22.ザザビークのダンジョン②
「さっきのボスをもう一度戻って倒すって出来ないのかな?」
「ムリ。ボス部屋は一方通行だから。次の間の扉が閉まらないと、入口が開かないからな」
「そっか、やっぱダメかぁ」
「大人しく周回しとけ」
「はーい」
ご飯を食べて、下のエリアに行くために階段を降りる。
「!! 臭っ!! 何でいきなり臭いの〜!?」
「……このゾーンはゾンビゾーンだからな。こっから40階までずっとこうだ」
「う……気持ち悪い」
「でもこの状況で飯は食えないだろ?」
「だからさっき食べようって言ったの?」
「そゆこと」
流石のギルも嫌そう。
えー。臭いのヤダ。
浄化しちゃう? でも流石に一階全部は無理だしな〜。
あ! なんちゃって結界なら使えるかも?
魔力で半円の膜を張り、中を浄化する。
よし、臭くない。
「あー! 何してんだ? 自分だけズルイぞっ! 俺も入れろよ」
ギルが気付いて、素早くそばに寄って入ってきた。
普通は見えないし、入れないハズなんだけど。
あれ? ギルには無意識で許可してるって事?
……まあ、仲間だからかな?
「コレ、すげ〜な。臭くないぞ」
褒められて嬉しいけど、でもコレを動かしたことないんだよねぇ。一応寝る時用に作ったし。
う〜んう〜ん。
「どうした?」
私に固定して作る。ここなら空気のみを遮断すれば良いので、円で良いだろう。私の真ん中から風船を膨らます様なイメージで。目を瞑り集中。
ブワッと何かが出た様な気がして、目を開ける。
大きなシャボン玉の中に居るみたいだ。
試しに歩いてみると、ちゃんと付いてきた。よしよし。
浄化をかけて、なんちゃって結界を解く。臭くもない。出〜来た。
「今作ったのか……半端ねーなぁ」
「よし! これで臭くないから、さくさく行こー」
このゾーンはスケルトン、グール、マミー、スケルトンナイトなどが出る。ここは臭いだけでなく、ゾンビ系はアイテムを落とさないらしい。ダンジョン外のゾンビ系は魔石を壊して倒すので、魔石が出るだけでも珍しいのかもしれない。
ゾンビ系は硬いのでロンバスに回転をかけてみたり、火属性をつけてみたりして倒した。要訓練ですね。
40階のボスはシャドウナイト。10mくらいの真っ黒なスケルトンナイト。硬そー。
「どうするんだ? 俺がやろうか?」
「うーん、アレって燃える?」
「まあ、火属性には弱いぜ」
「じゃあ、燃やしてみる」
魔力の塊を1mくらいに大きくして火属性をつけて、温度を上げるイメージ。青白くなるまで上げる。それをシャドウナイトに向ける。
あ、穴開いた。
「……規格外だな、お前」
「でも温度上げるのに時間が掛かるから、実戦向きじゃないね」
「十分じゃねーの……」
「あ! アイテム落ちてる。何だろう?」
「お、ゾンビキラーじゃん。一応レアだぜ」
「ホント? やったぁ〜」
41〜50階は悪魔ゾーン。
オーガ、トロール、ミニサタン、パズズ、サイクロプスなど。見た目も怖いがサイズもデカい。その為なのか、このゾーンの天井は高くて道幅も広い。
さっきの反省点を踏まえて、 菱形の魔力の塊に火属性を付け、高温にして先に出しておく。ふよふよと近くに浮かせて待機。触らなければ熱くないから大丈夫。
モンスターに当てれば、穴が開いて絶命。うむ、これだな。
ラスボスはギガンテス。一つ目の巨人。15m級。でかー。
ロンバス(改)で楽々倒せました。アイテムはスチームハンマー。
「ソレ、ずっと出してて疲れねーの?」
「出すのに魔力は使うけど、操作にはあまり使わないよ」
「便利だなぁ。ま、それだけ出来ればココは楽勝だろう」
お墨付き頂きました〜。やったね。
やっぱりレアアイテムは全部欲しいし、周回せねば。
「一緒に来てくれて有難う。雰囲気が分かって、助かったわ。レアアイテム欲しいから、しばらく周回するね。ギルはどうする?」
「そうだな、俺は合成の材料探しに行ってくるよ」
「一応王都をメインに動く様にするから、連絡があればそっちにお願いします」
「分かった。大丈夫だとは思うが、気を付けろよ。お前油断しそうだし」
「失礼ねー。でも気を付けます。有難うね、ギル」
今日はもう遅くなったので、一緒にご飯を食べて、次の日。
「じゃあねー」
「おう、じゃあまたな」
ゲートでギルと別れて私はダンジョンへ。
レアアイテムgetのために頑張ります!
誤字報告有難うございます。




