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20.ザザビーク


 ギルとザザビークに行く事になったが、取り敢えず準備もあるので次の日にしてもらう。ちゃんと草むしりしてから、侯爵家に行く。


「お母様、ザザビークのダンジョンに行く事になりました。しばらく帰れませんので、お父様にもお伝えください」

「あら、るーちゃんザザビークに行くの? じゃあ、お土産よろしくー」

「はい、楽しみにしておいてくださいね」





 ギルドで待ち合わせて出掛ける。


「お待たせ〜」

「おう、じゃあ行こうか」

「どうやって行く?」

「辻馬車で良いんじゃね?」

「ギル、竜になれるんでしょ? 飛んで行かないの?」

「あほか、そんな目立つ事出来るかっ!」

「そうなの?」

「大体そんな大っぴらにしてないからな。お前も言いふらすなよ」

「はーい」





 馬車だとザザビークまで2日くらいかかる。その間馬車の中で色々話す。もちろん防音壁付きで。


 

「そう言えばギルって何才?」

「65」

「えっ!? 若く見えるね。龍人の寿命ってどれ位?」

「うーん、あってないようなものかな? 俺達は番が見つかる迄、大体この姿だ。番が見付かれば、番と同じように年をとっていく。見付からなければ、かなり年を重ねないと老いないな」

「おぉ、番が居るんだ! やっぱり番以外には好きにならないの?」

「そうだな。そんな気にならないな」


 て事は番が見つかるまで、龍人は全員チェリーなんだね。


「どうして知ってるんだ?」

「前世でそんなお話が多かったから。そうそう前世も入れたらギルと同い年だよ」

「そうなのか。まあ、俺はまだまだひよっ子だから番捜しはしてない。出逢ってしまえば仕方ないがな」

「ふーん、そう言えば転生者って他にも居るの?」

「今は、どうだろ? 昔は居たみたいだぜ。じーさまが見たって言ってた」


 そっか、居たら会ってみたかったんだけどなぁ。



 あ、それを聞いていたから、宿は一部屋にした。ベッドは二つだけど。


「お前、それで良いのかよ? 一応令嬢なんだろ?」

「良いじゃん。別に何もないでしょ? お金勿体無いし」

「金って……ホント令嬢っぽくないな」

「前世は庶民だったし、庶民歴が長くてね。寝るだけだから良いと思ったけど、嫌だった?」

「ま、俺も別に良いけどよ……」


 じゃあ、問題なし。



◇◇◇



 ザザビークは辺境にあるため、外壁に囲まれた街だった。街の外に魔獣が多いらしい。中に入るにはゲートを通らねばならず、ゲートの前でみんな並んでいた。冒険者カードを置いてある水晶に翳せば簡単に入れた。冒険者じゃない人はどうするのかな?


 折角来たのだからと、ギルドでダンジョンについて聞いたみた。


 ザザビークのダンジョンは全50階で、10階ごとにボスが居て、倒せば入口までのワープゾーンが使えるそう。ワープは前回行った所まで行けるらしい。

 




 ダンジョンは大きな岩肌にあり、大きな入口があった。入ってすぐ横にワープゾーンがあるそうだ。

 行く途中には素材を買い取るための店や、武器・防具屋、食事処等並んでいる。中々の賑わい。

 入り口の前には受付があり、必ず登録しなければならない。もちろん帰ってきても報告が必要。怪我や死亡の危険があるので人数確認のためだろう。



 受付して、いよいよダンジョン。わくわくです!






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