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第八話
ついに伊達勢と徳川勢が激突する。
「来たか……!伊達がいくら兵を集めようと、徳川に勝つことなど出来ぬゥ!」
鳥山城外に展開した奥平家昌。
だが、戦場に現れた伊達勢は異様だった。
斬っても、射っても、倒れぬ。
血を流しながら、笑いながら、再び立ち上がる。
「な、なんだ……あの外国人は……」
家昌の目が見開かれる。前列の将兵の中に、明らかに異形の男がいた。
白い肌、異国の瞳、そして口から漏れる奇妙な声。
「ぽー……www」
やがて鳥山は燃え、奥平軍は崩壊した。
宇都宮城から駆けつけた江口正吉、那須資景の援軍も、伊達政宗隊の怒涛の波に呑まれる。
「いくら攻撃しても無駄!無駄!無駄ァ!」
「ギャース!」
家昌の叫びは虚空に吸い込まれ、刀は折れ、膝が砕けた。
そのとき。
再び、あの声が聞こえた。
「ぽー」
崩れ落ちる家昌の頭上に、淡い光が降り注いだ。
命の残滓が繋ぎ止められる。
家昌は、静かに刀を地に突き立てた。
「……助けられてしまうとはな。‥降伏しよう。貴様らの傘下に入る」
ぽーぽー様が微笑んだ。
その背後で、伊達の旗が揺れる。
奥平家、伊達に帰順!




