第11話。勉強。
ギャンブラーこと:かき。かき。
珍しい。ギャンブラーことが勉強をしている。
ギャンブラーこと:かき。かき。
どうした?学校通い出したのか?
ギャンブラーこと:かき。かき。
宿題か?教えてやろうか?
ギャンブラーこと:かき。かき。
ミサトさん:あーら。めずらしい。ノートに字を書いてるわ。似合わない。
シンジ君:書けるんだ…。今年1番の驚きだよ。
ギャンブラーこと:ーーー。がぎ。がぎ。
ミサトさん:どうせお金の計算でしょ。金。金。金ね。
シンジ君:そうなの?それで字を覚えたんだ。やっと分かったよ。
そう言うと2人は帰って行った。
ギャンブラーこと:がぎ。がぎ。がぎ。ーーー。
やっと。やる気になったな。勉強は良いだろ。教えてやろうか?
ギャンブラーこと:かき。かき。
なっ。教えてやろうか?
すくっ。
立ち上がり。バレリーナの格好に着替える。ギャンブラーこと。
ギャンブラーこと:ほほーい。ほいほいほーいのほいさっさー。ぽちっと。ぽちっと。ぽーちっと。
ギャンブラーこと:えいっ。
えんぴつを宙に向かって投げつける。
おいっ。危ないだろ。
ギャンブラーこと:うるさい。じゃま。
…。
ギャンブラーこと:かき。かき。
ギャンブラーこと:かき。かき。
こうして、ギャンブラーことの日常は続いていく。