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災い転じて福と為す

今回は女従者のクレセント姫の回想録のような物を書いてみました。


この従者はロボットのように無口無表情をイメージして書いてみました。

私は今、とても幸せだ。


それは夫と一緒に昼寝をしているからだ。


・・・・・・・申し遅れました。


私は地獄帝国伯爵飛天夜叉王丸様の従者兼妻のヴラド・ブローディア・クレセントと言います。


一族は魔界でも指折りの戦士を出す一族で私はその一族の棟梁の娘で幼い頃から剣の稽古に明け暮れましたが、毎日が幸せな一日でした。


しかし、私の一族は飛天様を暗殺しようとした貴族に加担した事で飛天様直々に皆殺しにされた。


唯一難を逃れたのは私だけ生き残りそれからは絵に描いたような転落人生だった。


金を稼ぐ為に娼婦になり好きでもない男に抱かれて日々の生活を稼いだ。


幸いな事に私は容姿には恵まれていたので多くの客が多額の金を貰った。


そんな生活は四百年くらいしていた時に私は一族の仇でもある飛天様が新たに従者を募集していると知り応募して従者になった。


初めは怨みもしたが、あれは仕方が無いと思う。


飛天様は現皇帝の養子とは言え、皇子なのだ。


王族に弓を引いたので仕方ない処罰だ。


飛天様は私を自分が皆殺しにした一族の生き残りと知りながら従者にした事を夜中にルシュファー様と酒を呑んでいる時に盗み聞きした。


どうして危険分子である私の正体を知りながら従者にしたんだろう?


私では殺せないと思っているのか?


それとも罪滅ぼしのつもりか?


考えたが分からないまま時が過ぎていった。


そして何時の間にか私は飛天様を好きになっていた。


しかし、この想いは心の中で留めて置こうと思った。


私如きが好きになってはいけないのだ。


そう思い仕える事に徹した。


しかし、飛天様に怨みを持つ者に利用され飛天様に刃を向けてしまった。


主人に刃を向ければ大罪で死は免れない。


死を覚悟したが、飛天様は私を生かし従者のままで傍に置いてくれた。


何故?私は貴方を殺そうとしたのに?


飛天様に尋ねた。


『お前は、十分に苦しんでるだろ?それで十分だ』


飛天様は私の気持ちを理解した上で傍においてくれたんだ。


これを聞き私は我慢できずに泣き喚いた。


生まれて初めて人前で泣き喚いた。


飛天様は私を抱き締めて頭を撫でて抱き締めてくれた。


『泣け。お前は十分に我慢した。泣いて良いんだ』


飛天様は私を抱き締めてくれるだけだった。


他の男は私に嫌らしい事をしてきたのに飛天様は抱き締めてくれるだけだった。


一度泣くと私は自分を抑えられずに飛天様に告白をして抱いてくれるように願った。


飛天様は一瞬、戸惑った表情をしたが私の願いを受け入れてくれた。


貴方に一度で良いから抱かれたかったんです。


一度でも抱かれたら私は他には何も望まず姿を消せます。


貴方に抱かれた事を糧に私は残りを人生を生きていけるから・・・・・・・・・・・・・


私の願いを聞き入れてくれた飛天様は今までのどの男よりも優しく私を抱いてくれた。


そして行為が終わると飛天様は私を妻に迎えると言ってくれた。


これには私は驚いて動けなかった。


確かに魔界は一夫多妻でも一妻多夫でも大丈夫だが、私如き従者が偉大なる飛天様の妻になって良いのだろうか?


それに他の奥様達も怒る筈だ。


しかし、私の不安は見事に打ち砕かれた。


奥様達は何も言わずに私を妻として迎え入れてくれた。


正直おどろいたが私は同時に嬉しかった。


こんな私が幸せになれるなんて夢にも思わなかったから。


今は子宝にも恵まれて飛天様と幸せに暮らしている。


魔族の私が言っては何だが、飛天様とこうして出会えたのも神様の巡り合せだ思い感謝せずには入られない。

















このキャラの小説は来年に恐らく出します。多分?

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