17.合成しますよー
さてさて外れないものは仕方ない。折角なんだし、どんどん使ってみよー。
手初めに薬草を合成してみようかな、いっぱい有るし。……どうやって合成するんだろう?
薬草を手に取って『合成する』と意識する。すると、
『薬草を合成しますか? はい/いいえ』 はい。ピッ
『何に合成しますか?
薬草(0)×100=上薬草(0) はい/いいえ
薬草(0)×10000=特薬草(0) はい/いいえ』
ほうほう、薬草で作れる物を選べるっぽい。
試しに上薬草を選んで、状況を見てみる。
『薬草(1)×100=上薬草(0) はい/いいえ
薬草(0)×10000=特薬草(0) はい/いいえ』
ふーん。選んだものしかカウントされないのか。
ん?
よく見てみると、入れた薬草はしっかりと見え、それ以外はうっすらとした文字に見える。
これって……素材を入れれば入れるだけ、リストが充実するって事?
いや〜ん! 何てコレクター心を擽る逸品なのー!!
ヤバイ! 全部埋めたい。ちょっと! コレ、ちょー楽しいんですけど!!
よし! 持ってるアイテム他になかったかな〜?
ゴブリンの魔石があったので入れてみる。
『ゴブリンの魔石(1)×500=ゴブリンクイーンの涙(0) はい/いいえ』
ゴブリンクイーンの涙って何だろう?『鑑定』ピッ
『ゴブリンクイーンの涙 持っているとゴブリンに好かれる』
いらねー。好かれたくないわ。
て事は?
『ゴブリンマージの魔石(1)×300=マージクイーンの悲哀(0) はい/いいえ
ゴブリンジェネラルの魔石(1)×100=ジェネラルクイーンの哀愁(0) はい/いいえ』
やっぱりね。
どれも要らないなー。……作るけど。
◇
あれから色々試した結果、合成出来るものは入るけど、出来ないものは入らない、一度入れたものは出せない、触れたものしか入れれない等が判った。
その辺の石は入らなかったけど、雑草が入ったのには吃驚した。10000で薬草10だったけど。
ギルドに戻って、適当な数の薬草を提出しながら聞いてみたら、上薬草は滅多に見つからないため高値で引取るとの事。特薬草は見た事がないそうだ。
マジか。特薬草を作るだけで生きていけそう。
◇
依頼を探してみたら、お庭の草刈りが意外と出ていた。面倒な上に安価なので人気が無いらしい。これなら新人用に近場の薬草もとっておけるし、依頼はこなせるし、依頼人は喜ぶ。win-winじゃ〜ん。
ついでに雑草の根っこを掘り起こす土魔法も開発して、風魔法で集める。簡単、簡単。さくさくこなしますよー。
魔法のレベルも上がり、雑草も集められて私的にも大満足。
受付のおねーさんには、草刈りを片っ端から引き受けるのを不思議そうに見詰められたが、笑って誤魔化しといた。
雑草にも種類があって、ムシクサとハラクサがあった。ムシクサで薬草が出来るように、ハラクサではいやし草が出来るらしい。まだ10000貯まっていないから見た事ないけど。
因みに薬草といやし草でポーションが出来る。ポーションは『調合』か『錬金』のスキルを持った人しか作れないそうだ。そういえば『合成』ってあまり聞かない。レアなスキルなのかも。……黙っとこう。
◇
草刈りしつつ、魔獣を倒しまくる。何たって、数が必要なんだもん。ゴブリンは殱滅したんじゃなかろうか。
倒した後に魔石を取るのも楽になった。体に触れれば、必要な部位が表示される。腕輪に入れてしまえば後は、討伐証明の部位だけなので簡単。たまに面倒なのでそのまま燃やしちゃうけど。
◇
魔獣には様々な種類が居て、人に害をなすモノは討伐対象だが、人に害をなさないのに毛皮や羽根などが美しいからと乱獲され、激減している魔獣は保護対象となる。
またそんな保護対象を密猟している輩を取り締まるのも冒険者の心得だとカイト先生が言っていた。
ある日、そんな密猟者が仕掛けた罠にかかっているスワロウを見つけた。スワロウは青く美しい尾羽を持つ魔獣で、保護対象だ。可哀想に罠にかかって怪我をしていたので治して離した。もちろん罠は滅した。ムカつく。今度からここも張って捕まえてやる!
スワロウを見たので空間マップで生息地を確認出来、怪我してる子が居ないかたまに確認に行ってた。怪我を治すのと、敵意がないからか、スワロウ達も私が居てもスルーしてくれるようになった。たまに尾羽を落としてくれるのでせっせと拾っていた。えへへ。
スワロウの尾羽で認識阻害のアイテムが合成出来る。もっとも数が必要なので気長に通うつもり。
密猟者はこの前見つけて、ギルドに引き渡しておいた。ボコボコにし過ぎちゃって引かれた。ちょっと 魔力の塊をぶつけまくっただけですよー。
◇◇◇
そんな感じでのんびり採取を続けていたら、15歳でランクがCになっていた。討伐し過ぎた? 討伐数がヤバイ事になってるので誰にも見せてないのに……誰が判断してるんだろう?
この国では15歳で成人と認められる。貴族は必ず王城で催されるパーティに出席しなければならない。女性はデビュタントとして着飾ってダンスをするのが慣しだ。男性もデビューとして出席し、王様に謁見する。つまり顔合わせですね。
冒険者をしているけれど、一応私も侯爵令嬢。きちんと勉強も続けていましたよ。ダンスもね。何とか見苦しくないようにはなったハズ。
白いドレスを作って、お父様と一緒に行く事になりました。
目立たないようにしないと。緊張する〜。




