第二十三章77 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】77/【第1覇王/ファースト・オーバーロード】として
その何者かの出現と共に突然、場面が切り替わった。
【芳一】と【パズル】は、非常に荘厳な【神殿】の前に立っていた。
【芳一】は、
「な、何だ?」
と驚嘆した。
あまりにも素晴らしい【神殿】を目の当たりにしてつい、アートセンスが刺激され嬉しくなったのだ。
【パズル】は、
『誰かが近づいてくるよ』
と言った。
先ほど現れた存在の事を言っている。
だが、その存在を【芳一】は知っていた。
以前に逢ったことがあった。
どこでだ?
地元の本屋でだ。
何て言う名前か?
確か、【芳一】のソウルメイトになった気の合う男、【我美 梁平】だ。
【梁平】は、
『よ、【芳一】。
久しぶりだな。
そしておめでとう。
やっぱりあんたは俺の見込んだ男だった。
ここまでたどり着いたな。
今は、あんたのソウルメイト、【我美 梁平】では無く、【第1覇王/ファースト・オーバーロード】として会いに来た。
そっちのお嬢ちゃん。
【パズル】もよろしくな』
と言った。
【芳一】は、
「えぇ?
だ、【第1覇王/ファースト・オーバーロード】???」
と驚いた。
【梁平】は、
『黙っててごめんな。
あんたの事は前から目を付けていた。
でもあの時は正体を明かせなかった。
でも、【第10覇王/テンス・オーバーロード】の資格を得た今なら堂々と言える。
改めておめでとう、2人とも』
と言った。
【芳一】は、
「な、何が何だか・・・
驚く事ばかりだ・・・」
とつぶやくのがやっとだった。
【芳一】が体験する【超展開】の梯子はまだ続きそうだった。




