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鬼のいる間に

作者:白石小梅
 今は昔。瑞穂国(みずほのくに)の桃花京(とうかきょう)に、怪異があった。
 平安であった都に瘴気が満ちて鬼が溢れ、夜ごと人が消える。鬼祓いの術師たちでさえも。
 後の記録では、薄暗闇と恐怖に満ちた都から瘴気を祓ったのは、一人の陰陽術師であったと記録される巨大な怪異。

 その怪異の最中、未だ誰も生きて帰ったことのない怪異の中心……。
 呪術によって異界と化し、現世(うつしよ)から隔絶された、とある屋敷の奥の奥で。
 一人の女が、首の落ちた遺骸の姿で転がっていた。
 女の名は、萌木(もえぎ)。
 陰陽術を用いる師と共に騒動を鎮めんとした鬼祓いの巫女にして、異界へ引きずり込まれて力尽きた内の一人。
 慟哭する師の腕の中で、物言わぬ女の躯体は霧雨の中、力なく横たわる。
 愛弟子の死を無意味にせぬため、都を闇より救うため、男は怨霊の跋扈する屋敷を脱するために立ち上がった。
 その背後で、首のない女の躯が、ゆっくりと起き上がる……。

 己の父代わりにして、愛した男でもある師。
 彼と共に脱出を図る、若く可憐な一人の巫女。
 瘴気に憑かれ、狂乱する呪術の主。
 交錯する思惑の中、萌木という女は如何に鬼へと堕ちたのか。
 冴え冴え暗い異界を彷徨う鬼は、歴史に何を刻んだのか。

 これは閉ざされた闇から、生きて出ること叶わなかった女の物語。


※この作品は「ノベルアップ+」さまに同名義で重複投稿しております。
開幕
2020/05/07 19:00
第一幕:鬼祓いの巫女
2020/05/08 19:00
第二幕:師と同輩
2020/05/10 19:00
第三幕:暗転
2020/05/15 23:00
第四幕:一つの終焉
2020/05/16 12:00
第五幕:鬼巫女
2020/05/16 23:13
第六幕:二人で共に
2020/05/18 12:00
第七幕:異界と現世
2020/05/18 19:00
終幕:鬼のいる間に
2020/05/19 12:00
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