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卒業式には告白がつきものです。

登場人物の紹介


悠真 フワフワ髪の茶髪 癒され系男子 177cm

仁のことが大好きで過保護ぎみ


仁  短髪の黒髪 クール系男子 178cm

   あまり表情を表に出さない 野球バカ


美紀 ロングの黒髪 美人系女子 160cm

   綺麗な見た目しているが喋ると残念女子

 

 悠真×仁でございます。


 今日は中学校の卒業式。

 周りを見渡せば、友達と抱き合って泣いてる人や後輩から花束をもらって嬉し涙を流す人もいる。そんな中私だけだろう。こんなに驚いた顔をしているのは。





 私には二人の幼馴染が居る。

最後に写真を撮ろうと二人を探していた。


「仁と悠真はどこに行ったんだろう」


 そう独り言を呟きながら三階からニ階へと階段を降りていると、木下悠真が目を瞑って必死にブツブツと声を出してお祈りしているのを見つけた。声をかけようと口を開くが、必死な姿に口を閉じ隠れて耳を澄ませた。


「断って……お願い……断って!」


 今聞こえてきた部分だけじゃ何を言っているのか全然わからない。首を傾げるともう一人の幼馴染、北村仁の声が一階の方から聞こえ耳を澄ませた。


「ーーごめん。高校でも野球に専念したいから付き合う事はできない」


 仁が告白されている。こんな時でも野球を選び、女に興味を持とうとしない野球バカに、少しだけ怒りが湧いていると悠真の安堵した声が聞こえてきた。


「ーーよかった」


 安心した顔で深くため息をつく悠真を見てもう一度首を傾げた。もしかすると、仁に告白してきた女の子が好きなのかもしれないと解釈した矢先、悠真が立て続けに衝撃の独り言を呟いた。


「おれだって仁が好きだ……」


ーーえぇぇぇ? え、え、え、えぇぇぇ?


 叫びたくなった声を必死に手で押さえた。

頭が大混乱を起こしている。高校も二人と同じで私はこれからどう接しようかと頭をグルグル悩ましているとさっきとは違う悠真の明るい声が聞こえた。


「仁! ここにいた〜! 早く美紀の所に行こう」


 悠真があたかも今見つけましたという風に仁の元へ降りて行った。私の名前も聞こえてきたので強制的に思考を止め、悠真と同じように二人の元へ降りて行った。


「ーー悠真、仁! さ、探したよ〜! お母さん達が待ってるよ」


「じゃあ早く行かないとな」


 仁の言葉に悠真が頷き、私達は正門前で待っている母達の所へ向かっていた。

 

 しばらく歩いていていたが、その間私達は無言だった。仲が悪いわけではなくむしろ仲は良い方だ。だから無言でも気にならず心地がいい。少し遠くに正門が見え運動場の横を通る。そのあたりから悠真が先に口を開いた。


「ーーねぇ、仁。なんでおれ達と同じ高校にしたの? ここあまり野球強くないよね」


 その言葉に私は仁を見ると、仁は前を向いたまま頬をかいて照れていた。あまり表情を表に出さない仁がわかりやすく照れるなんて珍しかった。悠真も目を開いてビックリしている。真ん中にいる仁は私達から凝視されて居心地悪そうにしていた。


「幼稚園から一緒だったのに高校で俺だけ別なんて寂しいだろ」


 いつもクールだったから忘れていたが、小さい頃から仁は寂しがり屋だった。全然変わってない仁の可愛いさに微笑むと、悠真が嬉しそうに仁に抱きついた。


「じ〜ん! かわいい〜! おれも一緒で嬉しいよ〜!」


 昔から仁にべったりで甘々だ。仁のことを好きと知った私はもういつもの光景を、純粋な目で見れなくなってしまったが、仁からしたら変わりない日常でされるがままに悠真を受け止めていた。


「ーー美紀、悠真、仁! 写真撮るよ〜!」


 私達を見つけた母が手を振って呼んでいる。その横に悠真のお母さんと、仁のお母さんも手招きをしていた。それを見つけた私たちは小走りで向かった。


「遅くなってごめん! 二人を連れてきたよ」


「よし! 揃った事だし写真撮るよ〜! 並んで並んで!」


正門を背にして右から悠真、仁、私の順で並んだ。


「わらって〜! はい、チーズ!」


 私達は無事中学を卒業し、四月からまた一緒の高校へと行く。悠真と仁のもどかしい恋愛を私は応援し見守る高校生活となるのだ。

私の初作品を読んでいただきありがとうございます


寝る前に妄想していることを小説にしてみました。


小説を作るのは初めてなので分かりにくい所もあると思いますが、温かい目で読んでいただけると幸いです。

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