第二章 12時間目 またよろしく
一ヶ月くらい経ちましたね…(汗)
すみませんでした。
まぁあまり更新出来ないかも(パソコンの都合上)しれないのですが…
では季節はずれな第二章をどうぞ
7月22日…この高校は二学期制を採用しており、現在行われているのは終業式ではなく終講式である。そして式が終わると一時教室に集まり各々担当場所の掃除場所の掃除をして帰宅する。
「この後マックとかいかない?」
「…行く」
「アタシもー」
しかしそうすんなりと掃除が終わるわけがない…普通なら男子がさぼり女子が注意するという展開なのだが、ことこの三戸東高校の一年一組…もっと言うなら物理室掃除のメンバーは全く逆の構図となる。
「お前ら、箒持って立ってるだけじゃなくて掃除しろよな」
「ハイハイ。じゃあウチら廊下と物理室掃除するからゴミ出してきてー」
男だった時は苦笑い気味に見ていたこの光景も、今では注意される側にいるのだから人生わからないものである。そういやゴミ出しは俺の仕事だったな…。
「あ、私ゴミ出しやるよ」
「そうか?俺も手伝うよ」
俺がゴミ出しに名乗りを挙げると、男の時にも俺と一緒に掃除をしてくれていた桑名翔がそう言った。桑名の容姿は爽やか系で部活はバスケ部に所属している。俺はその申し出に素直にお礼を言った。と、同時に心配する。
「ありがとう。でも部活はいいの?」
「あー大丈夫。どうせ体育館の下だしな」
それもそうかと納得する。
別館二階にある体育館の下にゴミ専用の倉庫があり、重さを量ってから用紙に重量を記録し倉庫に入れる。俺は部室へと向かった桑名に言った。
「じゃまた新学期ね~」
「おーじゃな」
俺達はそのまま去った。そして俺はメールを送り教室へと向かった。
「海へ行きましょう」
…一体ここは何処なのだろう。真っ暗な部屋…そこに一筋の光が教卓に向かって延びている。そして光を浴びているのは他でもない…手をくんでいる憂である。俺は入れてしまった足を教室の外へと脱出させてからプレートを確認する…そこには間違いなく一年一組と表示してあるのだが俺の体は入ることを拒む。
「まー掛けたまえ」
由姫が手で座るように促す。すると何処から現れたのか凛が椅子を引き、そのまま蛍光灯のスイッチの元へ…執事やメイド顔負けの無駄のない動きだった。渋々腰掛ける。
「集まりましたね…では海へ行きましょう」
そこからの行動は早かった。由姫が窓側の黒幕カーテンを・憂が廊下側の黒幕カーテンを締め、凛が電気を全て消し、それぞれが荷物を持って教室を出て行く…あれ?
「俺の拒否権は?」
そう呟いても返事が無いという事はもう既に階段を降りているのだろう。あまりの行動の早さに素に戻ってしまったじゃないか。どうでもいいが…ふむ。
「急いだ方が良いな」
駐輪場ではいつものメンバーが待っていた。俺の顔は自然と綻ぶ…
「…またよろしく」
誰にも聞こえないレベルの声だ。俺自身聞こえないくらい…。
始まりっちゅう事でこのようなまとめ方になっております。
第二章は冬休みあたりまで行きます。
みなさんはバトルとかどうでしょう?
ボクは結構好きなんでいれたいんですが…そこら辺の意見とかは結構ほしいです。
今回次回予告はなしという事で(汗)