第二十三章13 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】13/【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】対301名13
【フェアリア】に対して遅れて会場入りした【フェイマス・グローリーチーム】のリーダー、【カイシー・グローリー】は、
「待たせたわね。
私の名前は【カイシー・グローリー】。
【フェイマス・グローリー】の【三正妻】の1人よ」
と言った。
【フェアリア】は、
「せ、拙者は、【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】でござる。
いざ、尋常に勝負するでござる」
と答えた。
【カイシー・グローリー】は、
「貴女、24重人格で24体に分かれられるんでしょ?
出し惜しみしてないで出したら?」
と煽ってみせた。
【フェアリア】は、
「で、ではお言葉に甘えるでござるが、人格は全て主人格と同じにするでござるよ。
拙者の他の人格は統制が取れていない故に」
と言った。
【カイシー・グローリー】は、
「あら、そ。
それは残念ね。
興冷めだわ。
正直、今の貴女の様なヘタレっぽいのが24体に増えても仕方ないと思うけどね。
臆病者がいくら増えても臆病者には変わりないと思うけど?
むしろ足を引っ張りあって駄目なんじゃない?
それでも増えた方が良いのかしら?
ごめんなさいね。
普段、(【フェイマス・グローリー】に対して)言いたいこと言えない生活しているんでね。
対戦相手だから別に良いかなと思って、貴女には思った事をそのまま言っちゃったわ。
はっきり言って貴女に私の相手が務まるのかしら?
【チグランド】が敗れた【シェリア】って子は自信を持っていた。
でも、貴女は違う。
どこか自信なさげなのよね。
まるで人間の陽の部分と陰の部分の様に、貴女と【シェリア】って子は同じ様な雰囲気を持ちながらまるで違う印象もある。
貴女達って何なのかしら?」
と言った。
【フェアリア】は、
「おっしゃる通り。
拙者と彼女とでは陰と陽を司る存在。
彼女が陽の部分で、拙者は陰でござる。
でも拙者は負けないでござるよ。
【芳一殿】の妻として参加している以上、負ける訳にはいかないでござる」
と強気の発言をしたのだった。
「そう。
じゃあ、それを証明するのね。
こっちも負ける訳にはいかないの。
悪いけど、本気で行かせてもらうわよ」
「の、望むところでござるよ」
と言うことでバトルが開始されたのだった。




