第二十三章61 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】61/準決勝第2試合11
【ティアラ】の突然の提案に観客席の視線は一気に【芳一】に集まる。
【芳一】は、
「な、何で僕?」
と聞いたが、【ティアラ】は、
「言ったでしょ?
それは貴方のチームが【フェイマス・グローリーチーム】に勝ったからよ。
暫定的に、貴方にルール変更の権限が与えられている。
貴方も【フェイマス・グローリー】が好き勝手にルールを変更してムカついてたんでしょ?
貴方も1つくらいルール変更して憂さ晴らししたいと思わないの?」
と言った。
【芳一】は、
「いやいやいや。
僕は、ルールを勝手に改変するなんて真似は・・・」
と言うが、【ティアラ】は、
「勝負を面白くするためよ。
少なくとも、私の配下達はもう、使い物にならない。
絶対的な戦力差をまざまざと見せつけられすっかり戦意を喪失してしまっている。
やっぱりエリートは駄目ね。
勝っている内は良いけど、予想外の展開が起きて劣勢に立たされると、その抵抗力は酷く弱い。
負けている経験がほとんどないのだから当たり前よね。
何が何でも勝つと言う気迫が足りない。
今まで、私はエリートばかりメンバーに集めていた。
この反省を活かしてこれからは雑草魂を持った者も採用する事にするわ。
だから、このまま、何も出来ずにただ、敗北を認める。
それだけは何が何でも出来ないのよ。
解るでしょ?
頼むわよ。
お願いよ。
私にチャンスを頂戴よ。
1回じゃ絶対に無理。
でも2回あれば、何とか食い下がって見せるわ」
と言った。
【芳一】は少し考え、
「【パズルチーム】はそれで良いの?」
と聞いた。
【かき氷】は、
『儂らはそれでかまわんぞ。
なぁ、チームリーダーさんや』
と言った。
【パズル・クイズ】は、こくんと頷いた。
【芳一】は、
「解った。
【第10覇王/テンス・オーバーロード】代理として命じる。
ルール変更だ。
双方のチームが認めさえすれば、1人、2回以上出場出来るものとする」
と宣言した。
それに対して、観客は、
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と反応した。
【芳一】のルール変更を観客も認めたと言う事である。




