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18.デビューしました


 私は今世でも背が高く、また170ありそう。もちろん可愛いふんわりとしたドレスは似合わない。可愛い系に憧れはあるものの、どちらかと言うと愛でたい方なのでそこは諦めている。シンプルなものが好きなのでAラインのドレスを作って貰った。

 後は無難に小振りのサファイアのネックレスと、スワロウの指輪。『スワロウの瞳』というアイテムはスワロウの尾羽を合成した物で、軽い鑑定阻害をしてくれる。見られたらヤバイもの満載な私のステータスを見れなくしてくれる優れモノ。でも見た目は青い宝石の指輪なので、普段使いもOK。せっせと拾った甲斐がありましたよ。ふふ。


 侍女のセリアさんが嬉々として着飾ってくれた。滅多にドレス着ないからね〜。髪をハーフアップにして髪飾りを付けて、美しく仕上げてくれました。


「お待たせ致しました」

「ルティカ! 綺麗だよ。いつも可愛いけど、今日は特別に綺麗だね。うちの宝石がいよいよデビューか。……でも誰にも見せたくないね。行くの、やめようか」

「何言ってるの、セドル。そんな訳にいかないでしょう? あぁ、それにしてもるーちゃん、綺麗になったわね。うふふ、みんなに自慢したいわ〜」

「有難うございます。でもあまり目立ちたくないので、大人しくしてますね」



 お父様とお母様と一緒に馬車で王宮へ。遠目では見てたけど、近くで見ると大きくて広い。メインの廊下の幅ですら、半端ない。これなら端々に飾ってある美術品にぶつかる心配もないね。

 謁見室で王様にご対面。名前を呼ばれて礼をし、名乗る。一言もらって退出。謁見は人数が多いからさくっとねー。


 パーティでは最初にデビューの子達が踊る。私もお父様と踊った。ふー、謁見より緊張した。後はそれぞれ知り合いの方々にご挨拶に回る。貴族年鑑で名前は知っているけど、顔も確認出来て記録レイが充実していくのでちょっと満足。


 後は歓談なので好きにしていいと言われたけど、知り合いもいないので壁の花と化す。普通のご令嬢ならお茶会とかでお友達も居るが、私は一度も参加していないので当然ボッチです。

 壁際からパーティを眺める。

 何故だろう? 上位貴族になればなる程、顔がイイ。王族は最たるものだ。顔で選んだのだろうか? いや、選りすぐられた結果なのかもね。うんうん。


 しばらくするとお母様に呼ばれた。


「紹介するね、私の娘のルティカよ。るーちゃん、こちらお友達のナディア。とっても優しいのよ」

「初めまして、ルティカ・ユイ・サーバンドです。母がいつもお世話になっております」

「あらあら、しっかりしてるのね。初めまして、ナディアリル・ユイ・ワイアードよ。よろしくね。私の娘も紹介するわね。ミリアムよ。仲良くしてね」

「は、初めまして、ミリアム・ユイ・ワイアードですっ」


 おぅ、なんて可愛い。ちっちゃくてまさに小動物みたい。オリーブの瞳で見上げられると、なでなでしたくなります。


「こちらこそよろしくお願いしますね」


 にっこりと微笑んで答えると、頬を染められた。なぜだ?


「あの、あの、ルティカ様は冒険者になられるそうですね。怖くはないのですか?」

「はい、危険もありますが、色々と新しい発見がありますから楽しいですよ」

「そうなのですか……凄いですね」


 キラキラした目で見つめられると照れます。ミリアムちゃんは冒険者に憧れているそうで、色々と聞かれた。でももちろん憧れだけで、なるつもりは無そうだ。それからミリアムちゃんのお友達にも紹介されて、しばらくお話ししてた。

 流行の服や誰それがカッコイイとか、あそこのお菓子が美味しいとか、流石女の子。話題が豊富ですね。ついていけてないので、にこにこと聞き手に徹します。貴族となると社交がお仕事なのだけど、やっぱり……私には向いてないね。


 女の子達はその内ダンスに誘われて、嬉しそうに行ってしまった。私は誘われる訳もないし、折角来たのだからと、よくラノベの舞台になるバルコニーやお庭を拝見させてもらって楽しんだ。


 気が付いたら後ろに誰かが……な〜んて、もちろんない。平面マップで確認しながら動いてるもん。王族とのエンカウントなどあり得ません。



◇◇◇


 

 デビュタントも無事こなしたので、晴れて冒険者として活動していく事になった。女の子のソロ活動は危なくないかと聞かれたけど、その頃にはなんちゃって結界を一晩中維持出来るようになっていた。お父様に見せてみるとため息をつかれて、たまに帰ってくる事を条件に許してくれた。

 これでダンジョンにも行ける。この国のダンジョンは辺境にあるので、日帰りで行けなかったのだ。

  

 うはー、楽しみ!



 ダンジョンの情報を得ようとギルドに向かう。受付嬢のタチアナさんと割と仲良くなったので、何か教えてくれるかもしれない。


「タチアナさん、ダンジョンってどんな感じですか?」

「えっ? なになにールカちゃんは今度はダンジョンに行くの?」

「はい、外泊もOKになったので、行ってみようかと」

「そうなんだ。ダンジョンなら冒険者カードの提示で入れるわよ。辺境の街ザザビークにもギルドがあるから、そこで聞くと良いよ。そっちの方が詳しいと思うわ」

「有難うございます。楽しみです。あ、取り敢えずこの依頼お願いします」

「ホント、ルカちゃんって草刈り好きよね〜。人気ない依頼だから助かるけど」



 今日も雑草集めに行こうとギルドを出ると、知らない人から声を掛けられた。


「おい、ちょっと話が聞きたいのだが、良いか?」



スワロウの尾羽×300=スワロウの瞳

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