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優等生ロックON!  作者: 流姫
1章 入学編
2/23

驚きのクラス!

入学式が終わり、私達は集まっていた

私達というのは、一つ年上の高等部二年の陽向ひなた こう陽向家の長女だ


それと同い年、つまり今年入学の三つ子の兄のゆうに私、れい、そして妹のめい


後、友達の佐川さがわ 恋華れんか通称、れんそれに、一緒に暮らしてた外部受験の葉山はやま 奈穂なほ通称、(奈穂ちぃ)。まぁ、奈穂ちぃに関しては、誰も使用人と思ってないけどな⋯。


「お疲れ!怜」

終わって早々、明が労いの言葉をかけてくれた


「あぁ。結構緊張したなぁ〜」

やっぱりわたし自身目立つことは大の苦手だ。出来れば高校生活目立たないように、ひっそりと生活したかったというのがわたしの本音だ


「さっきの答辞本当によかったわ!お姉ちゃん感動しちゃった!」

そう言って目元に涙を溜めつつもニコニコしながらお姉ちゃんは頭を撫でてくれた。ほんとお姉ちゃんは器用だなぁー


「ありがと」

内心悟られないように安堵しながらお礼を言った

それに頭を撫でられるのは、久しぶりでうれしかったのはみんなには秘密だ


「さっさと教室に行くぞ。早くしないと担任がくるぞ」

急かすように1人でスタスタと教室のほうにむかっていった

優は相変わらずせっかちだな⋯


「そうね」

お姉ちゃんも頷いて優とは、別の方向へ向けて歩き出した

それに続くように私達はそれぞれ、教室を目指した

まぁ、お姉ちゃん以外同じクラスなんだけどな⋯。


───────────────────


教室に入ると既にほとんどのと人が集まって雑談などしていた中には初めて喋っただろう、新しいクラスメイトが自己紹介を行なってたりしている


「うぅ⋯。入りづらい⋯」

これはどうしたことか⋯

そう思っていた矢先段々と興味深々といった顔をしながらクラスの人達が私の元に集まって来た


「怜ちゃん!答辞良かったよ!!」

クラスの子が話し掛けてきてたくさんの称賛の言葉を貰った


「あぁ。ありがとう」

私は少し照れながらお礼を言ったのだが何故かクラスメイトの様子がおかしくなりどうしたのかと思ったのだか…


「!!」

何故か回りの人達は、真ん丸にしてマジマジと顔をみられた

どうしたんだ⋯?

なんか、まずったかな⁉︎

すると⋯


「どうしたの!?口調変わって!」

あぁ、そういう事か!

そこでようやく、納得した

クラスの子からそう言われたが無理もない

私は、あることをきっかけに昔の話口調に戻したのだ

戻したと言うのもおかしい気がするがそのあることをきっかけで無理して上品なお嬢様を演じる事を止めた


「高校デビューってやつだよね!怜!」そんな事を思っていると明がフォローしてきた

さすが明わかってるな!ほんとに毎回感謝だな…


「そっか~。こっちの怜ちゃんもいいね‼︎なんか、ギャップがいいし、とても新鮮‼︎」

中学でも同じクラスだった子がニコニコしながらうんうんと頷いた



「ありがと」

内心ホッとしながら再びお礼を言うと何故か顔を赤くして、嬉しそうに笑っていた


「そういえばそこにいる娘誰?初めて見る顔だけど」

クラスメイトの一人が奈穂をみながら聞いて来た


「どうも!私は陽向家の使用人の葉山奈穂だよ!よろしく!因みに外部受験ね!」

気さくにと言った感じでいつもと変わらない様子で奈穂ちぃは、軽く自己紹介を行った

少し心配していたが、こんな感じなら直ぐにクラスに馴染めるだろうな⋯


「こちらこそよろしく!」

そこで、担任の先生が教室に入ってきた

一瞬にして教室全体が一気に静まり返った

これぞ正しく先生のちからだな!そんなバカげたことを考えつつも席に着いたのだが…


「え!!先生が担任!?」

一部の生徒を除いて、徐々に驚きの顔に変わっていく


「えぇ。そうよ!皆さんこれから三年間よろしくね!」

わたしにとっては少しの間だったが中等部で担任だった先生がまさか高等部の担任になるとは思っていなかった為驚きを隠せなかった

確か資格違ったような…

しかも高等部では先生を含みクラス替えがないのだ


『えぇ~!』

一斉に驚きの声が沸き起こった


「マジで!!やったー!!」

明は、ガッツポーズをしながら立ちあがっている


「良かったね!怜!」

そう言って、恋は嬉しそうにわたしの両肩に手を乗せて来た


「あぁ!!良かった!!たった何ヵ月かしかお世話になれないと思っていたから、余計にな!」

嬉しさのあまり、いつもより声のトーンがあがったのだがみんなテンションが上がっていてその波にのみこまれて気づかれることはなかったのだか


「え〜と⋯話の内容からしてあの先生が中等部三年の時の担任だったの?」

奈穂ちぃが尋ねるように半信半疑で聞いてきた


「相変わらず頭が回るの早いな」

確かに普通はそこまで頭回らないし!やはり奈穂ちぃは天才だと思ったのだった


「うんうん」

そこまで読めるなんてやっぱり凄いなぁ〜

感心しながら奈穂ちぃに視線を送る


「怜ちゃんに言われるなんて!嬉しいなぁ〜誇りとさえも思えるよ‼︎」

私はそこまで言われるほどの出来た人間じゃ無いのになぁ


「本当に奈穂ちぃは、大袈裟だな~私何かに言われて嬉しいなんて」

言葉には出さないけどでもありがとう

言葉に出せば肯定するみたいで嫌だしな


「ううん!!そんなこと無いって!!私はあの時から、怜ちゃんに心を救われてから、怜ちゃんの為ならなんでもするって決めてるんだから!」

いきなりとんでも無いことを言い出した

そこで先生から着席の号令が出た


「は~い。皆さん席に着いて」

皆静まり返って徐々に自分の席に着いて行く


「まずは、皆さん入学おめでとう!このクラスのほとんどの人は知っていると思いますが外部入学の人が複数人いるので自己紹介をします。私の名前は、雪都ゆきみや 鈴羽すずはといいます!去年までは中等部の教師でした!なので3年生の時の教え子がこのクラスにもちらほらいますね!これからよろしくお願いします!何か質問はありませんか?」

・・・・。

「なかったら順番に自己紹介をお願いします。」

そう言って先生は1回パチンと手を鳴らして話に区切りをつけた

──────────────────


「次は陽向 怜ちゃん」

自己紹介は名前順に行われて行き奈穂→明→優→そして私の番になった


「はい。私の名前は陽向怜です。趣味特技は特にありません。以上です」

わたしはと言うと可愛げなく事務的に淡々と自己紹介をした

だが主席挨拶のおかげも相まってか好奇の目が晒された


「えっと皆さん知っての通り怜ちゃんは主席合格で陽向優くんの三つ子の妹さんで明ちゃんのお姉さんです」

そう言って先生は私の自己紹介があまりにも事務的だった為か慌てて付け足した



「次は━━━━━━━━」




自己紹介が終わりHRは終わりとなり次々に教室からクラスメイトが出ていくのを横目に荷物をまとめていた



「さっ!帰ろうか!」

皆をまとめるように奈穂ちぃは明るくいった


「あの~」

そこで帰り支度を進めていたら、誰かに呼び止められた


霧峰きりみねくんだっけ?何だ?」

あまり話し掛けて欲しくなくてサッサと帰り支度をしていたのになと思いながらチラリと相手を見遣る


「いや、特に用って訳ではないんだけどさ!話がしたいんだけどいいかな?」

ほんとこういうの嫌だな



「えっと…」

私が困っていると横から明が話に入って来た。ここは無理に乱入と言うべきかもしれないが⋯


「私達今から帰るんだけど用が無いなら話掛けないでくれる?凄い迷惑!!」

率直に明が言うと話し掛けてきた霧峰くんは不機嫌そうな顔に変わっていった


「なっ!お前に用じゃねぇから別にいいだろっ!」

完全にイライラした様子で言葉遣いが荒くなって行く


「行こっ!」

そう明が言い私の腕を引っ張って来たので私も一緒に教室を出たのだが…

霧峰くんが追ってくる⋯

怖い⋯

怖い怖い⋯

今の私には、完全に恐怖しかなかった


「ちょっ!おい!!待て!!まだ話の続きが⋯」

追って来ないで⋯

そう思っていたら明が⋯


「まじ、キモい!!追ってくんな」

といいなんとか必死に追い返してくれた

その直後。諦めたのか引き返して行って追って来る様子はなかったのだけど恐怖のあまりに震えが止まらなかった


「怜っ!大丈夫っ!?」

心配そうにでも優しく明が私をギュッと抱きしめてくれた


「こ…怖かったよぅ…」

半泣き状態で明に必死にしがみついて身体を預けた


「もう大丈夫だよ!わたしがついてるから」

わたしは情緒不安定になった時こうされているととても落ち着くのだ⋯

明だからだろか…


「ありがと…。もう大丈夫⋯」

なんとか冷静を取り戻し心を落ち着かせてるとようやく皆が追い付いてきた


「怜~。明~。いきなり出て行くから何事かと思ったよ怜さっそく声かけられたの?さすが人気者ね!」

わたしはそれどころじゃ無かったのに⋯

まぁ事情を知らない人が見ればそう思うよな⋯

わたしと明は内心そう思っていた


「さっ!!帰ろ!」

⋯ってお姉ちゃんいつからいたの!?気が動転してて気が付かなかった!!


これからの学園生活がとても不安だ⋯

そう思いながら校舎を後にするのだった

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