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第二十三章16 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】16/【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】対301名16

 【フェアリア】が7つの【セレクト・ブック】の内、選択したのは、冒険要素が強めの選択によって冒険のコースが異なっていく冒険選択風のストーリー展開となっている【水曜日】だった。

 なぜ、これを選んだか?

 そこには、【芳一】のライフワーク作品、【フィクション・レジェンド】へのオマージュが込められているからである。

 【シェリア】同様に、【フェアリア】もまた、【芳一】をリスペクトしており、彼の作品を戦いの参考にしたかったのだ。

 それはまるで【芳一】の力を借りている様な錯覚さえ覚える。

 だからそれを選択したのだ。

 では、何をオマージュしたのか?

 それは、【フィクション・レジェンド】のラスボス、【クスンタティーア】のオマージュだ。

 残念ながら、【芳一】は、作品の公開を途中で止めてしまったので、彼女だけでなく、【芳一】のファンは、そこまで見る事は叶わなかったが、それでも【芳一】はブログで、たくさんこれはこういうものだからこうなるという展開を書いていたので、何となくどんなものだか予想出来るものだった。

 【フィクション・レジェンド】では【クスンタティーア】の最強の本体は第7本体、【テレメ・デ】であり、それが所有する最強の勢力/兵力【よそもの】とは顕現させたらアウト。

 それだけで全てを滅ぼしてしまう程、強力なものである。

 だが、作中で最も有名であるとされる【クスンタティーア】の勢力/兵力のは、【よそもの】・・・では無く、【第7本体/クスンタティーア・テレメ・デ】に継ぐ実力を持つ、【第6本体/クスンタティーア・レアク・デ】が持つ、【話祖(わそ)】と呼ばれるものである。

 これは、【紡いだ言葉が全部現実化する力を持つ存在達】の事であり、【フェアリア】がこの設定を知った時、最も、

「凄い」

 と思ったものだった。

 【芳一】の事を、

(何でこんなに色んな事が考えられるのだろう?)

 と思い、それが強い憧れに変わった。

 そのきっかけとなった【設定】である。

 ちなみに、【話祖】には【語祖(ごそ)】と言う偽者も存在し、その偽者ですら強力な力を有していた。

 この【話祖】をオマージュして作ったものが、【水曜日】に登場させた、【フィクション・リアライザー】である。

 【フィクション・リアライザー】は、【他者の想像した物事を心にアクセスする事で現実化させる力】を持っていると言う設定になっている。

 【話祖】は自らの言葉を現実化する事が出来るが、【フィクション・リアライザー】は他者が想像した物を現実の物とする。

 内容的には多少異なるが、紛れもなく、【フィクション・リアライザー】は、【芳一】が考えた【話祖】から生まれた【設定】となる。

 そして、【フェアリア】は【シェリア】と比べて内向きな性格であるが故に、様々な事を想像して1人で楽しむ事が多かった。

 色んな物を想像すると言う事にかけては、【フェアリア】も【芳一】には負けていない。

 【芳一】に出来て彼女が出来なかった事は、【アダルト】な事柄くらいなものである。

 暴力的な事も含めて、【フェアリア】は相当なレベルの事柄を想像していたと言えるのだ。

 【他者】の【想像】したものを【具現化】する能力。

 これを有する【フェアリア】は無敵に近い力を持ったと言っても過言ではない。

 もう一度、断言する。

 【フェアリア】は決して、見下せる程、実力不足ではない。

 自信を持っていないだけで、圧倒的な創造力/想像力/発想力などを合わせ持った存在なのである。

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