18時間目 恐竜を学校で飼ってはいけません 中編
その日の授業も全て終わり、俺がその知らせを聞いたのは放課後の化学部部室でだった。
「憂が休み!?」
「あー…
なんか風邪だってさ」
珍しいこともあるんだな…あの絶対に風邪をひきそうにない奴が。俺が驚いている横では家庭科の田所椎名先生が優雅?と言えるかどうかわからないが、コーヒーを飲んでいた…ビーカーで。
「今日も凛ちゃんは相変わらずね~。
あ!美味しいって意味よ?」
「わかってますよ。
ありがとうございます」
笑顔で凛は答えた。ふっ…美味しいのはきっと隠し味に実験で使われた様々な化学物質が混入していてかつ化学反応を起こしているからだろうさ。
「凛ちゃ~ん
私にも一杯ちょーだい」
「はい」
そう言うと凛は隣の家庭科室へカップとヤカンを取りに行った。
「待て待て!
あまりに馴染みすぎててツッコミが遅れたが…
汐崎先輩何してるんですか!?」
「ん~…
暇だったから?」
答えになっているのか、なってないのかよくわからない回答をされる。こんな所に来なくても友達くらい沢山いるだろうに…。
「そうね~…沢山いるのはいるんだけど…
やっぱりここは特別だからね~」
そうか…なにせ前生徒会化学部員だしな。ついでに最初の被験者でもあったみたいだしな…色々ここに思い出とか気持ちとかもあるんでしょうね。
『麻衣は心を読まれても気にしなくなった!』
「はい。汐崎先輩、どうぞ」
「ありがとう」
汐崎先輩はお礼の言葉を発するとそのカップに口をつけた。
「………
また腕があがったの?前よりも飲みやすくなってるけど」
「それはきっと…
先輩の飲み方が変わったんだと思います」
「飲み方が…変わる?」
「はい。
飲み方が変わったんです」
「それってどういう…」
『えー、完全下校時刻になりました。
残っている生徒は可及的速やかに下校するように』
俺が部室備え付けの時計を確認すると、既に五時を過ぎていた。
「あ…あ
もう時間ね。じゃあ私はこれで」
「先輩お気をつけて」
俺は先輩にそう言った。そして凛を手伝おうと体を向けるが…既にいなかった。しょうがなく由姫へと向き直る。
「どうした?」
時間を何度も確認する由姫にそう訊いた。
「いや~
ちっとノンビリし過ぎちったんだよね~」
「なんで?
今日なんかあるの?」
「ん~…
なんか今日は編集長に
顔出してって言われてたんだよね」
平然と言ってのける。
「じゃあ
早く帰らないとあかんね」
「ん~
でも置いては行きたくないし…」
「まぁ気にしなくて良いって
そんな用ならしゃーないでしょ」
「そうか~?
ん…じゃあお言葉に甘えようかな」
由姫は荷物を持つとすぐに帰って行った。俺も凛を待ち、事情を説明してから凛と共に帰った。
俺等(俺と凛)はもう少し憂を探すべきだったのは…言うまでも無いんだろう。
言い訳をさせてください。
ダメですか?そうですか。では独り言ですので流してください。
パソコンのモデムさんがいかれポンチだったので今までかかりました。
本当に申し訳ありません。
まぁインターネットにつなげない状況だったというか、つなげたけどすぐに切れちゃうという状況だったというか…
今もビクビクしながら後書き書いてます。
では読んでくれてありがとうございます。