表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/31

19時間目 人間に必要なのは休息 後編

「ほらあなたたち帰りなさい。

中の人も迷惑でしょ?」

外に居た人たちが先生のその一言で去っていった。返事をした者や落胆する者様々だった。とうとう鬱陶しい程いた人々が居なくなり、いつもの静けさに戻っていった。

「やっぱ先生はスゲェな」

「ふふふ。私外面には自信あるの♪」

是非内面も誇れる人になってください…。今回は助けられたから何も言わないが。

「どうぞ」

「あら、ありがとう。今日は紅茶なのね」

「珈琲もいいんですけど、たまには違ったのもいいと思いますよ」

「そうね…紅茶なんてあんまり飲んだことないし、たまにはいいかもね」

ああ…俺は目がおかしくなっているのか…先生が女神に見える…。

「…グヘへ。んん゛」

いや、やっぱり気のせいだったみたいだった。


 帰り道、俺たちの帰る丁度途中の所に憂の家はある。俺たち三人は憂を見送り、各々別れて帰っていく。俺の家は憂の家の前を通る道路を東に50m程行き、スクランブル交差点を左に曲がって運動公園を突き抜けた先にある静かな住宅街に建っているアパートの四階にある。

 俺は「お気に入り」の場所経由で帰ることにした。気の向くままに。その場所近くにある石段の上に楓君が座っていた。

「こんにちは」

俺はニッコリと笑った。彼もニッコリと微笑み何かを言って…消えた。いや、その様子は形を失っていったようにも見えた。そして俺は…?あれ?

「…何してたんだっけ?」

まるで記憶が失われたかの様な虚無感に襲われる。なんとかして思い出そうとするけど全く成果は無かった。気のせいだったのだろうか?しかしこの言いようの無い虚無感と危機感は?大事な何かを忘れた…聞かれても答える事ができない。思い出せないもどかしさが俺の体をさながら電流の様に流れていった。

「…探さねーと」

 何を?一体俺は何を探すというんだ?自分で呟いた言葉へ自分で問いかける等という間の抜けたことをしながらも俺は探した。最近全く休んでいないせいか、すぐにへたり込んでしまった。やはり人間に必要なのは休息なんだろう。

 さぁ立て俺!これが終わったら好きなだけ休ませてやるから!行け!

 俺は自分の心と体を奮い立たせ走った。

実は結構熱いの大好きだったりします。

しかしその一方でユルイのも好きだったりします。


まぁ何が言いたいかと言うと


「雨なんてキライだぁぁぁぁぁああああ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ