19時間目 人間に必要なのは休息 前編
取り敢えず久しぶりです。
ちくです。
取り敢えず引っ越しをしてパソコンが解体されました。
学校のパソコンって便利だよね~。
例えば人が生きていくために必要なものは何だと思う?…そう休息だと思うんだな。今休息と思い浮かべた人もそうじゃない人も今は休息で納得してほしい。…したか?してない人は取り敢えずしたふりをしてくれ。話が進まない。
さて、何故俺がこんな話題を切り出したか…察しがいい人は大体分かるであろう。まぁ休める状況にないということだ。今の俺の安息の場は…授業中だけかな。
『……………
せめて顔だけでも出してー』
外が騒がしい。おそらくはかなりの人数が居るのだろう。
「…よし。
斬るか」
由姫も疲れているだろう。公然と人殺し宣言をし始めた。…いやいやいや!
「ダメだろ!?あいつらも悪気は無いんだって!
だから抜くのはやめろー!」
すかさず由姫の抜刀を止める。不服そうな顔でこちらを見た後、不気味に笑いだした。
「ふっふっふ。冗談だって。
…ちょっと本気だったけど」
「聞こえたぞ!
今、ちょっと本気だったって言ったぞ!」
由姫はなおも不気味に笑う。
「ムラマサが疼くんだよな~」
「それ完璧に妖刀だよね!?
まだ捨ててなかったの!?」
「いやー離れてくれなくてさ~
これ部室の備品にしていい?
多分コイツも備品なら離れてくれると思うんだけど…」
「ええ…構いませんよ、むしろ大歓迎です。
面白そうですし」
「そんな不吉なもの置いてほしくないんだけど…」
「うん。麻衣と同意見。メチャメチャ危ないでしょ」
憂が何言ってるの?的な流し目で見てくる。
「何言ってるんですか?
不吉で危ないから置くんじゃないですか。
バカですか?」
「「あ、すみません」」
俺達は謝る。声は自然と揃ってしまった。
「ちなみにすみませんは謝る言葉ではありません。
そんなことも知らないんですか?」
「「あ、じゃあごめんなさい」」
またもかぶってしまう。恐らくどちらも全く誠意がないだろう。もう槍投げだ。
「それと槍投げではなく投げ遣りです」
あ、そうでした。こりゃ相当疲れてるな。
「そういえばあの恐竜なんだったの?」
俺に代わって凛が疑問を口にした。
「…蚊の体内にある恐竜の血液を採取・抽出して、それを研究。
そしてそれを適正値の高い動物に投与。
試作一号から徐々に連鎖させ、ようやく恐竜が誕生する。
らしいね」
…それ携帯見ながら言ったのか?
「お前の携帯はどんだけ高性能!?」
「?何処の携帯もこんなもんだろ?」
凄すぎるだろ…。
「そのとおりですね。
やっぱり由姫さんの携帯は侮れないです♪」
「侮れないじゃないだろ!?
ありえねって!」
「ほらあなたたち帰りなさい。
中の人も迷惑でしょ?」
『はーい』
読んでくれてまことにありがとうございます。
学校のパソコンでこれからもがんばります。