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優等生ロックON!  作者: 流姫
2章 生徒会編
8/23

幼なじみ

昨日寒い中、何時間も外に出ていたため具合悪くなってしまったが直ぐに寝たため治ったと⋯思う。


「おはよう⋯。」


「はい!おはようございます⁉︎」

奈穂ちぃは挨拶したかと思うと驚いた顔をした。


「どうした⋯?」

なぜ驚いているのかわからなかったので首をかしげながらたずねる。


「えっ⁉︎気づいてないの‼︎」

そしていきなり私の額に手を当ててきた


「やっぱり⋯。怜ちゃん熱あるね⋯。」

それでか⋯。なんか足が少し重くて怠い気がしたのはそのせいか⋯。

そう思うと納得した。


「大丈夫だよ⋯。」

安心させるために優しく言ったが奈穂ちぃは納得していなかったのか顔をしかめた。


「そうやって、いつも無理するんだから⋯。それに・・・怜ちゃんの身体は⋯。」

そう言って黙ってしまった。


まさか⋯奈穂ちぃ、あの事知ってるんじゃ⋯まさかね⋯。


「大丈夫だよ⋯。気づかなかったくらいだし⋯。」

実際本当に具合悪いときは喋る気力もなくなるし。

嘘ではない。


「分かりました。もし、少しでもおかしいと感じたら言って下さいね。」

そう言いつつも、納得してないのか不満そうな顔をしていた


「分かってるよ⋯。ありがとう⋯。」


「もう‼︎やっぱり、怜ちゃんにはかなわないなぁ〜。」


コンコン


「はい。」

そこでドアをノックする音がしたので返事をした。


「入るよー!怜〜。奈穂ちぃ〜食堂行こう‼︎」

元気よく入ってきたのはやはり明だった

その後ろから恋も入って来た


「そうね。行きましょう!」

そう言って奈穂ちぃは私の手をとり、引っぱって来た


「あぁ⋯。」


───────────────────

「あ〜。食べすぎた〜。」

お腹をポンポンと叩きながら明が言う。


「本当。明ちゃんの食べっぷり凄かったわね。ビックリしちゃった‼︎」

奈穂ちぃが驚いた顔をしながらそう言った


「そうそう。怜‼︎おなじ部屋の子が話したいって言ってたって、昨日、言ったじゃん‼︎それ、今日でもいい!?」


「あぁ⋯。いいよ⋯。」

別に断る理由もないため、了承した


「今からでもいい!?」

そう言い可愛く小首を傾げながら訪ねて来た


「いいぞ⋯。」


「本当!なら行こう!」

嬉しそうにしながら腕を組んできた


「奈穂ちぃ達も来る?」


「いえ。私達は遠慮しときます。」

気を使ったのか断ってきた


「なら今度、紹介するね。」


「はい!」

奈穂ちぃの顔をチラッと横目で見たら嬉しそうにしていた


───────────────────


「たっだいまー‼︎怜、連れてきたよ〜

。」

明が明るく部屋 へ入っていった


「お邪魔します⋯。」

それに続いて私は少し遠慮がちに部屋へ入った


すると⋯突然⋯。


「れーちゃん⋯だよね!?」

部屋を入るなりいきなり話しかけられた


「そう⋯だけど、なんで昔のあだ名を知って⋯って⋯あっ」

その子の顔を見て私は納得した


「久しぶり⋯だね。」

そう言いつつ気まずそうな顔をしていた


「そう⋯だな⋯。」

正直私は戸惑っていた。

昔、私ときーちゃんを入れてよく6人で遊んでいた。

そしてこの子も昔よく遊んでいた子の1人だ。

恐らく他にもこの学校には、一つ年上に3人そのうち男1人女2人で同い年に女1人計4人いると思って覚悟して居たのだが⋯。


会ったらどうしてもあの事を思い出してしまう自分がいて、怖いのと自分の情けなさに身体が固まってしまう


どうして私はこんなにも弱いんだろう⋯。


そんな事を考えていたら⋯。


「怜?どうしたの!?」

明が心配そうに顔を覗き込んできた。


「ふぇ⁈な⋯なんでもない⋯。」



「そう?何か暗い顔してるように見えたけど⋯。」


「何でも⋯ない。」


「怜がそう言うならそういうことにしとく。だけど悩みとかあったらいつでもいってね⋯。」

そう言いつつ明は、悲しそうな顔をしながら渋々引き下がってくれた


「あの〜。2人だけの世界に入ってるとこ悪いんだけど、私の事を忘れてない⋯?」

私の幼馴染は恐る恐る話しに割りいって来た


「あっ‼︎ごめん‼︎みーちゃん忘れてた‼︎」

さすがと言うべきか明は、幼馴染がこの場に居ることを完全に忘れていた


このみーちゃんと呼ばれた幼馴染の名前は嶋田 美衣[しまだ みい]と言う


おっとりした性格でグループの中で1番大人しかったが、以外とツッコミを入れることが多い


「ひっどーい‼︎れーちゃんどう思う‼︎」

そう言い昔みたいに私に話し掛けてくれた


最初はギクシャクしていたが明の天然のおかげで気まずい雰囲気から脱出できた


たまには天然と言うのも役に立つんだなと思ったが、これは口に出して良いのだろうか⋯。


考えた挙句この事でしか話しを繋げられないと思った私は「そうだな。明が天然で良かった。」と返した


「怜のバカ。」

話しを繋げる為に言った事だったが、明は少し落ち込んでしまった


「明ちゃん!れーちゃんは冗談で言った事だよ!それにお互い様でしょう。私の存在を忘れていたんだから!」

みーちゃん は「ねっ!」と言わんばかりに2人を交互に見た


「そうだぞ。明は気まずい雰囲気をやぶってくれたんだから。」

そう言い明の頭を撫でてあげた


「怜、大好き‼︎」

少し焦ったがみーちゃんのフォローでなんとか切り抜けられた


その光景を見てみーちゃんは、「れーちゃんが中学に編入して来て廊下ですれ違った時に雰囲気とか、かわったと思ったけど、やっぱりれーちゃんは全然変わってないね!」と嬉しそうにいって来た


「そうか⋯?」


「うん!でも、髪伸びてたし、中学の間、喋り方が違ったから、最初は偶然、同姓同名の子が編入して来たんだと思ったけど、その首にかけてる薬が入ったペンダントを見て驚いたよ。本当はすぐにでも話しをしたかったけど⋯あの事があったから気が引けちゃって⋯。」

そう言いながらみーちゃんは悲しい顔をしていた


「それはみーちゃんのせいじゃ無いだろ⋯。」

うん⋯。絶対にみーちゃんの所為じゃない⋯。あれは、私が悪いんだ⋯。


「でも、見てることしか⋯出来なかった⋯。」

そう言って泣き出してしまった


「違う⋯本当に違うんだ⋯。あれは⋯弱い癖に出しゃばった私が悪いんだ⋯。それに、私じゃなくて、他の子が同じようにされていたらきっと、私も⋯見ていることしか出来なかったと思う⋯。だから⋯もう泣くな。」

そして、わたしはみーちゃんに笑顔を向けて明にした様に頭を撫でた


「うん。ありがと。やっぱりれーちゃんは優しいね‼︎」

嬉しかったのかニコニコしながら言った


「あたり前でしょ!怜は私の大好きなお姉なんだから‼︎」

区切りがついたところで、当前と言わんばかりに明が話に入って来た


「お姉か⋯。懐かしいね‼︎その呼び方‼︎」

昔はこの呼び方だった。

でも、この呼び方は余り相応しくないと思って私の事を呼び捨てで呼んでと、お願いしたのだ。

それ以来明は私の事を怜と呼ぶ様になった。

最初は皆驚いていたのだが。


「えへへ!そうでしょ!私にとって怜は同い年の三つ子であると同時に姉でもあるんだから‼︎」


それを聞いたみーちゃんは「へぇー。やっぱり、れーちゃんの方がお姉さんだったんだ。」と当たり前と言わんばかりに納得していた。


「やっぱりってどういうことよ‼︎」

明はジト目でみーちゃんを見たが気にした様子はなく完全にスルーしていた。


「まんまの意味だよ‼︎ねっ!」

そう言って私にウインクして来た

















誰か、イラストカバーして下さる人募集しています。

宜しければ是非お願いします。

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