第二十三章31 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】31/【唯野 芳一】対702名11
究極の趣味の世界とは言っても、【芳一】の想像力をそのまま表現したらほとんど資料にならない。
彼は、現実には存在しない物事の種の様なものを何となく、無数にイメージする事が出来る。
それを他の人間にも分かり易い様に【翻訳したもの】が【芳一】の特別なアイディアとなる。
【全て以外】と言う発想などもそこから生まれたものの1つである。
つまり、何となくのイメージは持っているものの、それを言語化させるのは【芳一】自身にも非常に困難なので、それを【空想サポート資料集】として形にするには時間が足りなさすぎる。
元々、即興で考えたものなので、そこまでの高みのレベルではなく、【芳一】が考えた【創作物】と同レベルの【空想】の【空想サポート資料集】として考えている。
その【空想】にタイトルを付けるとしたら、以下の4つとなる(37作の特別な小説の後として38番から番号を仮に付けるとする)。
(38)【愛恋】、
(39)【夢想】、
(40)【戦威】、
(41)【造集】、
となる。
それぞれの内容についてだが、
(38)【愛恋】とは、様々な恋愛系の空想をするを中心としたもので【芳一】からすれば異性となる【女性】が多く考えられる。
(39)【夢想】とは、【夢】や【想像】に関する空想を中心としたもので、目標を意味する【夢】も含めている。
(40)【戦威】とは、バトルや強さのレベルに関する空想を中心としたもので、バトル物としてはオーソドックスなタイプとなる。
(41)【造集】とは、何かを創作したり、発明したり、収集したりする事を中心とした空想となる。
以上、【芳一】の欲望の四大欲求を元にしていると言っても過言ではないラインナップとなっている。
この中から、現時点で最も適している題材は【戦威】と言う事になるだろう。
これを早速用いて、戦闘準備をしていた。
【芳一】は手始めに、【苦強者】を考え出した。
これは、【地獄の苦しみ】を感じながらも【強者】となる存在でまるで生に飢えている【亡者】の様な存在だ。
本人が苦しみ続けている間は強い状態が続き、苦しみを解除すると弱くなると言う【苦しみ】か【弱さ】かを選択する存在である。
そう言う歪な存在も【芳一】は考えられる。
この【苦強者】を使役し、あっという間に、実力の無い【レベル1】の54名を一掃して見せた。
【苦強者】による【気の発動】一発で全滅した。
そしてすぐに、【苦強者】を引っ込める。
次は【レベル2】の実力者641名の一掃を考えている。
彼は、【フェイマス・グローリー】を除く、弱い者から順番に全滅させる腹である。




