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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
5章 ヴィンツェルト学院入学

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60.そんな目で見ないで!

 ヴィンツェルト学院の教室に向かう私達。

 新しいお友達が出来るかワクワクが止まらないわ!

 でも、私にはティオがいるし!


「あ!ティオ、ここみたいだよ!私達の教室」


「で、でも、僕緊張するな・・・」


 ティオが緊張している・・・。

 初めての学校だからかな?

 でも、それは私も一緒!


「さあティオ!」


「え、お、お姉ちゃん!」


 ティオの手を取って私は勢いよく教室の扉を開けた。




 教室に入ったら、みんなの視線が気になった。


「ねえ、あの子可愛くない・・・」


「すっげえ美少女!」


「俺、このクラスで良かったよ!」


 何か色々言われている気がするけど・・・

 というか、何かティオが皆に威嚇しているように「シャー」って叫びながら目をぎらつかせているけど・・・?


(どうしよう・・・リタが・・・)


(あいつ目立つからな・・・)


 どうしよう・・・。

 私・・・なんかやらかしちゃったかな?


(と、とりあえず、ここは挨拶をして・・・)


「ねえねえねえ!あなたもしかして、アスタルト領の次女のリタ・アスタルトじゃない!?」


「え!?」


 なにこの子?

 突然私に話しかけてきた?


 意外にも明るい子・・・。


「私知っているよ!とっても優しくて、子供大好きで小動物も大好きっていうとっても可愛い子がアスタルト領主の娘にいるって、あなたの事でしょ!?あ、私ラウラ・シルウィス!同じクラスだね!よろしく!」


「よ、よろしく!改めて私、リタ・アスタルト!この子はティオ、私の義弟(おとうと)で使い魔なの!」


「え?義弟で使い魔って、どういう事?もしかして、あなたは亜獣人?」


「え、え~っと・・・僕、竜人(リューマン)なんだ・・・」


「り・・・竜人(リューマン)!?」


 みんなの目が驚いている?

 やっぱり竜人(リューマン)って怖い存在なのかな?


「ま、待って!ティオは確かに竜人(リューマン)だけど、この子はとっても優しいの!だから、お願い!そんな目でティオを見ないで!」


 お願い、ティオを誤解しないで・・・。


 みんなが静かになった…。


 収まったのかな・・・?


リタ(こいつ)の言うとおりだよ・・・」


「アギト?」


ティオ(こいつ)は確かに竜人(リューマン)だ・・・でも、俺はこいつの良い所を知っている・・・」


 アギトがティオの為に論破してくれている?

 やっぱり友達になってくれたから・・・。


「てぃ、ティオ君は、明るくて食いしん坊で、元気でお義姉(ねえ)さんのリタの事をすっごく大切に思っている良い子なの!だから、みんな・・・竜人(リューマン)を、ティオ君を軽蔑しないで!」


「テレシーさん・・・」


 テレシーもティオの為に論破してくれている・・・。


 ティオ・・・。


「ぼ、僕、竜人(リューマン)だけど、みんなと仲良くしたいです!よろしくお願いします!」


 ティオ・・・。

 挨拶できて偉い!


 みんなの反応はどうかな?


「・・・可愛い!」


竜人(リューマン)って、食いしん坊さんなんだ!可愛い!」


(あれ、意外に気に入られている?)


 良かった・・・。

 ティオが軽蔑されなくて・・・。



 私は心から安心した・・・。

 ティオ、この学院でやっていけそうだね・・・。


 ガラガラ


「はいみんな!席着いてぇ!」


 ん?あの人、先生かな・・・

 意外とかっこいいかも・・・


(お、お姉ちゃん!?まさか、あの先生に!?)


「みんな、入学おめでとう!今日からこのクラスの担任になったロイス・オーリーです!よろしくお願いします!」


 ロイス先生は優しそうな雰囲気の男の人だった。

 何だが私の学院生活、楽しくなりそうな予感がするわ!

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