出てくる人について
登場人物についてになります。
なろう試読版 又は 同人誌版の【腹からイソギンチャク】を知る方はご存知かと思いますが、私の書くエッセイは、当時起きた事を書き連ねつつ、俯瞰でみてツッコミを入れるスタイルです。
現実に起きていたことを自分らしい文章で書こうとすると【人と普段話している時のような語りかけ口調になってしまう】という癖があるため、読みづらくなる部分がどうしてもあります。ご了承ください。
本編を話し始める前に、誰がどうでどういった人物なのか、というのをお話ししておこうかと思う。
このエッセイを読んでいるうちによく分からなくなった時には、ここを読み返しに来ていただければと。
主軸と血筋の濃さの順に並んでいるため、一般的な紹介順ではないですし、あまり作中に出てこない方に関しては、本編内でざっくり話します。
紹介文は事実を述べているだけであり、悪意はないつもりだけど……如月も人間なので、私情が入ってる可能性は否めないかなぁ。
とりあえず、如月はそういうつもりなく書いている、と思っていただきたい。
──────────────────
【祖父】※2025年5月 逝去
今回の主軸人物・昭和初期生まれ。
四人兄弟の次男で、如月家には見合いで入り婿となった。
若い頃から基本思考が自己中心的で、相手の事は考えていないことが多く、大病を患った際には身内に全額払わせ、自身は一銭も身銭を切らなかった。
元々は借畑で野菜を作り自宅の傍の借家で委託縫製業をしていたが、「俺は60になったら、退職してお前達に世話になるんだ」と言いきり、それからは思うままに生きてきた。
80代後半に入ってから色々としでかし、同居する身内とは家庭内疎遠状態になる。
晩年は「今日は病院だから休んで俺を連れて行け」と唐突に息子に言って連れて行ってもらったり、嫁に出た長女を当たり前のように呼び出して自分の面倒を見させたりしていた。
【父】
如月の実父。基の如月家の血筋が強い。
祖父からすると次男に当たるが、長男は生後数日で亡くなっているため、実質の長男。
口調が強く短気で外見も荒くれ系な上、必要な述語を抜いて話す癖がある。
そのため周囲に怖い人間だと勘違いされやすいが、芯があり物事の本質を見抜き、善悪をきっちり分ける事が出来る。
情に厚い部分はあるが、実父である祖父に対しては学生時代あたりから呆れが強かったらしく、彼の晩年間は繰り返される我儘にほとほと愛想が尽きていたため、動くことを億劫がっていた。
祖父の介護関係は自分と妹で片付けるつもりでいたが、娘の介入により積極的に動き出す。
【上叔母 又は 上妹】
父の上妹。祖父側の血筋が強い。
祖父からすると長女。
負けん気が強く、父とは考え方が180度違うために衝突を起こしやすい。
自分と子供達を溺愛しており、こと末っ子長男に対しては「私が居ないと何も出来ない」と口にするほど。
また体裁を気にする傾向が強く、周囲にも自身の考えを強要してしまう部分がある。
元々保険関係の仕事に就いていたため、金銭に関わる事には強い。
娘が二人と息子が一人居り、本家の子供と同歳の長女が先に曾孫を産んだことに優越感があるのか、兄に勝てないと思うとそれを持ち出すことがあるらしい。
余談だが、同人誌版《腹からイソギンチャク》でも一瞬出てきている。解る方は「ああ、この人か」となるかも知れない。
【下叔母 又は 下妹】
父の下妹。体質は基の如月家・性質は祖父側血筋。
祖父からすると次女。
穏やかだが、やや《事なかれ》主義な部分があり、祖父に関する一連の件には父からの連絡以外に関わらなかった。
亡祖母に似て身体があまり強くなく、あまり働きに出た事がないため、やや世間知らずな一面を持つ。
良くも悪くも相手の言葉を率直に受け入れて信じるため、時に突拍子もない発言で周囲を唖然とさせる。
娘と息子が一人ずつ居り、娘はいわゆる《視えて話せる系》女子。
子供可愛さもあるのか、彼女が《聞いた》言葉も全て鵜呑みにしがちで、その言葉をそのまま相手に助言として伝える事も多々。本人は全く悪気がない。
【如月 又は 私】
作者本人。基の如月家の血筋が強い。
祖父からすると唯一の内孫。
父の気質を継いでいるため生来の気性は荒いが、極力外に出さないように抑え込んでいる。
如月側の親族には「親族の中で、一番なにを考えているのかよく分からない人間」と思われている…上、実際に言われた事も。
父の意向で祖父に関する事は手を出さずにいたが、とある事が起因で祖父の介護関連問題に自ら首を突っ込んだ。
基本的には相手のことを考えて行動を取るが、物事を深く考え過ぎて一人で抱え込みがちになる部分がある。
また如月自身はよく判っていないが、両親曰く《観察力と記憶力が高い》らしい。
【チビらぎ】
作者の娘。基の如月家の血がやや強め。
2023年に登場した新家族であり、祖父からすると唯一の内曾孫。
気が強く豊かな感情表現を見せるが、年齢不相応な行動を取ることも多々。
ハイハイ期よりも前から祖父が近づいて来ると毎回泣き出して嫌がり、歩けるようになってからは、見る度に硬直しては父母・祖父母に助けを求めていた。
如月の復職後は如月母とずっと共に居り、全力で守られていたため、本人からすると濃い接点はあまり無い。
如月が問題への介入を決意した1番のきっかけ。
【母】
如月の実母。父とは恋愛結婚で、元の家では長女。
孫が登場した事に伴い、某赤地白抜文字洋服店を退職して現在は専業主婦。
以前から祖父の態度には嫌悪していたが、我儘が酷くなっていく事に負の感情カンスト寸前。
夫が「孫にだけ気をかけてくれ、奴の世話はしなくていい」と言ってくれていたが、なかなか動きがない事にモヤついていた。
芯は強いが、自分の内側に全て溜め込んでしまいがちのため、爆発した時は誰も止められなくなる。
【悠遊 又は 旦那】
作者の夫。如月家に婿入りした側。
白黒・善悪の判断がハッキリしており、困っている人間は放っておけない。
感情が顔にも気配にも出やすく、本人もそれを自覚しているため自己分析力が割と高い。
如月家へ同居を始めた当初、家族中が祖父を敬遠している事に難色を示していたが、チビらぎ登場前に起きた一件によって敬遠理由に納得した。
他にも何人か人物が出てきますが、割と細々なので、主要だけになっています。
それだけでもだいぶ多いけど。