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第二十三章14 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】14/【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】対301名14

 【フェアリア】は同じ主人格で24体に分裂し、【カイシー・グローリー】率いる301名との戦いが始まった。

 口火を切ったのは、【レベル1】の132名だ。

 【カイシー・グローリー】の指示で、【フェアリア】に対して総攻撃を仕掛け、それに対して【フェアリア】がどういった対応をするかを見て、【レベル2】の166名に指示を出して波状攻撃を仕掛け、【レベル3】の4名は、遠方に待機し、それぞれ四方から【世界観展開】をさせて、それをサポート。

 その上で、【カイシー・グローリー】も【世界観展開】をして、遠隔攻撃を仕掛けると言う徹底したものだった。

 有無を言わさず一気に叩きつぶすと言った作戦だ。

 だが、【カイシー・グローリー】は1つ勘違い、思い違いをしている。

 それは、【フェアリア】と【シェリア】の比較だ。

 彼女は、的確な戦法を披露して自信に満ちた【シェリア】の方が戦闘向きだと判断し、【シェリア】の方が強いと判断していた。

 確かに、【シェリア】の方が前向きな考え方をしているし、傍目には彼女の方が優れている印象があった。

 だが、【覇王杯/オーバーロード・カップ】の候補に選ばれる前から言われていた。

 才能は、【シェリア】よりも【フェアリア】の方が数段上だと。

 その事実を知らない。

 【フェアリア】の性格があまり戦闘向きでは無いため、過小評価されがちだが、同じ条件であれば、【シェリア】の考えた物よりも【フェアリア】の考えた物の方が戦闘力において数段上回るのだ。

 【シェリア】自身も発想では【フェアリア】には叶わないと認めている。

 見た目は弱そうで実は圧倒的な実力がある。

 それが、【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】なのである。

 事実、【シェリア】は、既に考えた物(【世界観】)を展開させて【チグランド・グローリー】に対して、対抗したが、【フェアリア】はこの戦いが始まったたった今、状況に適した新たな【世界観】を考えて展開させようとしていた。

 こと、即興で何かを考える力は【フェアリア】は【芳一】と同等の力を持っている。

 【芳一】も状況に合わせてすぐに発想出来るが、【フェアリア】も同じである。

 これは、【シェリア】には無い力である。

 その意味で、【フェアリア】は【シェリア】よりも格上の力を持っていると言う事である。

 【フェアリア】にとって、これまで考えた物は【覇王杯/オーバーロード・カップ】用のものである。

 彼女は色んなジャンルの作品をあっという間に作る才能があり、その点においては【芳一】をも圧倒的に凌駕する。

 彼女は、【カイシー・グローリー】達が戦いの舞台に来るまでの間に、既に、対、【フェイマス・グローリーチーム】用の新たな作品を作り終えていた。

 断言する。

 【フェアリア】は決して、見下せる程、実力不足ではない。

 自信を持っていないだけで、圧倒的な実力を持った存在なのである。

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