第二十三章68 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】68/両チーム試合放棄?1
【ティアラ】が敗北宣言をした事で準決勝第2試合は13対0で【パズル・クイズチーム】が完全勝利となった。
これで、決勝戦は、【芳一チーム】対【パズル・クイズチーム】の戦いと言う事になったが、【芳一チーム】は、棄権するつもりでいる。
【芳一】が【パズル・クイズチーム】のリーダー、【パズル・クイズ】の元に行って、
「『決勝戦は棄権します』」
と言った。
次の瞬間、
「『え?』」
と言った。
【芳一】は確かに、【パズル・クイズ】に対して、次の試合の棄権を宣言した。
だが、【パズル・クイズ】もまた【芳一】に対して、次の試合の棄権を宣言したのだった。
【芳一】は、
「ど、どどど、どういう事?」
と聞いた。
【パズル・クイズ】も、
「そ、そっちこそ、どういう事?」
と聞き返して来た。
【芳一】は、
「いや・・・僕らは、元々、【フェイマス・グローリー】の馬鹿野郎の横暴に反発して戦いに参加していただけだから、そいつを倒したから決勝で戦う意味がないなと・・・」
と言った。
【パズル・クイズ】は、
『それは私もだよ。
【フェイマス・グローリー】の無茶苦茶に対抗するために戦っていただけだよ。
この準決勝を勝てば、残り12名の権利も認めてくれるって言うからここまで戦っただけ。
後は25名、全員が正統な権利を貰えるなら戦う意味がない。
【フェイマス・グローリー】を倒した君が【第10覇王/テンス・オーバーロード】になるべきだ。
私は【第11覇王/イレブンス・オーバーロード】で良い。
それで十分だ。
多くは望まない』
と返した。
「いや、困るよ。
君がやってよ」
『こっちこそ困るよ。
貴方がやってよ』
と言い合いになった。
何てことだろう。
どちらも、決勝戦を試合放棄する。
そんな展開になってしまった。




