

「おおっ!!反撃のアレックス!やってる!」

「俺も見てたっ!」


偶然つながったアニメ番組に、2人はさっきよりも声を張り上げた。


____知らない方が、よかったかもな。

俺は立ち上がって、自分の部屋に戻った。

現在のアルファベット




E黒住 F三好 G亜希 H瑞野 I湯川 J豊島 K神野 L徳永 M桃ノ木 N二之宮 O鹿野 P久松



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