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18時間目 恐竜を学校で飼ってはいけません 後編

なんとか三月中に更新したかった…。


間に合って良かった。

「「「………」」」


長い長い回想に付き合ってくれて申し訳ないな。思い出していたら止めどころが分からなくなっていたんだ…許して。


今は化学部部室(以下ry)


「ところでそれはなんだ?」


「これはですね」


勝手に話しを進めるな!と言いたいところだが俺も気になっていた…なんだ?この生き物は…。


「Tレックs……(ん゛ん)拾ってきたトカゲです♪」


嘘をつけ!こんなBIGなトカゲがいるわけないだろ!?つうかTレックスって言おうとしたの!?そうなんだろ!?恐竜どうやって復活させたんだよ!


「でっけートカゲなんだなぁ…肉食っぽそうだ」


これが本当にTレックスなら間違いなく肉食だろうな…しかも恐竜界最強という肩書きももれなくついてくる…。


「人肉が好物みたいですよ♪」


憂がそう言うと、大人しく撫でられていたTレックs…敢えてBIGなトカゲと言い直すが、BIGなトカゲはこちらをギロリと睨んだ。


(こえぇぇ!)


先ほどまで撫でられていた顔とは全く違う、獣の顔だ。よくこんなものを飼育出来たなと思う…どこでこんなもの飼育していたんだ?


「秘密です♪」


「私どんな顔してた?」


憂は俺の口調と声を真似て言った。


「よくこんなこもの飼育出来たな…どこでこんなもの飼育してたんだ?って顔してました」


「じゃあこれでどうだ!」


「拾ってきたトカゲにツッコミを入れたいのを必死に隠している顔しています」


成る程、俺は読まれやすいみたいだった。


「…なら…一つだけ言わせてくれ」


「ええどうぞ?」


ニッコリと笑顔で言った。俺も笑顔をつくる。


「恐竜を学校で飼ってはいけません!!」


言っちゃった!誰も突っ込まないことにとうとうツッコミ入れちゃった!







さて、もう十月五日になってしまったが、Tレックスさんにはお蔵入りしてもらった。

グラウンドでは全校生徒が集まっていた。俺は何食わぬ顔で自分のクラスの列に並ぶ。


「え~本日は(ry)」


記憶の抹消が起きた。決して綴るのが面倒になったのではないことを知っておいて欲しい。


「これで開会式を終了します」


『ドシーン!ドシーン!』


先生が言い終わると同時に轟音が響く。それは何かの足音にも聞こえた…。なんだ?という声があがる前にその「足音の主」は姿を現した。


『………』


「…ジュル」


全校生徒とその「足音の主」は無言で見つめ合う。一人の男が叫んだ。


「避難しろぉぉぉ!!」


その声を合図に全員がパニックになった。全ての生徒がグラウンドから一足でも早く逃げようと駆けていった。俺達は

(アチャー…)

という顔で互いの顔を見る。しかしアチャーと思っていたのは俺と凛だけであり、由姫は嬉々とした顔で前方の恐竜を見ており、憂は…うん、ちょっと楽しんでいた。


「…これは…流石にメンドイなんて言ってらんないね」


「マジでやる気?あれ、恐竜界最強だぞ?」


「最強ねぇ…どっちが強いか試してみるのも面白い」


「では後ろから応援しましょう」


上から凛・俺・由姫・憂となっている。っていうか憂!お前何もしてねぇ!?


「…フッフッフ…俺のムラマサが血を欲してるぜ…」


「ちょ!由姫!その日本刀どっから出したん!?」


「落ちてた」


凛のツッコミもむなしく切られた。っていうかお前もか!?お前の日本刀も落ちてたのか!?







あのでっかい恐竜さんは校長先生に首を見せてから埋めました。勿論ちゃんとお線香をともしました…ちなみにお線香は落ちていたんだそうです。もういいよ…。

『麻衣は落ちていても気にしない!を覚えた!』


その後、何事もなく二日間あった体育祭は終了した。そして俺達現化学部メンバーは更に人気を高めてしまったのであった。

ここまで読んでいただきほんにありがとうございます。


あと数話で第二章も終わるでしょう。

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