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 不思議な女の子との出会いと、空間転移魔法の習得(厳密に言うと違うけど)した翌日。

 僕たちは朝から冒険者ギルドに行き、依頼を受けました。


 その内容は、ランナバードという魔物の肉を確保する、というものです。

 とある料理人さんからの依頼だそうであります。


 ランナバードとは、身体が大きくなっていった鳥が、飛ばずに地面を走るようになって、足が肥大し、翼が退化していった魔物とのことです。

 ……ダチョウとかエミューみたいなのかな?

 あるいは、超有名なRPGの黄色いの(乗り物)白いの(回復役)デブなアレ(荷物預かり係)みたいなヤツでしょうか?


 まぁ、見てみればわかりますかね……。


 聞くところによれば、ランナバードの肉の味はとても良いそうで、しかも身体が大きいので、大層食べ応えがあるのだとか。

 特に、大きな身体を支えて走る足は、筋肉質で締まっているわりに柔らかく、生でも焼いても煮ても、最高に美味しいのだそうです。

 また、その体格に見合った大きさの卵は、決して大味でなく、まろやかな旨味が味わえるのだと言います。


 とにかく、鳥肉の中では最高品質のものらしいので、是非ともゲットして食べてみたいです、じゅるり。


 依頼は、肉の確保ということですが、可能なら卵も欲しいということです。

 手に入れられたらボーナスがあるので頑張りたいところですが、卵があるときは、そこには必ず(つがい)でいるらしく、大変気性が荒くなっているので、注意が必要だと言われました。

 まぁ、せっかく産んだ卵を持っていかれたらそうなるのは当然だと思うので、気を引き締めていく所存です。


 そんなわけで、僕たちは街から出て、ウィルフレッド(地竜型ゴーレム)に乗り込んで、雪原を爆走しています。


 僕は、空間転移魔法を使えるようになったら、このウィルフレッドの出番が減るかな、と思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。


 考えてみたら、転移魔法は、行ったことのある場所にしか行けないので、初めてのところに関しては、自分でまず訪れなければならないのでした。


 それに、今回の依頼のように、どこにいるか正確にはわからない魔物を探すのに、結局は走り回る必要があるので、ゴーレムの出番がなくなるなんてことはあり得ないのです。


 ……全く、迂闊ですね。

 少し考えたらわかることなのに……。

 転移魔法が使えるようになって、はしゃいでしまいました。

 恥ずかしい……。


 まぁ、短距離転移魔法もあるので、それで移動することも可能なのですが、できるだけ転移魔法が使えることは隠しておきたいので、見られる危険性があるかもしれない短距離転移は、なるべく控えておこうと考えています。


 そうこうしているうちに、ランナバードが目撃された地点に到着しました。


 この場所を基点に、ランナバードを探し出したいと思います。


 ……と、そういえば。


「ランナバードって、強いのですか?」


 これを聞くのを忘れていました。

 ……肉が美味しいという情報の前に聞くべきでした。


 今更? という顔をしているヴィッキーですが、僕は兜で顔が隠れて見えないのを良いことに、何事もなかったような素振りで、話を促します。

 シアが苦笑していますが、スルーしましょう。


「はぁ……。

 ランナバードね……。そんなに強くないかな。

 攻撃手段が、くちばしで突っつくか、体当たり、蹴りくらいだから。

 ただ、身体が大きいから、体当たりにしろ、蹴りにしろ、直撃を受けるとダメージは酷いけど、逆に言うと、それさえ気を付ければ、そんなに怖くないわ」


 ふむ?


「面倒なのは、こちらに敵わないと判断するや否や、すぐに逃げ出すところね。

 あまりにも足が早いから、囲まないと。

 追いかけっこになると、まず間違いなく、逃げられるから」


「でも、それとは反対に、(つがい)でいると、絶対に逃げないわぁ……。特に卵があると、狂乱して襲いかかってくるのぉ……。

 そうなると、手が付けられなくなって危険なのよね……

 自分たちか、相手が死ぬまで戦うのよぉ……」


「恐ろしい、なのです」


「ぴゅっ」


 んー?

 となると……なるべく1羽でいるところを狙って仕掛けた方が良いのかな?

 卵のゲットはボーナスみたいなものだしなぁ……。

 食べてみたいけど、命あっての物種というし、無理は禁物ですね。


 よし。


「あっちの方に魔物の反応があります。

 行ってみましょう」


「ええ、わかったわ」


「はぁい……」


「おー、です」


「ぴゅっ!」


 そういうことになりました。






名前 :シータ

種族 :ハイエルフ

年齢 :21

レベル:20(+1)

クラス:冒険者LV.16(+1) 操蛇者LV.14(+1)


生命力:588(270+10)【+28】【+280】

魔力 :0

精神 :65(30+1)【+3】【+31】

敏捷 :96(44+2)【+4】【+46】

幸運 :46(21+1)【+2】【+22】

攻撃力:52(24+1)【+2】【+25】

防御力:52(24+1)【+2】【+25】


スキル:自動治癒 

    身体強化

    劣悪環境耐性

    全ダメージ軽減

    全状態異常耐性

    必中

    投擲

    弓術

    斧術


称号 :フォレストドラゴンの祝福


装備 :魔鉄の弓矢 魔鉄の鉈 魔鉄の巨剣×2 魔鉄のナイフ

    ミスリルの小盾

    魔鉄の全身鎧

    ミスリルの鎖帷子

    フード付きの外套




 …………。

 ……な、なんとか勝てた。

 危なかった……です。

 死ぬかと思いました……。

 はふぅ……、未だに鳥肌がしてます。


「2度と戦いたくないわ……」


「もう……いやぁ……」


「強敵です……」


「ぴゅ~……」


 みんなも膝を付いて、息も絶え絶えです。

 それほどの相手でした。

 恐るべし、ランナバード……。






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