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第二十三章38 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】38/【唯野 芳一】対702名18

 【芳一】は、【テンスカイ・グローリー】にいくつか質問をして、平等な勝負を考える事にした。

 平等と言うことは【芳一】が、負ける可能性もあると言う事である。

 それを考慮に入れて、彼が最初の勝負として提案したのは、【創作勝負】である。

 ルールは今まで作っていない全くの新作を1つに対して1時間の制限時間で3つずつ考えると言う事。

 それを【世界観展開】させた物を1つずつ【玉】に保存し、それぞれが、相手の3つの【世界観】の中から1つを選び、それぞれが選んだ【世界観】同士をぶつけ合わせ、勝った方がまず1勝を手にすると言うものである。

 3つの【世界観】は全く違う【世界観】で考えなければならないとする。

 キャラクターの強さを測る思考レベルをある程度の高さまでで調整し、それを3つに振り分けるものとする。

 つまり、どれかを極端に強く設定しても選ばれなかったら勝てないと言う事である。

 これは【世界観】を作るバランスと最も良い作品が選ばれる運の両方が揃って初めて勝てると言う勝負であり、思考レベルを調整して考えるため、想像力の差は出ない。

 あくまでも世界観バランス重視の勝負だから、圧倒的な想像力を持つ、【芳一】が負けてもおかしくない勝負となる。

 同じ条件でと言う事であれば、【芳一】ならば、こうするという選択だった。

 【テンスカイ・グローリー】は、

「驚いた。

 まさか本当に平等な勝負を提案されるとは・・・

 正直、貴方が誠実な人間であると確信した。

 そして、自分達のこれまでの態度が恥ずかしい。

 私に出来る事は今の貴方の誠実さに負けない勝負をすると言う事だけ。

 あえて尋ねます。

 この勝負では貴方が負ける可能性も十分にある。

 それでも貴方はこの勝負を提案されるのですか?」

 【芳一】は、

「二言はないよ。

 平等な勝負ならこれだと思ったから提案したまでだ。

 平等な勝負を反故にするなら別だけど、受けてくれるんなら、例え負けても後悔は無いよ。

 正々堂々。

 やるのは簡単でもなかなかそれをやる勇気の無い者が多い。

 これはお互いの信頼関係が成立して初めて肯定される勝負だ。

 裏切れば、この後の勝負は凄惨なものに変わるだけ。

 お互い恨みっこなし。

 真っ向勝負。

 受けてもらえるのかい?」

 と言った。

 【テンスカイ・グローリー】は、

「よろしくお願いします」

 と答えた。

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