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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
3章 魔法&剣術指導

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25.あれが恋人のやることなの?

 入浴を終えたリタ、ティオ、ピノン、サティは着替えて浴室を後にした。

 しかし、当然ながらサティは例のごとくガイアとコスモから湯船へと侵入した件で叱られる始末であった。


 それから、今度はヴィストがアスタルト邸の風呂場で入浴を始めた。


「それにしても、領主様の家の風呂場だけにやっぱでけえなあ…」


 あまりの広さにヴィストは驚いていた。




 風呂から出たヴィスト。


 脱衣所にはリタの字で「お風呂上りに飲んでください」というメモと共に瓶に入ったミルクが置かれていた。


「本当に優しい子だな…」




 風呂から上がり宿泊用の客室に向かったヴィスト。

 部屋にはピノンが待ち構えていた。


「おかえりなさい、ヴィスト」

「ああ、そういやピノン、お前さっきリタちゃん達と入ったんだよな、風呂に」

「ええ、でもその後でお姉さんが乱入してきて大変だったけど…」

「ああ、さっきなんかご主人さんの怒鳴り声が聞こえたな…」


 そんな他愛もない話をしている中で、ピノンがヴィストを見つめて話し掛けた。


「ねぇヴィスト…久しぶりに、やらない?」

「え///!?でもここ他人(ひと)の家だし…///」


 ピノンの言葉にヴィストは顔を赤らめ始めた。

 その言葉の意味はヴィストには分かっていたからだった…」


「ーー分かった、やろう!」

「わ~い!ヴィスト好き好き!!」


 そして、2人の夜は始まった…。



 ーー一方その頃、今回の授業で分からなかった事を聞きに行こうとしてティオが2人の寝止まっている部屋を訪ねた。


「ピノン先生達がいる部屋って、確かここだよね…ん?」


 部屋を見つけたティオであったが、扉が微かに空いているのに気づきそこから覗くと意外な光景を目撃した。


「いや!いい!いいよ!ヴィスト!!」

「今日もいかせてもらうぞピノン!」


 なんと、2人は言葉では説明できない程の事をしていた。


 それを目撃してしまったティオは…


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!??????????/////////////」


 ティオは頭がパニックに至っていた。


 今まで観た事も無い2人の行動がかなり過激的なったからであったから…


 そしてティオは何もしないまま、引き返すのだった。



 ーー翌日


 昨夜のことが頭から離れないティオ。


 「あれが恋人のやることなの?」かと思い込んでいた事と、2人のあの姿を見た事で授業に集中できずにいた。


「ティオちゃん、どうしたの?昨日はあんなにすごかったのに?」

「え!?べ、別にすごくないよ!」

「・・・?」

「あ、いや、ごめんなさい…」


 ーー夕方


 エントランスで悶々としていたティオが座り込んでいた。


 それに気が付いたのか、ある人物がティオに話しかけてきた。


「おい、どうしたんだ?」

「・・・?あ、ユーリお義兄(にい)さん」


 話しかけてきたのは義兄のユーリであった。


 ティオはユーリに自分の思った事をすべて話した。

 少しでも話しておけばスッキリすると思ったからであった。


「なるほどな…お前、やっぱりそういう考えもあったんだな」

「ち、違います…でも、前に姉弟でそういうのは無理って、聞いた事があって…だから、本当はこんな事思っちゃいけないって分かっているのに…」


 その想いを聞いたユーリだったが…


「別に大丈夫さ、だって、お前この家の子供じゃねえんだし」

「え?」

「"血が繋がってない"ってだけだろ?」

「でも…」

「実を言うとな…」


 そう言うと、ユーリから衝撃的な事を発言した。


「俺も、()()()()()()()()()()()()…」

「え!?」



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