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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
7章 ささやかな日常2

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123."双子"なんだし…

 夏休みが始まって1日目。


「おはよう!ティオ!」


「おはようお姉ちゃん…」


「ん…あれ!?ここは!?」


「アリアもおはよう…」


「あ、お、おはよう…リタお姉ちゃん…そうだ、私この家の子になったんだっけ?」


 昨日僕はお姉ちゃんと新しく家族として迎え入れた僕の実のお姉ちゃんのアリアと一緒に寝ていて、夏休み初日…そしてアリアを迎えての初めての朝を迎えた。


 朝起きて歯磨きをして朝ご飯を終えた後。

 僕らは真っ先に今日の分の夏休みの宿題をして、後は自由だ!



 早速僕はアリアと共に街にお買い物に出かけた。


 さっき朝食の時にお義父様から聞いたけど、近々家にお客さんが来るらしく、そのおもてなしの為のお使いを頼まれて街にやってきた。

 ついでにお釣りでお菓子買っていいと言われて承諾しちゃったけど…


「ティオ…浮かれちゃだめよ…これはれっきとした"お手伝い"なんだから!」


「分かってるって…アリア、昨日に比べてちょっと元気になりすぎてない?」


「私もリタお姉ちゃんと正式な姉弟として迎え入れられたんだし…それに、あなたと同じで私も使い魔として今後活躍していくからその覚悟で…」


「そうだけど…」


 前にサイガ義兄さんに聞いたけど、"使い魔は1人につき1体"という決まりがなく、魔力量が満たされていればその分複数使い魔を持つことが可能との事…。


 でも、実質僕が最初に使い魔になった訳で、アリアは"第二(セカンド)"って事になる…。


「いくらアリアが姉だからって、使い魔としての先輩は僕だからね!」


「偉そうにしないでよ!それに、なんで私は"呼び捨て"なの?私だってティオの()()()()()でしょ?」


「いいじゃん…"双子"なんだし…」


「それが嫌なのよ…なんというか…」


 ちょっとした喧嘩に発展しそうになった僕とアリアだったけど、その時だった…。


「ん?」


 近くで女の子が泣いていた。

 年齢は僕らより少しだけだけど年下で、身なりはいかにも貴族って感じだった。


 僕は放っておく事が出来なかったから、その子に話しかけて見た。


「ねえ君、どうしたの?」


「え!?」


「安心して、私達は怪しい物じゃないから…」


 女の子は安堵したのか、ちょっと落ち着いてくれた。



 話を聞いてみると、女の子はどうやら"迷子"になったらしい…

 親戚の家に行く途中で、買い物をする為に街に両親と使用人と来たらしいけど、いつの間にかはぐれちゃったとか…


「それで、いくら探しても居なくて…」


「分かった、じゃあ家来る?」


「え!?」


「僕、これでも領主の息子なんだ、だから広い家で"保護"してあげる!それに僕のお姉ちゃん優しいから大歓迎だと思うよ!」


「本当?」


 僕は女の子を家に連れていく事にした。


 でも、後で僕はこの子がどんなのか知る事になった…。

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