第二十三章45 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】45/【唯野 芳一】対702名25
【10番】が【芳一】を【第10覇王/テンス・オーバーロード】として認めようと思うと言う言葉に対して、【芳一】は、
「それなんだけどさ・・・
チームの仲間と話し合ってからにしようとは思って居るんだけど、メンバーが良いと言ってくれたら、僕はこの【第10席戦】、降りようと思って居るんだけど?」
と言った。
【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】は、
『どぅえぇぇぇぇぇっ。
な、なんでよ?
何で降りるのよ?
私の加護じゃ不服って訳?』
と文句を言った。
【芳一】は、
「いや、そう言う訳じゃ無いよ。
あんたの加護がどうのこうのってのはよくわかんないけど、僕は【フェイマス・グローリー】を【第10覇王/テンス・オーバーロード】に返り咲かせたくないから戦っていただけなんで、あいつをぶっ倒した今、戦う意味無いんだよね。
僕は権力を得たいなんて思ってないし。
あいつの無茶苦茶なルールを改善してくれるってんなら、他の誰が勝って優勝しても文句はないしね。
何か、【ドクター・クレイジー】ってのが次の試合、試合放棄したらしいから、僕も試合放棄すれば、必然的にもう1つのブロックで戦って勝ち上がったチームのチームリーダーが【第10覇王/テンス・オーバーロード】って事で良いんじゃ無い?
僕は【第10覇王/テンス・オーバーロード】になるつもりは全く無いし、【第10覇王/テンス・オーバーロード】になった誰かが、今の無茶苦茶なルールを改定してくれるってんなら喜んで道を譲るよ」
と言った。
【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】は、
『ちょっちょちょちょ、ちょっと待ってよ。
いきなり止めるってそんなの駄目よ。
何で止めるのよ。
ジジイは止めても良いけど、あんたは止めちゃだめよ。
あんたは私が唾付けたんだから。
解るでしょ?』
と言った。
【芳一】は、
「いや、わかんないよ。
何で止めちゃだめなの?」
と聞くと、まるで子供が寝っ転がって親にお菓子をせびるかの様に、
『やだやだやだ。
何で止めるって言うのぉ~。
やだやだやだよぉ~』
と駄々をこねた。
【芳一】は、
「あんた、本当に偉い神様?
とてもそうは見えないんだけど?」
と聞くのだった。




