第二十三章55 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】55/準決勝第2試合05
【ウィッチマ】は数多の【魔法】で【あめ玉】に攻撃を仕掛けた。
中には【芳一】達も全く知らない特殊な魔法も100や200では無かった。
そう、知らない魔法だけでもそれだけで、実際には、数千種類の魔法を【あめ玉】に連続攻撃をしていた。
だが、【あめ玉】には全く利かない。
【ウィッチマ】は、
「な、何なんだ、お前は?」
と恐怖を口にした。
【あめ玉】は、
『悪いけど、俺、そこ(そのレベル)に居ないから。
もっと別の世界を見ているから。
あんた達の力は正直言ってつまんないな。
全部、常識の範囲にいる。
常識の外に居る何かに対する対応が全く出来てない。
俺達の世界から見ると酷く退屈だ。
だから、常識で理解出来ない事が1つでもあるとすぐに狼狽える。
常識外の事があれば、常識外の事で対抗すれば済む話なのに常識の範囲の中でだけで収めようとするから酷くちっぽけな対応しか出来ない。
結局、狭い範囲の行動しか取れずに自滅する。
ホント、退屈だ。
あくびが出る。
打つ手が無くなったのならそろそろ攻撃しても良いか?』
と答えた。
何と、【あめ玉】はほぼ無抵抗で、攻撃を受けきったのだ。
【ウィッチマ】は、
「な、何をしたんだ?」
と聞いた。
【あめ玉】は、
『あぁ・・・あんたの攻撃の概念を無意味に変換してただけだ。
大したことはしていない。
俺達なら誰でも使える、ただの非常識だ。
驚く程の力じゃない。
それを使っていただけ。
だから、いくらやっても俺には攻撃が利かなかった。
ただ、それだけの話だ。
力の解説はしてやった。
次はこっちから行くぞ』
と言った。
【ウィッチマ】は、
「ま、、待て。
降参だ。
勝てる気がしない」
とすぐさま降参した。
【あめ玉】は、
『何だ、つまんねぇな・・・
あぁ・・・退屈だ・・・』
と本当につまらなさそうにしていた。
この瞬間、【芳一】達も戦慄する。
この【パズルチーム】の実力は本物である。
【芳一チーム】もまともにやって勝てるかどうか解らない実力がある。
13名という最低メンバー数で勝てたのはこの圧倒的過ぎる力が全員にあるからだと。




