第二十三章47 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】47/【唯野 芳一】対702名27
【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】と【10番】のまるでコントの様な話を目の当たりにしてから意識が戻った【芳一】は、目をぱちくりさせていた。
【テンスカイ・グローリー】は心配して、
「どうしたの?
少しぼーっとしていた見たいだけど?」
と声をかけてきた。
【芳一】は、
「いや・・・
ちょっと悪夢の様な光景が見えたと言うか・・・
さすが、【フェイマス・グローリー】に加護を与えていた存在だな・・・って言うか?
・・・あぁ、悪い意味でね。
何だったんだあれは?」
と頭を抱えた。
「ど、どう言う事かよく解らないのだが?」
「簡単に言えば、【フェイマス・グローリー】に加護を与えてたと言う【神様】と話して来た。
正直、あんな加護をもらっても仕方ないと言う印象だったけどね。
あんたもあんな加護で満足してたのか?」
「いや、【第10覇王/テンス・オーバーロード】だけだ。
加護を受けられるのは。
私達は一切受けて居ない。
・・・そんなに酷かったのか?」
「まぁ・・・
一言で言えばあれは仕事が出来ないタイプって印象だった。
全然、神としての威厳無かったし。
むしろ軽かった。
そんな印象だった」
「そう・・・だったのか?
私にはよくわからないが・・・」
「まぁ、失っても大して価値のある加護じゃない印象だったってことだな。
それよりあんた達はこれからどうするんだ?
勝負も終わったし、これから僕がぶっつぶした連中に対して【フィクション】って形にして元に戻そうと思うんだが」
「立て直すよ。
【フェイマス・グローリー】は使い物にならない。
お飾りとしてももう役には立たないだろう。
あの男は完全なふぬけになるだろう。
だが【第10覇王/テンス・オーバーロード】としての資格は失ったが、まだ、10番代の【覇王/オーバーロード】の資格は残るだろう。
だから、代理を立てて、10何番になるのか解らないが、10番代の【覇王/オーバーロード】として、一からやり直す。
例え遠回りだとしてもね」
「そっか。
潰した僕が言うのも何だけど、頑張ってくれ。
あんた達ならやれると思う。
あんた達は素晴らしい人格だと思うから」
「ありがとう。
貴方に言われるのは再生の保証を得たも同じ意味だと思う。
ここからが私達の本当の戦いだ。
それで済まないが仲間を戻してもらえるか?」
「あぁ、そうだな。
了解した」
と言う話になり、【芳一】はこれまで倒した701名のダメージを【虚構】に変えた。
復活した701名は【芳一】に対して恐怖を感じたが、
【テンスカイ・グローリー】は、
「心配するな。
彼に敵意は無い。
私達に再生のチャンスをくれた」
と諭したのだった。
こうして、正式に【芳一チーム】の勝利が確定したのだった。




