おじいちゃん転生
「
『う……』
食卓でコーヒーを飲んでいたおじいちゃんが頭をクラクラと動かし、目を瞑った。
また演技なのだろうか。
それとも……
不安半分にそう思っていると目を開け、にかっと笑う。
『どうじゃ、瑞希。びっくりしたか?』
いたずらっぽく笑うと顔の深いシワがもっと深くなる。
私は騙されなかったフリをして、コーヒーを口に運びながら、
『騙されないよ。もう、それ、やめてよね。ほんとうに調子悪くなってもわかんないじゃん』
幼い男の子を叱る口調で言ってやった。
おじいちゃんはカカカと笑いながら、子供みたいな手つきで食卓の上からクッキーを取った。
『わしが調子など悪くなるもんかい。いつまでも瑞希が焼いたクッキー食べるんじゃけえ』
『おいしい?』
『ああ。孫の作るもんはなんでもうまいわい』
『おじいちゃんの健康を考えてヘルシーにしてあるんだよ。バターも小麦粉も使わず、きな粉と片栗粉と砂糖だけ』
『それでこんなうまいクッキーが作れるのか。やっぱ瑞希は賢いな』
うまい、うまいをしつこいぐらい繰り返しながら、おじいちゃんは次から次へと手を動かし、私が焼いたクッキーを口に運んだ。
元気で子供みたいで、私のことをいつでも褒めるしかしないおじいちゃんを見ていると、思わずクスッと笑ってしまう。私がこの世に産まれてから、もう27年も一緒にいるのに、見ていて飽きない。おもしろい。
『クッキー食べたらゲームしような』
おじいちゃんがいつものように言い出した。
『新しいの買うたか? ばあさん帰って来たら、ばあさんも混ぜよう』
『おばあちゃん働いてるんだよ? スーパーのレジのパートで、帰ってきたら疲れてるよ』
おじいちゃんはいいよね。家で遊んでるばっかりで。そんな言葉が口をついて出かけたが、飲み込んだ。
おばあちゃんが許してるんだし、このおじいちゃんが働く姿なんて想像もできない。
何より私はそんなおじいちゃんが大好きなのだ。
それよりも何よりも、私自身が労働意欲のないやつだった。おじいちゃんのことは言えない。
まぁ、家事手伝いはしてるから、遊んでばかりのおじいちゃんとは違うんだけどね!
『最近のゲームはややこしいの』
コントローラーを両手でがっしりと持って、おじいちゃんが言った。
私は洗い物も洗濯物も片付けて、おやつ後の掃除機もかけたから、しばらくは遊んでも大丈夫。
ほんとうはおじいちゃんがいないほうがゆっくりゲームをできるんだけど、遊んでほしがるからには仕方がない。
『高俊の時はシンプルでよかったぞ。文字もひらがなばっかりじゃったしな』
またクスッと笑わされてしまった。小学生のお父さんと、今より四十歳も若いおじいちゃんが、並んで座布団に腰を下ろして、一緒にファミコンをしている姿が浮かんだ。
『お父さんとは一緒にゲームをして仲良くなったんだよね?』
おばあちゃんから何度も聞いた話を振ると、おじいちゃんは顔のシワを緩ませて、とろけたような笑いを浮かべた。懐かしい光景を思い出しているのだろう。
『ああ、あれで高俊が心を開いてくれよったんじゃ。一緒にファミコンしての。わしゃああんまり嬉しかったから、メガドライブもPCエンジンも、売っとるゲーム機全部買い与えてやったわい。高俊が喜ぶからの』
ほんとうはおじいちゃん自身が遊びたかったからそんなにたくさんゲーム機買っちゃったんだよね? と真相を突きつけてあげたい気分になったけど、やめておいた。あくまでお父さんのためだったということにしておこう。美しい物語のままにしておいてあげよう。
おばあちゃんが帰ってきた。玄関の扉がカラカラと開いて、ピシャリと閉まる音がすると、廊下にスリッパの音が響きはじめ、しばらく台所で何かを片付ける気配がしていたが、やがてまっすぐ二階の私の部屋へ上がってきた。階段の途中から声をかけてくる。
『瑞希〜。おじいちゃんと一緒?』
『うん! おかえりー』
『ちょっと野菜の下拵えするの、手伝ってくれんかね』
『ええよ〜』
元気よくそう答えてから、おじいちゃんを振り返る。
『ちょっと行ってくる。おじいちゃんは?』
『わしゃあゲームじゃ!』
おじいちゃんは好敵手でも睨むような笑顔でテレビ画面をまっすぐ見つめていた。
『イマドキのゲームに慣れるんじゃ! 負けてたまるか!』
おばあちゃんが洗った里芋の水気を取っている横で、私は絹さやの筋を取る。ぷちんとヘタを折って、丁寧にまっすぐ引っ張ると、背中のコリが取れるみたいに、綺麗に筋が私の指についてくる。単調な作業だけどこれがいつも楽しい。
『おじいちゃんと何しとったかね?』
おばあちゃんがニコニコしながら私に聞いた。
『ゲームだよ』
『高俊とおんなじじゃねぇ。あのひと、いつまで経ってもそういう遊びから卒業できん』
『いいじゃん。高俊……あ、お父さん、とも、ゲームがなかったらほんとうの親子みたいになってなかったかもしれないんじゃけぇ』
『そうじゃねぇ〜……』
おばあちゃんが思い出し笑いをする。
『あんな人じゃったから、あたしも癒やされたんよな。あたしより11も歳上のくせに、昔っから遊ぶほかに能がないような人じゃったわ』
おばあちゃんは高俊……じゃなくてお父さん、が、まだ小学校二年生の時に、あたしのほんとうのおじいちゃんにあたる人と死に別れた。
女手ひとつで頑張ってお父さんを育てるおばあちゃんを、いつも息抜きに遊びに連れ出してくれる仕事先の男性がいたそうだ。それがもちろん今のおじいちゃん。2年の交際を経て、二人は結婚した。
初めは高俊が新しいお父さんに懐かなかったらしい。
いつもおばあちゃんの背中に隠れ、睨むような目でおじいちゃんを見ていた高俊に、おじいちゃんは自分の持ち物のオモチャを差し出した。
ほれ高俊、これ、おもしろいぞ。そう言いながら、ファミコンとドラゴンクエストのソフトを見せびらかしたそうだ。
母子家庭は生活がギリギリで、高俊はファミコンなんて持ってなかった。学校の友達がする話題でしか、ドラゴンクエストなんてものは知らなかっただろう。
高俊はゲームに夢中になり、おじいちゃんとの会話も増えていった。たぶんゲームの話ばっかりだったんだろうけど、それでも何も話題がなかったところに共通の話題ができた。おじいちゃんと仲のいい友達みたいになっちゃった。今でもまるで兄弟のように仲良しだ。
おばあちゃんが目を細めて懐かしそうに言う。
『高俊の手が離れてなかったら最低の夫じゃったよ。でも、おかげで高俊、子供の頃にじゅうぶんに遊び足りたんか、真面目でしっかりした父親に育ってくれよった』
まったくそうかもしれない。今ではお父さんは仕事一筋の真面目人間。ゲームは卒業して、おじいちゃんとの共通の遊びは週末の魚釣りぐらいだ。
『ね、おばあちゃん』
絹さやの筋を取りながら、私はおばあちゃんに、からかうように聞いた。
『おじいちゃんのこと、愛しとる?』
『何を言いよるんよ』
おばあちゃんは真面目な顔で言った。
『愛しとるに決まっとるじゃろ』
まさかストレートに肯定の言葉が返ってくるとは思わなかったので、私は言葉を失った。
『結婚前にね、よく遊びに連れてってくれたんじゃけど、私よりもあんまりにも遊びのほうに夢中になっちょるから、遊びに嫉妬したことがあったんよ』
『遊びに嫉妬したん?』
思わず笑ってしまった。
『ほうよ。ゲームセンターじゃったわ。あの人が次はあのゲームやろう言うて、サッサと先を歩きよるから、わざとその後ろで、気分悪うなって倒れるフリしてやったんよ』
『そしたら?』
『私が倒れる前に、サッと抱き止めてくれたわ。ゲームばっかり見とるんか思うたら、ちゃんと私のこと見てくれちょるんじゃな。背中に目でもあるんじゃろか』
『おお! カッコいい!』
おばあちゃんの話を聞いて、またひとつおじいちゃんのことが好きになった。
うちのおじいちゃんは遊び人だ。
でも家族から愛されてる。
お父さんも、お母さんも私も、おじいちゃんのことが大好きだ。
おばあちゃんは愛してると真顔で言う。
こんな人、他にいるんだろうか?
」
ここまで書いて文字数を確認すると三千文字を超えていた。結構長くなっちゃったな。二千文字ぐらいで収まるかと思ってたのに。まだまだ作品を短く終わらせることが出来ないな。精進、精進。
『小説家になりお』上のエディターに直接書きしたそれを、私は早速投稿することにした。ジャンルは……『エッセイ』かな。ノンフィクションだから。
でも、なぜおじいちゃんのことを書こうと思ったのだろう。
私は自分に予知能力みたいなものがあると思っている。『小説家になりお』に投稿を始めてもうすぐ2年になるが、その間にも何度かそれを感じた。
脈絡なく書きたくなったことがあると、その題材として扱ったものにその後必ずと言っていいほど何かの変化が起こるのだ。たとえばうちの猫のことをエッセイに書いた後、すぐに彼女は子猫を6匹産んだ。
おじいちゃんに何かの変化が起こるとでも言うのであろうか?
投稿を済ますと夕食の準備に取りかかる。おばあちゃんと一緒に下ごしらえした里芋と絹さやはお鍋の中で、美味しそうな煮物に仕上がっていた。
お父さんとお母さんが一緒に会社から帰って来て、家族五人で食卓を囲む。両親は仲がいいとは思わないけど同じ会社で働いている。『瑞希も入れ』と言われ、私も一時その会社で働いていたこともあるが、なんだか恥ずかしいので辞めた。
一家の長が座る席におじいちゃんが着く。家族の中でおじいちゃんは唯一誰とも血の繋がりがない。私は中1の時に初めてそのことを知った。最初は少しショックだったけど、すぐに大したことじゃないと思った。
お父さんはおばあちゃんと最初の旦那さんとの子供で、2人の子供はお父さんだけ。おじいちゃんには自分の血を引いた子孫はいない。それだからか、お父さんのことも私のことも、ほんとうの息子と孫娘のように、もしかしたらそれ以上かもしれないほど愛してくれる。
「今日は瑞希とアナザー・ワールドまで行ったぞ」
食事を進めながら、おじいちゃんが得意げに言った。
「最近のゲームにも慣れてきたわ。複雑な格ゲーコマンドも入力できるようになった。もう高俊はワシに勝つことは無理じゃぞ」
「何十年前で記憶が止まっとんじゃ!」
箸を動かしながら、お父さんがツッコむ。
「ちゅーか、そろそろゲーム卒業しろ。じーさんらしく盆栽にでも夢中になったらええじゃろ……。てか、そのドヤ顔やめろ」
お母さんもおばあちゃんも口を押さえて笑った。私も手で押さえないと里芋が口から飛び出しそうなぐらい笑った。
でも、なぜだろう。おじいちゃんに笑わされるのはいつものことだけど、いつも以上におじいちゃんが気になってしまう。
「う……」
突然、おじいちゃんが頭を押さえてクラクラと揺れ出した。
「おい……?」
お父さんが箸を止めて心配そうに見つめる。
お母さんもおばあちゃんも、不安そうにおじいちゃんのほうを凝視した。私は『い……、いつものだよね?』と思いながらも、ドキドキしながら見守った。
「カカカカカ!」
いつものだった。
「騙されたか? おまえら、また騙されたのか?」
「いーかげんにしろ!」
お父さんがスリッパを手に持って、おじいちゃんの頭を叩く真似をする。
「そんなアホなことしよったら、ホンマに具合悪うなった時にわからんじゃろが!」
「ホンマよ、おじいちゃん」
お母さんはまだ心配そうな顔をしている。
「ホンマに何ともないん? もし、ちょっとでも具合悪いって感じたら、すぐ病院行きぃよ?」
「昔っから、こういう人じゃけぇ」
おばあちゃんがさすがに一番おじいちゃんのことをわかってた。
「真面目に心配したらバカみるんよ。あんまり乗せられんよーにしにゃあなぁ」
食事が済むと、縁側でおじいちゃんは二匹の猫と寛ぐ。
雌猫のティファと、一匹だけうちで引き取った彼女の息子、クラウドが、おじいちゃんの膝の上で気持ちよさそうにしている。私はその傍らで、柱に凭れてスマートフォンを見ていた。
夕方に投稿したエッセイに対する反応を見ると、上々だった。もう100ポイント近くもついて、『楽しいおじいちゃんですね』等、感想もついている。エッセイジャンルは『小説家になりお』の中でも不人気ジャンルなのだが、意外にポイントと感想が貰えやすいジャンルでもあるのだ。
一番人気の異世界恋愛ジャンルで連載小説も書いているのだが、そちらのほうは奮わない。20万文字近く書いているのに、まだ100ポイントも行っていない。まぁ、小説家デビューできるとは思ってないし、自己満足で書いているからいいのだが、いや、正直言うとへこむ。
見ると、二匹の猫を膝に乗せて、おじいちゃんも自分のスマートフォンをいじっていた。ゲームでもしてるのだろうか。それにしては音がしない。
「最近よくスマホいじってるね」
話しかけてみた。
「何やってんの?」
「エロ画像見とるんじゃ」
カカカと笑いながら、そんな答えが返ってきた。
「これも若さを保つ秘訣じゃけえのう」
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季節はいつの間にかじめじめとした梅雨に移り変わった。私は派遣のアルバイトを始めていた。お金欲しさにではない。ずっと家にいると、なんだか社会から切り離されてしまった気分になって、ウズウズしてしまったのだ。小説のネタが切れたため、何か気晴らしのようなことになればという思いもあった。
それに最近、おじいちゃんが一緒に遊んでくれなくなったのだ。和室に籠もっていることが多くなった。何か楽しみができたらしく、よくスマートフォンをいじっているのでお気に入りのスマホゲームでもできて、遊んでいるのだろうか。
最初は体の調子を心配したけど、顔を見せるといつもと変わらない『カカカ笑い』に安心させられてしまう。
アルバイト中の昼休み、私が食堂でパンを食べていると、スマートフォンに電話がかかってきた。画面を見るとおばあちゃんからだった。
「はい、もしもし?」
私が出ると、電話口のおばあちゃんの息が荒かった。
『もしもし? 瑞希ちゃん?』
「うん。どうしたの?」
なんだか嫌な予感がしていた。
『大変よ! おじいちゃんが……。おじいちゃんが……!』
アルバイトを済ませ、自転車を飛ばして家に帰ると、和室の襖がガラッと開き、元気な笑顔のおじいちゃんが出てきた。
私はハァハァと荒い息を吐きながら、おじいちゃんに聞いた。
「まじで!? ガチなん!? おじいちゃんが『小説家になりお大賞』受賞したって!?」
おじいちゃんは胸を張って、ドヤ顔で答えた。
「まじじゃ」
「ま・ま・まじでー!?」
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季節が過ぎるのがやたらと早かった。いつの間にか夏が終わろうとしている。
『小説家になりお大賞』はweb小説最大の小説賞で、受賞作品はもれなく書籍化される。おじいちゃんの書いた小説は三日後に書店に並ぶことになる。
「ふふふ。楽しみじゃのう」
クーラーの効いたダイニングで緑茶を飲みながら、おじいちゃんはニコニコ顔だった。
「まさかスマホで小説を書いてたとはね……」
私はアルバイトをあっさり辞めて、いつものようにおじいちゃんと食卓で向かい合っていた。お父さんもお母さんもおばあちゃんも、家に誰かがいてくれたほうが安心だと、認めてくれた。
玄関の呼び鈴が鳴った。
「あ! 来たのかな?」
私は素速く立ち上がり、玄関に向かった。
「お荷物でーす」
扉を開けると宅配業者のお兄さんがいて、膨らんだ大きな封筒を抱えていた。
「来たよ! 届いたよ!」
荷物を持って戻ると、おじいちゃんはおあずけを食ってるワンコみたいに落ち着きなく、言った。
「開けろ! 早く開けて見せてくれ!」
封筒を開けると文庫本が3冊、入っていた。編集室の人からの手紙が同封されている。
おじいちゃんの書いた小説が本になった。タイトルは『病院に行っとる暇なんぞあるか! ワシは人生を遊ぶのに忙しいんじゃ! 〜 ジジイ勇者は異世界で暴れ回る 〜』──おじいちゃんらしいタイトルだ。ちなみにジャンルはハイファンタジー。剣と魔法の世界で元気なおじいちゃん勇者が遊びまくる話らしい。かわいい表紙イラストを人気絵師の『げん・ラー』さんが描いてくれていた。
うっとりする目で本を隅々まで眺めまわし、得意げにおじいちゃんが言う。
「ふふふ。84歳での受賞はブッチギリの最長寿受賞記録らしいぞい」
あまりに元気なので忘れてた。
そうか。おじいちゃんって、もうそんな歳なのか。
「いやー。我が家の誇りだわ」
心から褒めちぎってあげた。
「ずっと遊び続けてきたのが報われたよね!」
「ふっふっふ」
おじいちゃんはめちゃめちゃ嬉しそうだった。
「う……」
眉のあたりを手で押さえ、頭をクラクラと動かす。
「こんな時にやめてよ、またそれ?」
私は緑茶を手に、笑い飛ばした。
「もー……。ホンマ、本気で具合が悪くなっても」
おじいちゃんの持っていた緑茶が溢れた。ハンマーでも叩きつけるかのように、おじいちゃんの頭が食卓に落ち、けたたましい音を立てた。
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脳卒中だったらしい。救急車が駆けつけた時にはもう、おじいちゃんは帰らぬ人となっていた。
あの三日後、おじいちゃんの本は書店に並び、『最長寿受賞』と『作者が嬉しさのあまり昇天した』という話題も手伝って、意外なほどに売れているようだ。
目の前で天国に行かれ、私は悲しいよりもびっくりしてしまった。以前からよく頭をクラクラさせていたのは、もしかしたら演技ではなかったのかもしれない。私たちに心配をかけまいとしたのか、それとも遊ぶ時間を奪われたくなかったのかはわからないが、きっと何も異常などないフリをして見せていたのだ。
おじいちゃんの書いた小説を私は読みはじめた。小説の中でおじいちゃんは、元気いっぱいに暴れまわり、モンスターを相手に闘い、王国を魔王から守り、綺麗なお姫様を退屈なお城暮らしから連れ出して一緒に遊んでいた。
面白かった。
私、おじいちゃんの書いたこの小説、好きだよ。
クスッと笑ってしまいながら、思わず呟いてしまった。
「おじいちゃん、いつまでも元気に笑っていてね」
イメージぴったりなイラストはげん・ラー様……じゃなくて幻邏様よりいただきました。