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10.先生?


「えっと……どうかされましたか?」


「……申し訳ないが、もう一度言ってもらえないかな?」


「はい。私には異世界の前世の記憶があります。イマイチこの世界との差異が分からないので、その辺りもお二人に教えていただきたいのです」


「いやいやいや! 何言ってんの? 異世界? 嘘だろ!?」

「うーん、やっぱり聞き違いでは無さそうですねぇ」


 カイト先生は焦ったように言ってくるし、ステファン先生は眉間にシワを寄せている。


「信じられませんか? それは異世界が? それとも前世持ちが?」


「両方ですかね」

「そりゃそうだろ。聞いた事ないぜ」


「……普通はそんな反応ですよね? お父様は何でも受け止めてくれるので、ちょっと勘違いしそうでした。やっぱり可笑しいのかな……」


「その……前世持ちという理由というか、証拠みたいなものはありますか?」


「はい。私には現在スキルが6つ、レベルが大体5で、魔法は四属性使えます。お父様はこの辺が可笑しいと言ってましたが、どうでしょうか?」


「はぁっ!! 6つのスキルがレベル5っ?! 有り得ないだろっ!!」

「ちょっちょっと待ってくださいっ! 四属性?! ルティカは四属性も使えるのですか?!」


 それぞれ違う所に食いつかれた。


「見せて貰って良いですか?」

「もちろん構いませんが、ここでの魔法やスキルの使用は大丈夫でしょうか?」

「あっ! ……そうですね、ここでは使えませんね」


 契約時に魔法やスキルの使用なんて、よろしくない事にしか使わないだろう。もちろん禁止されていて使えないので、侯爵家に戻る事になった。



◇◇◇



 お父様の執務室で四人でお話合い。


「サーバンド侯爵はルティカ嬢のお話を信じておられるのですか?」

「もちろんだよ。ルティカが嘘を吐く訳がないじゃないか」


 にこやかに言い放つお父様を半目で見詰める。

 ステファン先生もカイト先生も少し呆れ顔だ。


「ゴホン……いや、ルティカが9歳の時にスキルを使ったから分かったんだよ」

「9歳ですか……それなら、そうですね……」

「まあ、いい。私も見てみたかったんだ。ちょっと見せてくれるかな?」

「はい。勿論です」



 ふふふ、魔力操作に勤しんだ結果、かなりイイ感じになったんだよね〜。魔力の塊を自在に操れるようになったし、形も自由自在に出来るようになった。ちょー頑張った。自慢したい。



 てな訳で、集中して魔力の球を掌の上に出す。色的には、ぼんやり光っているかな? 程度。

 まず火属性をつけて火の球にして、次に土の球、その次に風の塊にしてから最後に水の球にする。そのまま形をかえ、今一番気に入っている鳥の形にして周りを飛び回らせる。もちろん優雅に羽ばたかせるのも忘れない。最後に上空で拡散させて終了。水分がキラキラと光を反射して綺麗に演出出来た。



 大満足で、どうかな? と皆を見てみると、お父様は目を見開いて凝視してるし、ステファンさん、カイトさんはぽかーんと口を開けて見ていた。

 一番最初に金縛りが解けたのはステファン先生だった。



「えっ!! 今のどうやったんですか? 詠唱は? てか、あの鳥は何なんですか!? それに四属性……信じられない。素晴らしいです! ぜひ研究させてくださいっ!!」


 やはり魔法研究家だからか、食い付きが半端ない。研究……いえ、私が色々教えて貰いたいのですが……。

 ちょっと困っていると、俯いてぷるぷるしていたお父様がいきなり抱き締めてきた。


「やっぱりルティカは凄いね! あー可愛い! 可愛い!!」


 お父様、頭にぐりぐりされると視界がブレます。お止めください。それにお二人が呆れてますよ?



◇◇◇


 

 お父様が落ち着いてから話を聞いてみると、この世界の魔法は通常詠唱を長々と唱えてから発動するものらしい。その長い詠唱を省略し、名前だけで発動させる事が出来るのが所謂熟練した魔法使いだそうだ。

 魔力操作の観念自体がなかったみたい。是非自分にも教えて欲しいとステファン先生に懇願された。ははは……可笑しいな? 先生ですよね?


 後からカイト先生に治療と浄化をかけてみると、それにも驚かれた。冒険者にとって浄化はかなり有難いものらしい。返り血とか大変だし、野宿ではお風呂に入れないもんね。治療に関しては、回復職ヒーラーをパーティに入れている所も多いそうだ。今度是非一緒にダンジョンに行こう! と誘われた。……先生?



 相談した結果、ステファン先生は週一で魔法の勉強を、カイト先生は週三で習う事になった。

 

 カイト先生には体力作り、一通りの武器の使い方、採取の仕方や魔獣の捌き方、野宿の仕方等、冒険者にとって必要な事を教えて貰う。野盗の対処や、不貞な輩の対処も含まれたので護衛術も教えて貰う予定。武器に関しては、万が一魔法の使えない状況の時に全く使えないんじゃお話にならないから。形になってきたら、実際に採取や討伐に連れて行ってくれるって。

 色々と楽しみ! わくわくする〜。


 ステファン先生とは魔法の種類、使い方、応用などを教わり、魔力操作の仕方を教える予定。魔法も折角四属性使えるのだから、コンプリートしたい。全種類使えるようになりたい! 頑張るぞー!

 でも人に教えた事ってないから、その辺がちょっと心配かな?





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