第二十三章69 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】69/両チーム試合放棄?2
そこへ、ちょっと前に【芳一】の前に姿を現した、【第10覇王/テンス・オーバーロード】に加護を与える【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】とその【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】の加護を受ける【NNJ/ネームレス・ナンバー・ジャスティス】の【10番】が姿を現した。
【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】は、
『ちょっと・・・
どういう事よ。
揃って私の加護を拒否るなんて。
どういう了見よ?
説明しなさいよぉ~』
と口をとがらせる。
【芳一】は、
「何だ、あんた達、また現れたのか・・・」
とつぶやいた。
【第20超高位神】は、
『またとはなによまたとは。
失礼ね。
無礼よ、無礼』
と文句を言う。
それをなだめた【10番】が、
『とりあえず、【第20超高位神様】が納得なさる理由を聞こうか?
何故、お前達は【超高位神様】のご加護を拒絶するのだ?』
と言った。
返答次第では戦闘もあり得ると言う表情だった。
【芳一】は、
「だって、面倒そうなんだもん。
【第10覇王/テンス・オーバーロード】って柄じゃないし。
何より、【フェイマス・グローリー】の後釜だってのが面白くない。
あいつがやった無茶苦茶の後始末をしなくちゃならないってのが予想できるし」
と良い、【パズル】も、
『私も出来ればやりたくない。
私は静かに暮らしたい。
それだけだよ』
と言った。
【芳一】も【パズル】もそんな面倒臭い事やりたくないと言う顔だった。
2名とも派手に振る舞うと言うタイプではない。
どちらかと言えば、自分の好きなことを自由にやりたいと言ったタイプで、誰かを支配したいなどの支配欲はほとんど持っていない。
誰かを支配するくらいなら、粗末でも良いから、自分の好きなことだけをやっていたい
そんな性格だった。
だから今回の【第10席戦】は【フェイマス・グローリー】に好き勝手やらせないためだけに参加した戦いであり、優勝して支配したいと言うつもりで戦っていた訳では無かったのだ。
むしろ優勝の特典は2名にとってありがた迷惑というものに過ぎなかった。




