9時間目 暴力そして悪化?
はい…申し訳ないですm(_ _)m
金曜更新と謳っていながら…一応言い訳として
家庭環境が悪いのです…(汗)
色々と厄介な事になっています…具体的には警察沙汰です…(汗)
ところで謎の「?女」さん…誰だか気になりますよね?
お気づきになられた方もいらっしゃるかもしれません。しかし作者は敢えてコメントを控えさせていただきます。
何故って?
言ったらつまんないじゃん!
物理室の扉を開けると、みんながそれぞれ好きなことをしていて統一感の欠片も無かった。
早乙女はケータイをいじり、恍はヘッドフォンをケータイに繋いで音楽を聴きながらボーッとし、鷹文に至ってはなんだか怪しい実験をしていた。鷹文の持っている試験管の中の液体の色が7色に光っている…
「レインボー!?」
「?」
取り乱してしまった様だ…俺は咳払い一つして気持ちを落ち着かせる。
「んーとね…一つ訊いて良いかな?」
「良いですよ?どうぞ」
この際何故敬語なのかは置いておくことにしよう…。
「なんでそんなにレイン・ん゛ん゛ん゛…7色に光っているのかな?」
つうかどんな物質を混ぜたら、常に色が変わる液体になるんだ?
「それはですね、この9つのシャーレに入ってる液体を、この乾燥させた虫が入っている試験管の中に6mlずつ入れると」
鷹文は手際よく3本のスポイトを左手の人差し指・中指・薬指・小指の間に挟み、3本のスポイトそれぞれに液体を吸い上げて、右手にある小さい虫の入った試験管に垂らしていく…それを3回繰り返し試験管の中を掻き混ぜた。…鷹文…お前メチャクチャ器用だな!?
そうしていると無色透明だった液体はいつの間にか7色の液体に変貌していた。
「…マジで?」
「すごいですよね~」
ああ…すごい…。今俺の脳内で『9つの液体+乾燥させた虫=レインボー』という、常人には到底辿り着けない数式を完成させてしまった程に…。
「結構色々あるみたいなんですよね。こういう面白いのから換気しないといけない様な実験まで…」
そう言って鷹文はファイルみたいなのを見せてくれた。
「oh~ニッポン、スバラシ~デ~ス」
コゥワレタ~?ナンノコトデスカ?
「え?なんでこんなスゲー色なの?ヤ~バくね?」
「HAHAHA。サオ・トゥメサンもソウオモイマスカ。ニッポンスバラシイデ~ス」
「…どうしちゃったの?頭ダイジョーブデスカ?」
「汚染!?いや感染!?」
ここまでずっと音楽を聴いて知らんぷりしていた恍がツッコミを入れてきた。きっとレインボーの件から『俺はツッコまんぞ』って思ってたに違いない。俺がレインボーって言ったとき体がピクッと揺れたのを俺は見逃さなかった。
「…自重しろし」
俺は溜息をつきながら言った。
『お前がだ』
3人に同時に言われた。
既に見慣れてしまったと感じている自分にちょっとビックリしながら風呂に入る。今日はバスケ白熱したな…あの後バスケやってみない?って誘われた程だったし。それにしても女の体の俺は運動が音痴な部類では無かったようだ。それに勉強もまだまだ大丈夫だったし…友達も…友達も結構出来たし…。
「はぁ~…やっぱダメだよなぁ。このままじゃ…」
風呂からあがりケータイをいじる。そして俺はそのまま布団を敷いて寝た。
水曜日…学校に着いたのが8時だった。鷹文には先に行ってるねとメールしといたから多分大丈夫だろうと思いつつベランダに出る。昨日同様雲が一つもない快晴だった。
「おはよ~麻衣」
俺は自分が呼び出したその人物に顔を向ける。
『ドサッ』
…あれ?今ドサッって音しなかった?したよね?絶対したよね?ってかなんで俺仰向けになってんの?
「…どうしたの美羽?」
「え?麻衣と二人っきりだから?」
それって答えになってるのかな?いや余計なことは考えるな取り敢えず本題に入ろう。
「あ~…あの…さ」
「今からなんの話するか当ててみよっか?」
それはいつもの口調で言ってるのだが、なんとなく背筋に悪寒が走った。俺は何も答えられず生唾を飲み込む。
「凛ちゃんの事でしょ?」
ご名答でございます…。
「もっと言うと凛ちゃんと仲良くして…じゃない?」
一文字一文字が心に刺さっていく。
何十分が過ぎただろうか…恐らく1分も過ぎてないのかも知れない。でも美羽から伝わる心臓の音や自分の心臓の音を聞いてるうちに感覚が麻痺していった。
不意に美羽が体を離す。俺は教室に背を向けてコンクリートに寄りかかった。立てなかったのだ。
「麻衣は…さ…」
「うん?」
自然と見上げる格好になる。
「ううん。なんでもない」
「?」
「取り敢えず…この話はまた後でね」
そう言って美羽は教室から出て行った。
ホントやれやれだ。
Oeufとはフランス語で卵という意味です。読みはウフです。(違ってたらすみません)
やっぱり眠いです…
ではまた次の機会に。