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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
6章 学院体育祭

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84.みんな…大いに楽しみましょう!!

 ーーヴィンツェルト学院体育祭当日。

 学院の敷地内の町は盛り上がっていて文字通りの()()()()()だった。


 学院の外からは多くの生徒の保護者や学院関係者、OB・OGも体育祭を見に来ていた。


 もちろん…。

 私の家族も…。


「あなた!久しぶりね!子供達にあえるなんて!」


「まったくだな!ひと月ほどしか経っていないが、まるで長い間会っていないような気分だ!今行くからな!リタ!サティ!ティオ!」



 来場者の他には王国騎士団も警備として来ていた。

 その中には、サイガお兄様、ユーリお兄様も…。


「まさか、この学院の警備とはな…ってか、警備するほどか?先生や学院の警備兵たちにまかせりゃ良いんじゃねえのか?」


「それを言っちゃだめだよユーリ、こんな形だけど、久しぶりにリタ達に会えるかもしれないんだし!それに、お父様やお母様も見に行くって言ってたし!」


「俺は多分無理だな…俺みたいな()()騎士は雑務とかも多いから…」



 私達生徒は更衣室で体育祭用の動きやすい運動着に着替えて準備を済ませて、都市にある大規模の闘技場に集合した。


 表彰台には校長が立っていて挨拶をした後、生徒代表による挨拶が始まろうとしていた。

 本来ならこの役目はテイズ王子のはずだったけど、この前あんな事があったから、代理の人がやる事になったけど…。


『それでは、選手代表として、中等部魔法科1年リタ・アスタルトさん!』


「え!?ええ!?」(わ、私!?私が選手代表!?)


 突然の事で私は驚いた。

 私に選手代表の挨拶なんて…


「お姉ちゃん!すごい!」


「え!?」


「よく分からないけどすごいな~!」


 ティオはいつものように眼をキラキラさせていた。


 でも、他にやってくれそうな人は名乗り出ないし…。


 この状況から私はすぐに決心した。


 そのまま表彰台に向かった。


「リタちゃんだ!」


「リタ~!」


 みんなの期待するような眼が身体に刺さってちょっと怖い…。

 でも、ここで変な事を言う訳には…。


 は!


 ~


『お祭り!』


 ~


 私はふとティオが体育祭が何なのかを初めて知った時の事を思い出した。

 体育祭は"体育のお祭り"って書くから"体育祭"なのよね!


 だったら!


『みんな…大いに楽しみましょう!!』


「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」


「リタちゃんナイ~ス!」


「さすが俺が一目惚れした子!」


「リタがいうと説得力出るわね!」


(あ、あれ…意外に盛り上がっちゃった…でも、良かった!)


 みんなの熱気が強く伝わって来た。

 私の言った言葉は間違いじゃなかったのね!

 スッキリした気持ちで私は列に戻った。


 そしていよいよ、最初の競技が始まる…。

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