赤い髪の妖精
目の前にいたのは燃えている炎のように赤い髪の羽の生えた少女だった。
「あっ、やっと目開けた。」
「・・・誰だお前?もしかして妖精なのか?」
「誰だお前?って何よ。それと私は、妖精族よ。」
「フェアリー?妖精じゃないのか?」
「下等な妖精と妖精族を一緒にしないでもらえる?」
「わかった。そういえば、自己紹介がまだだったな。俺の名は鞍野陽平っていうんだ。よろしく。」
「クラノヨウヘイ?長い名前ね。途中で区切ったりしないの?」
「いや、陽平っていうほうが名前なんだ。」
「ヨウヘイ・・・。何かいいわね。」
「それで、お前の名前は何なんだ?」
「・・・・そんなものないわよ。」
「えっ?!」
「えっ?!ってあんた知らなかったの?普通は知ってるはずなんだけど・・・。というかあんたさいったいどこから来たの」
「日本っていう場所なんだ。」
「二ホンってどこなの?もしかしてこの世界の人間じゃなかったりして・・・」
「俺は、この世界の人じゃない。」
「・・・・・うそでしょ・・・」
「本当だ。」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・ぐーぎゅるるる・・・」
陽平の腹が鳴る。まったく空気の読めていない音である・・・。
「腹が減った・・・」
「まったくもっと空気読んでよ!!はぁ、食べ物持ってくるからちょっと待ってて。」
赤い髪の妖精はそのまま森の奥に入っていった。
・・・・・陽平はかなり待った。その時赤い髪の妖精が行った森の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼」
陽平は、急に立ち大急ぎで声のしたほうへ走っていった。
陽平は、目の前の惨状を見て声を失った。
目の前にあった光景とは・・・・・・・
次回もお楽しみに