8時間目 暴力そして些細な事
はい…金曜と言っておきながら…
一応言い訳として、実はパソコンがちょっと使えない状況だったんですね。
しょうがないのでまぁP○Pで宇宙を救ってました。
ラスボスツエェェ…スケ○プド○ル何個あっても足りない…。
すみません許してぇぇ…。
「じゃあ適当に6人に分かれて試合やって~」
我がクラスの委員長、長谷部がそう言った。彼女はかなり交友関係が広い。おそらく他クラスでも知らない奴はいないのではないだろうか?
彼女の言葉に触発され他のみんなが一斉に動き出す。俺はどうしようかなぁ…。
「麻衣、おいでよ」
呼ばれた方を見てみると美羽達のグループだった。まぁでも、余るよりはいいだろ。
「そうしようかな」
俺はお言葉に甘える事にした。さて、コートは二つあるが…体育は4組との合同授業で8チームある。必然的に他4チームは余る事になる。あ~でもやる気無い人はコートの外で喋べってたりしてるね。人数減って助かるけど。
「取り敢えず順番に試合してこうか。誰がやりたい?」
長谷部さんが言った。俺としては真っ先に手を挙げたいところだけど、流石にチームを無視した行動は…
「あたしやる~」
「え?マジ?」
なんと我らがチームリーダー的な位置の美羽が手を挙げた。グッジョブ!
「じゃあ美羽達はあっちのコートね」
その後彼女はテキパキと細かい事を決めて、審判にまわった。俺達のチームは4組の知らないチームとだった。
「手は抜きませんよ?麻衣さん♪」
何!?あれは…鷹文!?知らないチームだと思ってたら鷹文チームだったか。
「お手柔らかにね」
俺は言った。なんか燃えてきたな。
燈邑司さんと向こうのチームの一人がコート中央で向き合い、審判がトスをした。ボールは向こうのチームに渡り、敵チームが突っ込んでくる。俺は中央からドリブルをしてくる人からボールを奪おうとくらいつく。こんなのは相手も予想の範囲内だろう。
相手は俺から見て左にパスを出す。俺はボールをカットすべく手を出したが中指をかすった程度だった。しかしそこに美羽が走り込みボールをキャッチ、ドリブルをして敵陣に斬り込んでく。そして美羽はレイアップシュートを決めた。
「流石」
美羽と俺はハイタッチした。そろそろギア入ってきたんじゃないか?
向こうは鷹文にパスを出し、こちらにやってきた。鷹文はゆっくり近づいてくる。妙に静かになる。こっちのコートだけだけどね?
鷹文がシュート体制に入る…え?
「マジ?」
「嘘♪」
鷹文は俺サイドから見て右にパスを出す。完全に反応出来なかった。パスは通り、受け取った人がシュート体制に入る。
「チッ」
俺は走り込む。無駄と分かっていながらも…。彼女はジャンプした。俺も前に立ちふさがりながらジャンプしたが一歩遅かった。彼女の手に既にボールは無く、入ってしまった。
スリーポイントシュートが。
「麻衣!」
俺はパスを受け取る。落ち込むのはこの試合終わってからにしよう。まだ負けた訳じゃない。例えバスケ部でも、穴はあるはず。探してみるか。
俺は走った。しかし美羽はさっきのシュートで二人マークが付いてる。俺は敵とボールを奪い合いながら燈邑さんにパスした。燈邑さんはもらってすぐに
「パス…」
と言って同じチームメイトの佐藤さんに渡した。彼女はシュートしたのだが、はいらなかった。しかし美羽は逃さずリバウンドしたボールをとり俺にパスした。俺はフリーのままシュートして、2点獲得した。
「ナイッシュ」
「ありがと」
俺はディフェンス専門なのでシュートはあまり上手くない。まぁマグレって言いたいんだけどね。
そのままどっちもシュートを決められず、10分で試合終了となった。疲れた…。でも勝って良かった~。
「やろうか?」
早乙女がそう言った。勘弁してくれよ…白熱してたんだぜ?
「そうだね」
次は審判させて貰おう…だから…動かなくなってもいいから…全力で行こう。
鷹文達のチームの人がトスをした。ボールはこちらに渡る。いつのまにかギャラリーが増えていた。
「行け~」とか応援してくれる人たちも出てきて…なんか気持ち良かった。
美羽が先制点を入れると、俺はすぐさまディフェンスに戻る。そしてじっくりと追撃のチャンスを待つのだ。相手も俺等のディフェンスの穴からバンバンシュートを打ってくる。
試合時間残り2分…流石にジャンプしたりドリブルしたりと縦横無尽駆けていたツケがまわってきたのだろう、足が重かった。試合はこちらが1点差で負けている。こちらのメンバーは既に疲弊している。向かうも同じようだ。条件は一緒…俺は最後の力を振り絞って敵のゴール前まで走った。美羽がパスカットをし、燈邑さんにパス。俺は平気を装いつつ待機する。マグレが2回続いてくれればいいんだけどな。
燈邑さんが十分に敵を引き寄せたおかげで反対側ががら空きだった。俺は移動する。燈邑さんはこちらにパスをした。俺はそれを受け取り…シュートした。
「格好良かったよ~」
「ホントホント」
体育が終わって着替えをしていると何人もの人にそう言われた。
「ありがと~」
だから言われる度に笑顔を返した。別に悪い気分ではないしね。そろそろ4時限目が始まりそうだ。俺は急いで更衣室を出た。
昼食になり俺は鞄をあさる。…あれ?どこに入れたかな…。
「何か見つからないの?」
「ん~ウォークマンがね~…」
そう、愛用の携帯音楽プレイヤーが消えてしまったのだ。鞄の中に入ってはずたんだけどな…。
「更衣室とかは?」
「多分無い…と思うけど」
「これ?」
美羽が差し出した手の中には俺のウォークマンが入っていた。
「そう!これだよ~ありがと~」
「更衣室に落ちてたよ?」
やっぱり更衣室だったのか~恍の予言は当たっていたようだ。美羽はじゃあねと言って去った。恍が耳打ちしてくる。
「…それ多分彼奴が盗んでたよ」
「え?」
「…みんなが着替えてる時岡田の鞄から何かを取り出すの見たから絶対そう」
俺の呼び方が『麻衣』から『岡田』になったって事は本気で喋べってる時だ。
「…気を付けるよ」
俺は恍の言葉が気になって昼飯を少ししか食えなかった。美羽が?何を目的に?
放課後になり生徒達は帰って行く。俺もその波に逆らわず、いつものメンバーで物理室に向かう。
「ねぇ麻衣。ちょっといいかな」
教室を出るとき美羽に呼び止められたので俺は3人に先に行っててくれと言って、教室に残った。
「どうしたの?」
教室には誰もいなかった。3時半なのもあってまだ教室は明るい。そういえばもう夏休みなんだなとか呑気なことを考えていると美羽は思いがけない話をしてきた。
「お昼にさ…麻衣にウォークマン返したでしょ?あれ、凛ちゃん何か言ってた?」
ドキッとした。
「ん~?特に何も言ってなかったよ?」
俺はいつも通りの顔をして言った…俺こういう時の嘘には見破られない自信あるんだ。
「ふ~ん」
鼓動が早くなる。何を言われるんだろう…。
「あれ…凛ちゃんが麻衣の鞄から盗んだものなんだよ?」
「え?」
今日え?って何回言ったかな…じゃなくて!
「それってどういう」
「あたし見ちゃったんだよね。凛ちゃんが盗んで、更衣室のロッカーの中の方に入れたの」
彼女は続けた。
「でも最初は誰のかわからなかったんだけど、お昼の時麻衣が探してるって言ってたからもしかしたらって…」
「…信じてくれる?」
「ん~…わかった。信じるよ。…んじゃあまた学校でね」
俺は教室の戸に手をかけた。
「またね」
最早俺に最後の言葉は届いてなかった。
…どっちが嘘か…やめよう。友達を疑いたくはない。
俺は物理室へと急いだ。
『一部だけバスケ』と言いながらかなりの割合を占めている件は…
ごめんなさいm(_ _)m
書いてたら止まらなくなりまして…
眠い…最初熱かったのはテンションが高かったからです。
そして後半ドロドロしてるのは眠いからです。
読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m