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4時間目 通学そして元に戻るためには

ボクのこんなグダグダで超展開な物語に目を通していただき誠にありがとうございますm(_ _)m

皆様方が読んでくださってるのに…まともな文が書けないとは…

?女「駄文…設定細か過ぎ…」


作者「誰!?」

「開いていますよ」

校長先生は本日二度目の訪問なのにもかかわらず、俺達に笑顔を向けて椅子に座っていた。まぶしいです…。

「俺達は元に戻る研究をしながらこのまま生活します」

俺は言った。戻れる保証は何処にもない。もしかしたらこのままでいい…と思ってしまうかもしれない。しかし俺達は研究する以外の選択肢は無い。

「…………そうですか…わかりました…。…そういえば明日は木曜でしたよね?」

校長先生は俺達の意志を長考の末受け取って、一呼吸おいてからそう尋ねてきた。

「はい。今日が7月1日の水曜なのでそうなります」

そう色々ゴタゴタがあって忘れてたが衣替えも終わり、海の季節になっていたのだ。

「ではみなさんには木曜の午前中に通信制の高校への編入手続きを行い、午後は女子の制服を仕立てましょう。ついでに金曜は何か必要な物を買うと良いと思いますが…」

そうだよな…女の子は何かと必要な物が多そうだもんな。ホント、校長先生には迷惑かけっぱなしだ…。

「ありがとうございます」

俺は礼をして、校長室を後にしようとした。

「ああ、もしなんでしたら前生徒会書記の汐崎歌穂さんに会っていきませんか?何かと力になることも多いでしょう」

確かに…俺等の事情を知る人がいるってだけでも心強いし…

「ありがとうございます…しかしどうやってですか?」

おっと丁度良く授業終了の本鈴がなる。

「放送で呼びましょう。その方があなた方も良いでしょう」

ああ、重ね重ねホントに申し訳ない気持ちで一杯だ…。


「失礼しま~す」

放送で呼び出された汐崎先輩は軽い感じで現れた。

「すまないね汐崎さん。呼び出してしまい」

いえいえ~と先輩は言った。

「すまないんだが彼女たちの面倒を見ていただきたいのだよ」

「もしかして…」

「うむ。キミの想像通りで間違いないと思う」

「わかりました。初めまして。私は汐崎歌穂です」

恍と早乙女に握手した。しかも、ちゃっかりアドレスも交換してるみたいだ。

「あなたたちとは久しぶりだよね?汐崎歌穂よ。よろしくね~」

握手された。やっぱりアドレスも交換した。

「それじゃ校長センセ~、失礼しました~」

そう言って先輩は去った。なんか親しみやすそうな人だった…でもSっぽい…かも。

「彼女に任せておけば大丈夫でしょう。今日は二時間目が始まってから帰宅して心を落ち着かせると良い…流石に男子の制服は着づらいでしょ?」

「そうさせていただきます」

俺達は約十分ぐらい校長室で校長先生の段取りを聞き、部屋を出た。


「行くか」

現在位置は駐輪場である。毎回の合い言葉の様にこの二ヶ月で何回言われたか分からない言葉を残し恍と鷹文は先に行った。俺は自転車にまたがる前に自転車のサドルを低くした。朝は気づかなかったが、流石に高すぎて乗りづらい。先に行った二人を早乙女と追いかける…ちなみに早乙女もどうやら俺と同じ事をしていた様だ。

「とばせ~」

俺は言った。まぁいつも通りの光景だ。そして少し先にある信号で止まったあの二人に追いつきスピードを落とす。

「今日はどうする?」

「俺はマジで休みたいから今日は解散でよくね?」

そう本当ならこの後俺の家か、どっか遊びに行くのだが俺は精神的な余裕が無いので鷹文に解散を促す。

「俺もだよ」

そんなに疲れた表情はしてない様に見えるのだが…むしろ楽しそう?

「しょうがねぇな…んじゃあ…下るか!」

青になったと同時に早乙女は言った。信号を渡ると目の前にはコンビニがあり、それを通り過ぎて100m程行くと下り坂に出会う。この下り坂はそんなに長くはなく、ほんの250m程なのであるが…何故か俺と早乙女はよく飛ばす。何故かって?そこに下り坂があるからさ!…すいません。実は勝負を申し込まれたからです。

「ふっふっふ…俺に勝てるかな?」

ワザとらしく笑う俺に、恍と鷹文は何か可哀想な物を見る目で見てくる…よせやい…何かに目覚めちゃうだろ?

「無駄口は…勝ってからか、坂下ってからにしろ!」

早乙女が立ち漕ぎをする。俺もゆっくり確実にスピードを上げる。いつもは滅多なことでは入れない三段目のギアを入れた。最早言葉はいらない…全速力で駆け抜ける。

目に映る全ての光景がすさまじいスピードで流れる。俺はこの時いつも思う事がある。

「あ…俺死んだな」

自転車が暴れる…カーブで体を少し倒す…全てが怖いのだが、全てを逃したくなく俺はずっと目を開けたまま下る。そのうち目に涙が溜まる…これは風が直接当たってきて目が乾くからだ。俺は下りきって目をつむる。後は両側見渡す限りが田んぼ道の直線のみ…俺はギアを二段目にして…やっぱり駆け抜けた。

解散する頃には俺の体は酷く疲弊していて、倒れそうになった…。


え?勝負の行方?うん。それはまた今度な。ボクは眠いんだよパトラ○○○。母がつくったご飯を口に運び風呂に行ってから布団にダイブした。風呂の時はなるべく自分を見ずに体を洗った。ホントだぞ?でも時折触れてしまった自分の体に心臓が過剰反応してしまい、俺は死にかけた。それにしても女の子の俺はかなり体力が無く、普段なら疲弊するはずもない勝負ですら耐えられなかった様だ。あ…もう…ダメ…。


翌朝珍しく爽やかに起きることができ、布団を片付けて学校に行く用意をする。

八時頃に鷹文の家に行ってそのまま学校に向かう…やっぱり男の制服を着て。


校長室の扉を叩く。中からどうぞという声が聞こえて入っていった。

「ご苦労様です」

「校長先生、俺達は何をすればいいんでしょう?」

言い方を間違えたかもしれない。俺は手続きをするのに何をすればいいのかを言いたかったのだ。肝心な所を省くのはお前の悪い癖だ、と昔言われたが直ってないらしい。

「大丈夫ですよ。私達でやります。判子さえあればいいのです」

校長先生が考えてくれた段取りはこうだ。


1 編入手続きの際に判子が必要なので持ってくる。

2 自分達の女性時の名前を考える

3 書類に判子を押す

4 制服を仕立てる


書類関係は全て校長先生に一任しても良いという事なのでお言葉に甘えた。俺達や親じゃ書けないだろうしな。

「失礼します」

ノックと共に早乙女達も入って来た。そして四人で書類に判子を押した。

意外にも時間が余ってしまったので家庭科室に向かう。少し早く仕立てを始めるようだ。

「恍~女性名何?」

「俺は凛したよ~」

そうなんだ…

「鷹文は?」

(うい)だよ」

「へ~」

「じゃあ早乙女は?」

「あ~由姫にした」

「俺はね麻衣にしたんだ~」

みんな個性あるね。

「ってかこれ学校の中では女の名前じゃないといけないんじゃね?」

恍の言うことに一理ある。俺達は男の名前で呼び合ってはいけないはずだ。だって転入してきた女の子が男の名前で呼ばれてたらビックリだろう?

「あ~めんどくせぇな」

「俺早乙女は変わらず早乙女って呼ぶ気がする」

笑いながら言った。

「あ~俺もかも」

「恍もそうだよね。習慣?みたいな」

「そうそう」

そんなことを話してると目的地の家庭科室が現れた。俺達は中に入る。先生は既に待っていた。

「待ってたよ~」

そう女の先生が言った。名前は…田所椎奈(たどころしいな)先生だったはず。俺はお辞儀をしながら

「おねがいします」

と言った。

「うん。じゃあ最初はキミから計ろうか」

「ええ!?俺からッスか?」

予想外な事態だ。しかし最初に終わるのも良いだろう。俺は素直に指示に従った。


「…ひゃ…」

「あら。着痩せするタイプだったんだ~」

語尾に音符がつく勢いで先生は言った。今家庭科室の隣の家庭準備室いるのだが、先生が俺のシャツを全てはぎ取り、胸を揉み出したのだ!だからあんな恥ずかしい声を出してしまったんだな。うん。…なんて言ってる場合じゃねぇ!

「…ッ…先生…ちゃんと…計ってください…」

…何この状況!これなんてエロゲかな!?なんで俺が悶えてんのかな!?

「ごめんごめん」

アハハ、と笑いながら先生は今度はちゃんと計りだした。全く…最初から真面目にやってくれ。アメ玉あげるから。


そんなこんなで俺の測定は終わった。腕の長さは、とか袖はどのぐらいだ、とかスカートはとか言ってたが…正直何を言ってるのかわからなかった。勉強せねばなるまい…。

「次はキミね」

鷹文が呼ばれた。なら言葉をかけなければ。

「…がんばれよ」

鷹文は思いっきり頭に?を浮かべた。そのうちわかるさ。


その後悲鳴が合計三つ聞こえたのは言うまでも無い…


7月3日金曜日…俺達四人は汐崎先輩のコールに集まった。というか…

「先輩学校は?」

「そんな場合じゃないわよ。カワイイ後輩が困ってるのよ?助けてあげなきゃ」

おおお!なんだろう…背景に炎を入れたいと思った。

「先輩にご迷惑では?」

ぐあぁぁぁ!鷹文…上目遣い&その優しい言葉は反則です…。ボク…新しい道が…

「岡田…帰ってこい」

「は!…ありがとう恍」

いえいえ~と苦笑いをしている。

「大丈夫よ。欠席扱いじゃないように校長先生が取りはからってくれたから」

ありがとうございます、と心の中で呟いた。

「そういえば、あなた達昨日サイズ計ったのよね?みんなどのくらい?」

俺は確か…あ~

「俺はCの70とか言われた様な気がします」

あと着痩せする~とかもあの先生言ってたな。他の奴は知らんが

「そうなの?意外ね~」

数値が大きいのか小さいのかがわからない…だから意外と言われても全くわからない。


俺達は…ブラとパンツをしこたま買って家に帰った。変態みたいだ…。


こんなんで元に戻れるのかな…


いやいや…戻れるかなじゃない…戻るんだ。

俺は気力を取り戻し、制服が届くと言われた日曜まで待つ事にした。

実はボクの通学路を意識して書きました。田舎と言わないでぇぇぇ(_ _lll)

回を重ねるごとに作者が崩れてきます。ご注意下さい。


というか今回何故か一部熱いです(笑)

え~…ここまで来て百合展開がゼロなのは仕様です。百合をご期待の方はもう少しおつきあい下さい。

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