49.レベリング
「本当に良かったの? ユノ」
「はい。従者になったのも主と一緒に居るためでしたので、何の問題もありません」
「そっか。じゃあ前に言っていたレベリングに行こうか!」
「はい。行きたいです!」
そう言うユノは嬉しそうだ。喜んでいるならそれでいっか。
「でもラルファに一緒に行くのはギルにも聞いてみないと……」
「何者ですか?」
「冒険者だよ。ギルは私の事知ってるし、私よりもレベルが高いから頼りになるよ」
「主より強いんですか?」
「そうだね。私にも見えないくらいだから、結構レベル高いと思う」
「そうなんですね」
「今、依頼の途中らしいから、帰ってきたら紹介するね」
「はい、よろしくお願いします」
ギル……ま、まあ、大丈夫でしょう。
◇◇◇
一応お父様にも伝えておこうと思って、ユノを連れてサーバンド侯爵家に行く。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
「ただいま、セバス。お父様はいらっしゃるかしら?」
「はい、執務室におられます」
「お話があるので伝えてもらえるかしら」
「畏まりました。暫くお待ちください」
サロンに通されて、お茶を飲んでいるとお父様がいらした。
「ルティカ、聞いたよ。エクセライク公爵と離縁するのかい?」
「お父様、それなんですが……ラインハルト様と話して二年後に決める事になりました」
「二年後?」
「はい、猶予が欲しいとおっしゃって……何とかすると」
「何とかねぇ。まあどちらにしても勘当はしないからね」
「でもこれから完全に冒険者として活動するので、ご迷惑をお掛けする可能性があります。ですから……」
「ダメっ! 絶対しないっ! 無理」
「わ、……分かりました」
お父様、親バカが過ぎませんかね?
「それでルティカはこれからどうするんだい?」
「はい、ギルが戻り次第、ラルファ国に向かうつもりです」
「そうか……気を付けて行ってくるように。ユノも連れて行くのかい?」
「ええ、ギルが許可してくれれば連れて行こうかと」
「ユノ、分かっているよね?」
何故にそんな黒いオーラを出しながら、ユノに問いかけているのでしょうか?
「はい、分かっております。大丈夫です。エクセライク公爵にも言われましたので」
「そうか、頼んだぞ」
何を?
除け者感が凄いんですが。
◇◇◇
さて、ギルが戻って来るまで少しだけレベリングしてみますか。
現在のユノはレベル34だから結構いけるでしょ。
簡単にレベリング出来るのは、ダンジョンなのでザザビークまで行く。
以前は馬車で行ったけど、今なら走ってけば今日中に着くだろう。
勿論途中も森の中に居る雑魚を殲滅しつつ進む。
ユノは暗殺者だけあってスピードが速く、攻撃力も高い。
刀的な物が似合うので、良い物があったらあげたいなぁ。
この辺の雑魚ならユノ一人でも問題無く殲滅出来る。
でも魔獣を探すのに時間が掛かってしまう。その点私には偵察があるので広範囲で魔獣の居る場所、数等が分かる。単純だけどこれって意外と重要な事で、あるとないとでは効率が全然違う。
時間もないので討伐した魔獣はそのままアイテムBOXに突っ込んでおく。
夜になる前にザザビークに着いたのでそのままダンジョンに入る。
マップを見て、モンスターを殲滅しつつ進む。
「ユノ、大丈夫?」
「はい……それにしても主が言っていたレベリングとは中々に凄いですね。これなら直ぐにレベルが上がるのも頷けます」
「よし、じゃあ、今日中に最下層に行っちゃおうか」
「!……はい」
ボスは脚を 高温の魔力の塊で消して、動きを止めユノに止めを刺して貰う感じで進む。
夜中になる前には最下層に行けたので、まずまずでしょう。
暫くここでレベリングすれば、良いでしょう。
宿に着いたら、ユノは電池が切れるように寝ちゃった。
お疲れ様でした。
誤字報告有難うございます。
とんでもないミスでした。




