10時間目 暴力そして助っ人で解決?
はい…ちくです。
風邪引きました…喉痛いです…。
現在お絵カキコしてます…_〆(゜Д゜⊂⌒`つ
下絵は一応出来てますがまだ細かく描いてはいません。
今回は助っ人という事で、あの方に登場していただきます。
これ本当は昨日投稿しようとしたんですが…
データが消えてしまいまして▄█▀█●
という訳でどうぞ!
放課後になるまで俺はずっと考えていた。どうすればいいのか…と。しかしこんな経験が無い上に相手は女の子だ…良いアイディアが浮かぶはずもない。
「…はぁ~」
掃除をするべきなのに来ない班員達を恨めしく思いながら箒で廊下を掃除する。滅多に人が来ない物理室の廊下なのも相まって俺は盛大に溜息をついてしまった。
「どうしたの?麻衣ちゃん?」
声がする方を見てみると汐崎先輩がこちらに走り寄ってきていた。マズイ、聞かれたかな…。
「こんにちは。汐崎せんぱい」
俺は目の前にいる強敵に笑顔をつくり迎えた。俺はこういう時の偽りの顔は絶対誰よりも上手い自信がある。弱い部分とか悩んでる部分なんて見せたくないからな。
「元気でやってる?」
「ええ。みんなすっごく良くしてくれます」
少なくとも俺には…。
「それでー何に悩んでいるの?」
笑顔を崩さずに言った。俺も笑顔を崩さず応戦する。
「一体なんのことですか?私悩んでいませんよ?」
「ふふふ。麻衣ちゃんは嘘が上手ね」
「…」
最早敗色は濃厚…本当の事を話してみようか…。
「…実は…交友関係で悩んでいまして…」
俺は包み隠さずに話した。そういえば他のメンバーはまだ掃除中だろうか…。
「たしかに…女の子って少し面倒よね。ちょっとしつこい部分もあるし…」
「…」
俺が黙っていると…
「じゃああたしがなんとかしてあげるね」
「え!?」
思いがけない言葉だった。てっきり励ましの言葉だと思ってたのに…。
「その時はメールする。じゃあね~」
汐崎先輩が去っていった。なんとなく携帯の待ち受けを見るとそこには3時40分と表示された時刻と一件の新着メールがあった。メールを確認する。早乙女からで、『教室に来いよ』というメールだった。
「メンド…」
と口では言ってるが実際はそうでもない。まぁひねた性格なんですよ。俺は教室へと向かった。
汐崎先輩どうするんだろう…。ベッドで横になっていると数時間前の会話が頭の中でループしてしまう。
っていうかまだ登校し始めて3日しか経ってないのに問題ありすぎだろ!本当に先が思いやられる…。今日一日ずっと酷使していたからだろうか考えることに疲れ俺は脳を休ませることにした。
汐崎先輩からの連絡は無いまま7月15日水曜日となった。恍へのイジメ?は段々エスカレートしていき最終的に物が消える事態に。人間なんてこんなものなのかもしれない…気にくわないという理由だけでいじめる。時間なんて関係ないんだろう。
どうしたもんか、と考えていると先輩からメールが来た。やっとか、と思いつつふと教室を見ると恍がいない。今は4時間目の前の10分休みだ。いなくても不思議では無いかと自分を納得させてメールの中身を見る…内容は『早く屋上行ってあげて~』だった…。
カワイイ絵文字と一緒だったので少し思考が鈍ったが、俺はすぐさま恍のことだと分かった。
先輩真面目なメールならそんな軽く送るなよー!俺はいつも物理室へ行くために使う渡り廊下を渡って屋上へと急いだ。間に合え!
「……」
ここまで来るのに約2分くらいだろうか、屋上へと続く扉の前で俺は膝に手をあてて息を整える。し…死ぬ…。
重苦しそうな扉にいつもかかっている南京錠が外れていた。明らかに不自然だ。扉に耳をつける。少し冷たかったけどなんだか気持ちよかった。
『もう戻って…かな…疲れた』
恍の声だろうか?少し遠くて良く聞こえない。
『調子のってんじゃねーよ。マジで』
誰かが言った。少し騒がしいので複数いるらしい。
『この状況わかっ…の?』
『…あんたら何がし…の?』
『あ?おめぇが…くわねってんだよ』
言い合いが始まる。しかし恍はめんどくさそうにただ流すだけ。やがて授業始まりの合図ともいうべきチャイムが鳴る。言い合いは更に壮絶になってきて出るチャンスを失ってしまった。あんまり聞こえないけど…。
『あー…ウゼェ。そろそろプッツンしち…けど~』
『…発か殴…』
おいおい物騒になってきたじゃねぇか。そろそろ行かないとまずいかな…でも人数把握しとかないと後々バトルとかになったら不利だしな…まぁ何人いようと敵じゃないけど。
意を決して見た目に反して大して重くないドアを蹴り俺は屋上へ飛び出る。いつぞやのバスケの試合の時は間に合わなかったけど今回は間に合ったみたいだ。
「まっ麻衣!?」
恍の声は耳に入らなかった。俺は辺りを見渡す。4人くらいの女子(美羽含む)と男子が2人…男子!?思わぬ伏兵の出現に驚きを隠せない。
「全く…これからが面白いところだったのによ」
靴の色が違うので上級生かと思われるの男(親分?)が俺をジロジロと見てくる。もう一人は同級生だろうか?同じく俺を見てくる。
「お~い、お前あっちでいいよな?」
男2人で話してる。子分なのだろうか?どうでもいい。驚いていた気持ちも冷めてやがてゆっくり戦闘モードに入る。男なら手加減は無しでOK?
「君カワイイね~」
「うるせー★」
人の弱点は体幹にあると言う…俺はその言葉に従いみぞおちに一発拳をいれる。笑顔で。
「お゛え゛…」
相手が前屈みになる。いつもならここで終わるが怒りが俺の感情を支配している。こうなると意識はあるが体が言うことを聞かない状態になるのだ。だから前屈みになった時、俺は顔面に膝をいれた。鼻の付け根に入ったのではなかろうか?
「~~~~ッ!?」
1人目…頭の中で勘定する。次は恍に近寄っているあの子分…俺はスカートなのも構わず走る。子分は跳び蹴りを脇腹に食らった。少しだけ吹っ飛ぶが立ち上がったのでまだ元気そうだ。
「ちょ…ま…」
うん。まだまだ元気そうだね★
俺は近寄る。笑顔で。
「俺のダチに手を出した罪は重いよ?」
「ひぃぃぃッ!」
子分はもしかしたら無理矢理やらされていたのかもしれないのでみぞに2発で許してやった。俺はなんて寛大なのだろう…。
「ねぇ…そこの人達」
俺は笑顔を崩さず言う。
「「「はいッ!」」」
「これは正当防衛かな?」
「「「はいッ!」」」
「だよねぇ~。あ、そーだ。もう二度とこんなバカな事はしないよね?み・う・ちゃん」
「…」
ちょっと目が潤んでいてが、頷いた。本当だろうか…まぁこんな現場を見られて、おまけに目の前で男2人を倒したのだ。逆らうとは思えない。
一段落着いたところで俺は坐ったままの恍のもとへ歩いていく。ボタンが3個程無くなっていてネクタイがほどけている上に下着が見えている…なんとセクシーな状況か。俺はしょうがなく自分のベストを脱ぎ恍に着させた。
「暑い…」
「我慢しろし」
さて…授業に戻っても遅刻だし理由を訊かれるだろう。だったらどこかで時間を潰した方が良い。あと30分か…
「危ない!」
美羽が叫ぶ。大方どっちかが起きあがって俺に向かってきたのだろう。可能性的には親分かな。
「死ねぇ!」
三流映画のやられ役の様な台詞を吐いている。向かっきている…と推測しとく。俺は後ろ向きのままタイミングをはかる。膝を曲げてバネを溜める…まだ…まだ…まだ。
「ハッ!俺の勝ちだ!」
今だ!俺は後ろに飛び体をひねって渾身の右足回転蹴りを食らわす。右の首に入って相手が床に沈む。死んだ…わけないよね?
「格好いい…」
「…///」
あれ?なんかみんな顔赤くね?何故か恍が俺の左肩に右手を置く。
「…また増えたね…信者」
「へ?」
俺は呆気にとられている。…信者って何?
あんまり聞こえないという設定だったので許してください。
どうでもいいですが今回から次回予告とかしてみます。しかし作者気まぐれ故にどうしても次回予告通りにならないかもしれません…
ごめんなさいorz=======
次回予告
麻衣で~す
いよいよ夏休みですね~
の前に非公式ファンクラブが設立されちゃいました!
私は一体どうすれば!?
みてくれてありがとうございました~(^^)
またみてね。




