6時間目 通学そして質問攻め
オハコンバンチヮ作者です。
憂様がただいま寒がりのため投稿できない状態です。誠にすみません。
?女「寒い…そっちに…行く」
作者「うん…そうだね…って!えぇぇぇ!」
「おお!」
俺は声のする方を振り向いた。
「どうしたの?」
「いや…あたしの教科書とジャージが入ってる」
どれどれ…と俺も見る。ジャージには間違いなく友部と書いてあった。
「マジだ!スゴッ」
二人で笑いを堪えた笑い方をしてるとチャイムが鳴ってしまった。ヤバッ!俺は咄嗟に恍の手を握り教室に駆け込んだ。
「え…ま・麻衣!?」
声など気にせずドアから四番目にある一番後ろ自分の席に座り、その隣は恍の席なので坐らせた。ん?どうしたんだ恍?何故に顔を赤らめてる?そういや教室を見渡すと恍同様に顔を赤らめてる奴が大半だった。はたまた前から「岡田さん×友部さん…あり…」と呟いてる奴もいる。
恍はなおも顔を赤くしてる。
「どうしたの?」
俺は首をかしげ恍のYシャツの袖の端っこをちょっとつまみながら言った。
「え?いやなんでもないよ!?」
更に顔を赤らめてしまった…ちょっと楽しいかも。しかし…
「え~なんで教えてくれないの?」
そう、なんでもないよと言われて引き下がれる訳がない。あの顔は明らかに何かあった顔だ。どうやって訊こうかと迷ってると世界史の先生が来たので思考を一時中断した。
授業終了のチャイムが鳴り、先生が去ると俺達はまたもや質問攻めに会った。
「麻衣ちゃん達ってどんな関係!?」
は?どんな関係って…
「友達…?」
何故か今視線が鋭くなったような…気のせいか?
「じゃあ凛ちゃんの気持ちは!?」
え~とですね…気持ちってなんですの?
「う~ん…よくわかんないんだけど?」
「もう…麻衣ちゃんって小悪魔?」
小悪魔って何!?え…なんかひどくね?
「小悪魔って…」
俺は苦笑いした。小悪魔の意味はわからなかったが。
先生が来て俺達は質問攻めから解放された…今だけ数Ⅰの先生に感謝しなければ。
お昼時になると部室で食べる人が多い為に教室は一時的に過疎状態となる。眠い…何故毎時間質問攻めにあわねばならん…。正直動く気が全く無かったので机に突っ伏してると
「ご飯食べよ~よ」
早乙女と鷹文がやって来た。早乙女…勘弁して。と言う訳にもいかず、仕方なくヘッドフォンで音楽を聴いてる恍を指で突っつきベランダに行く。一年は三階に教室があるので景色が中々良い。
「どうだった?」
なんとなく答えを予想して二人に聞いてみた。
「質問攻め…」
早乙女が言った。まぁそうだろうね…。
「今日どうする?」
鷹文は言った。
「う~ん…いつものパターンにする?」
いつものパターンとは俺の家に入り浸ることだ。四人で対戦ゲームをする以外、特に決まったことはしない。恍は俺の家にある漫画を読んでたり、鷹文は俺とパソコンしたり、早乙女は寝たり…こんな感じで堕落した生活を送ってるのである。
「いいや…まさかのチャリンコで旅に出るパターンもあるよ」
それを忘れていた。早乙女の言った旅とは、気が向いたとき、気が向いた方向に曲がったりと、まさに帰れるかなど考えない気ままな旅なのだ。ママチャリなのに40kmも走るとか絶対バカだと思う。三時半に出て結局家に着いたのが七時とか…もう考えたくないね。ちなみに提案者はいつも早乙女だ。
「それ…マジ死んじゃうから…」
俺は言った。午前中だけならまだ行ってもいいが流石にね…それに今の体力とかも計算しないと…。
「上等」
熱い…基本的にこういう熱い所は嫌いじゃないしむしろ好きなんだがこのテンションに便乗するとテンション的に死者が多発してしまうので慎重に選ばないとな。
「いやいやいや。行かないよ?何やる気になっちゃってんの?落ち着きなさい」
なだめてみる。微々たる事だが結構重要な事で50%の確率で止められる。
「しょうがないな」
今日は成功したようだ。何か100%止められる力があればいいんだが。
午後の授業はボーッとして過ごした。元々そんな真面目な生徒じゃないしな。しかしこうしてみると男子の人数が更に減ったな。男子16人しかいないじゃん。女子は24人なのに。
俺は六時間目が終わってすぐに掃除を終わらせる。すぐにって言っても適当に終わらせたわけじゃないからな?いつもより比較的すぐにって意味だからな?
「行こっ」
箒を片付けてた恍が言った。
「そうだね」
笑顔でそう言って、迎えに来たあの二人の元へ俺達は走った。今日も他愛の無い話をしながら四人で俺の家に行き、また男の時と変わらない平凡な時間を送る。そして6時になるとみんな帰って行った。
なんだ、性転換してもあんまり変わらないじゃん。
…でも今何故か『永遠なんて無い』と考えてしまった…。
だから俺は感謝する
また今日もみんなで集まれてありがとう。
誰に言うでも無く呟いた言葉は夏の夜空が吸収してくれた。
はい長かった月曜がやっと終わりました。
作者は死にそうです。というよりも毎回書く度に死にかけてます。
その割につまらないです…(笑)
読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m