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第二十三章59 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】59/準決勝第2試合09

 【パズルチーム】の第11戦出場者、【小豆】は、

『仕方ないですねぇ~。

 【小豆ちゃん】は勝負を面白くするために、ある提案をします。

 【小豆ちゃん】と身体を交換しませんか?

 【小豆ちゃん】は貴女達の誰かの身体を使って戦います。

 能力も全部、お貸ししますよ。

 【小豆ちゃん】は、貴女達のどなたかの身体を使って力を新たに覚醒してそれで戦いましょう。

 それなら貴女達にも勝ち目があるでしょ?

 貴女達は4人で戦うのですから、【小豆ちゃん】は身体を4つに分けましょう。

 それで交換しませんか?

 私は貴女達4人の身体を使って戦います。

 それなら面白い勝負が出来ると思うのですが?』

 と提案した。

 何と身体を交換して戦うと言うのである。

 そんな無茶苦茶な方法で、戦いが成立するのか?

 と思うのだが、【パズルチーム】に常識を求めてはならない。

 このチームの、メンバーが出来ると言ったら出来るのだ。

 【ティアラチーム】の4名はそれを了承し、実際に戦った。

 だが、勝負は、【小豆】の圧勝だった。

 【ティアラチーム】の4名は4体に増えた【小豆】の身体を使って異常とも言える超異能を繰り出していた。

 にも関わらず、【小豆】は【ティアラチーム】の4名の身体を器用に操って同時超覚醒し、【ティアラチーム】の4名の身体を使って、【小豆】の身体を使って戦っていた【ティアラチーム】の4名に圧勝した。

 勝利した【小豆】は自分の身体に戻り、

『痛たたたた・・・

 流石に自分の身体を傷つけると痛いものですね。

 と言う訳で良い勝負だったと思います。

 面白かったですか?』

 と明るくしゃべっていた。

 【ティアラチーム】の4名は、

「こ、これでも勝てないのか・・・」

「無理ゲー過ぎる」

「無理だ・・・勝てない・・・」

「全然、役者が違う・・・」

 とうなだれた。

 何をやっても勝てない。

 少なくとも常識の範囲内でやっている内は。

 それを嫌と言うほど見せつけられた勝負となったのである。

 【ティアラチーム】は、【身体】だけでなく、【精神】や【成長面】、【応用力】、【機転】など、全ての面で、【パズルチーム】より劣っていると見せつけられたのである。

 これが今まで無名だったのは、単に、現実の世界で幅を利かせている者達の目が節穴であった事に他ならない。

 凡人はあまりの天才を目にするとその天才性を正確に計れない。

 どうしても常識の範囲内で物を見てしまうため、そこから大きく逸脱した才能が理解出来ないのだ。

 それは人間の世界でも言える事である。

 【パズルチーム】は間違いなく一般常識からはかけ離れた存在達の集まりである。

 それが嫌という程理解出来た戦いだった。

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