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40.やっと見つけた


 朝になり日が差してきて目覚める。毛布があるとはいえ、地面で寝るのは体が痛い。大きく伸びをして、浄化をかける。

 ああ、やっぱり浄化は素晴らしい。こんな何もない森の中でもスッキリ出来る。浄化のスキルを見つけた時に絶対とろうと思った。数々のラノベの冒険談では、浄化の有り難みを語ったものが多かった。確かに野営で、顔を洗うのも歯を磨くもの簡単じゃない。でも浄化なら一発。口臭も気になりません!

 朝ご飯もアイテムBOXから出せば、いつでも出来立て。有難うチート。


 さて、昨日のボスのぐったり具合から皮の袋に入れるのは可哀想かと思い、土魔法で箱を作る。寝るタイプ(棺)と座るタイプ(輸送用の木箱サイズ)とどっちが良いかと聞いたら、座るタイプでお願いしますと土下座された。

 

 アレ? 暗殺ギルドのボスですよね?

 

 納得いかなかったが、ちゃんと空気穴も開けた箱を作ったら、自分から入っていそいそと蓋をしてた。……まあ、逆らう気がないならいっか。一応毛布も渡しておいたので大丈夫だろう。


 

  黒龍(アーロン)に乗って、空の旅を楽しむ。天気が良くて良かったな〜。



「ユノ、これからどうするか、決めた?」

「それなんだけどさ……お前に付いて行く事にしたわ」

「は?」

「だって俺の事、勝手に助けたのはお前だろ?」


 うっ、それを言われると……。


「だから俺はお前のもの。責任持って最後まで面倒みろよな」

「で、でも、もう自由なんだし、好きな事したら良いじゃん」

「いきなり好きな事って言われてもな……。やりたい事も別にないし。それにお前、面白そうじゃん。まあ、よろしくな、主」

「主って……もう奴隷じゃないんだよ?」

「分かってるよ。強要されたんじゃなく、俺が決めたんだから良いんだよ」

「んー、まあ、ユノがそれで良いならいいけど……じゃあユノがやりたい事を見つける迄ね」

「まあ……それで良いよ」


「うーん、冒険者でもする?」

「……主は冒険者なのか?」

「ううん、今は違う。公爵夫人だね」

「側に居れないじゃん」

「じゃあ、公爵家で働く? でも、執事か従者か護衛くらいじゃない? それでも良いの?」

「ああ! 良いぜ。従者になりたい!」


 あー、フェリシア様も男の子を拾ってきた事があるみたいだし、大丈夫かなぁ。

 でも経歴が、元暗殺者アサシン、元奴隷、密入国者。……ダメかも。


「と、取り敢えず、ラインハルト様に聞いてみるね」

「分かった〜」




◇◇◇




 神殿近くの森に着いたのは、お昼をかなり過ぎた頃だった。

 ボス箱を持って辻馬車を拾い、そのまま侯爵家に戻る。


 セバスにお父様が帰ってきたら、話があると伝えてもらい訓練場の人払いをしてもらう。

 ここなら人の目に触れないので、多少の事なら大丈夫!

 ボスの箱を鉄格子に変え、尋問開始。


 めちゃくちゃ怯えた目をしてますが、気のせいでしょう。



「ねえ、もう一度聞くわ。ルティカ・ユイ・サーバンドの暗殺を依頼したのは誰?」

「知ってはいるが言えない。そういう決まりだ」

「じゃあ、証拠は何かないの?」

「……証文があったが、持ってない」

「もしかして隠し金庫に入ってた?」

「! なぜそれをっ!」

「それなら持ってきたよ。ほら」


 アイテムBOXから隠し金庫を取り出してみせる。


「! だ、だが、鍵を持ってない!」

「鍵なんていらないよ」


 鍵穴に土魔法で型を取り、そのまま固めて回せば簡単に開く。


「主、盗賊でやっていけるな」

「なる予定はないから。どれどれ?」


 中に入っている書類は、証文だった。ご丁寧にサインまで入ってる。

 これなら証拠として十分なんじゃない?


「机にあった書類達は何だったの?」

「あれは……奴隷どもの貸付の書類や、契約書とかだな」

「ふーん、じゃあ、しばらくここに居て。これ遅くなったけど、お昼ご飯ね。あと、逃げても分かるから、無駄な事はしないでね」

「あ、あぁ……」


 ガックリと項垂れ、背を壁につけている。本当にボスだったのかな? 言われなきゃ分からないくらいオーラがない。


「ユノ、ホントにこれボス?」

「あぁ……でもあんな運び方されたら誰でもこうなるんじゃね?」

「そ、そんな事は……。と、取り敢えず行きましょう。書類の整理を手伝って」

「了解」


 ユノがボスを哀れんだ目で見てる。そんな酷い事したかな?

  黒龍(アーロン)がギュッと掴み過ぎたかな?

 ……まあ、自業自得でしょ。


 隠し金庫をアイテムBOXに入れて、屋敷に戻る。


「セバス、夕食の賄いをあそこに居る捕虜にあげといて」

「畏まりました。それとお嬢様、そちらは……?」

「ああ、紹介するわ。従者見習い(予定)のユノよ。夕食は彼の分もお願い」

「ユノです。よろしくお願いします」

「家令のセバスです。お嬢様……(旦那様の胃は)大丈夫ですか?」

「(おそらく)大丈夫よ。それと部屋にお茶をお願い」

「畏まりました」



 ユノを連れて、自分の部屋に行く。メイドすぐに来て紅茶を入れてくれた。

 まず遅くなったお昼ご飯を食べてから、金庫、机と出して整理する。

 金庫の方はともかく、机の書類が多くて、簡単には終わらなそう。


 証文を確認していると、ようやく私の依頼書を見つけた。


 予想通りとゆーか、やっぱりバルバラ様だった。


 ここの証文はかなりの位の高い人達が多い。頼む方も、狙われる方も。これは、使えそうね。


 お父様に相談してみようっと。

 


 

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